小矢部川水系赤祖父川　赤祖父溜池                          2020/03/24 更新
 
　富山県南砺市川上中にある赤祖父溜池は小矢部川の支流山田川支流赤祖父川にある、庄川上流用水土地改良区が管理する潅漑用の溜池。堰堤はアース式でダム湖の最大貯水量は７６０,０００m³、有効貯水量は７６０,０００m³。洪水吐は自然越流式。洪水吐手前にゴミなどが流出するのを防止するネットを張った柵がある。湖畔の案内板は赤祖父郷土地改良区となっているが土地改良区の合併が進み、現在は庄川上流用水土地改良区となっている。
　赤祖父溜池は１９４５年６月に完成したが、その後老朽化により、１９９７年から２０００年にかけて富山県が改修工事を行った。改修工事で堰堤の高さが３１.８５ｍとなりダムに分類されている。
　２０１０年３月２５日に美しい景観や歴史があり、地域で親しまれている農業用ため池として農林水産省の「ため池百選として、富山県では同じ南砺市の桜ヶ池とともに選定された。
　堰堤天端はゴルフ場の一部となっており、ゴルファーがクラブハウスのある左岸のコースと右岸のコースを移動するのに使用するため立入禁止になっている。右岸は公園として整備され、バーへキュー広場、パットゴルフ場、テニスコート、集いの広場、丸山展望台、日帰り温泉施設の「ゆ〜ゆうランド花椿」がある。また、富山県内では古くからヘラブナ釣りの名所として有名で休日は多くの太公望で賑わう。
　「ゆ〜ゆうランド花椿」の入浴時間は１０時から２１時までで大人５１０円、小中学生３００円。水曜日は休館で祝日の場合は翌日。
　県道２１号線から２８４号線へ別れる所に、いのくち椿館がある。温室には世界の椿が常設展示されている、入場は無料。県道２８４号線沿いにある川上中集落センター付近から赤祖父溜池へ向かう市道の途中に赤祖父溜池円筒分水漕がある。魚津市の東山円筒分水漕に比べると規模は小さい。