2015
イベント列車「とやま絵巻」お披露目

 8月28日から運行を開始するあいの風とやま鉄道のイベント列車「とやま絵巻」が27日、富山市上赤江の同社運転管理センターで報道陣
やファンクラブ会員に初公開された。車両の内外に富山の観光地や物産品を題材にした計21種類のモチーフが描かれており、各種イベントの
ほか定期運行にも活用する。
  イベント列車
とやま絵巻は413系のクモハ413−3+モハ412−3+クハ412−3をJR西日本金沢総合車両所で簡易改造した。
 この日は抽選で選ばれたファンクラブ会員約100人が見学に訪れ、記念撮影や車掌体験を楽しんだ。家族4人で参加した富山市在住の小学
生は「いろんなモチーフがあって『これはなんだ』と当てるのが楽しい」と笑顔を見せた。
 「とやま絵巻」は8月28日17時10分、富山発泊駅行きの列車から運行を開始した。運行開始前、富山駅の5・6番線ホームで出発式が
行われた。


呉羽−小杉間を走るイベント列車「とやま絵巻」                     高岡駅に停車中のイベント列車「とやま絵巻」

クモハ413-3車内

モハ412-3車内

クハ412-3車内
掲載日:2016/10/21
あいの風とやま鉄道が初年度に黒字達成へ

 富山県議会総合交通対策特別委員会が5月24日、県民会館で開かれた。あいの風とやま鉄道の市井正之社長が参考人として出席し、201
5年度の1日当たりの利用者数は4万300人で、推計値3万7600人を7.2%上回ったと報告した。 30億円弱に上る運賃収入は当初見
込みより4億円多く、開業10年目で実現するとされていた黒字化を初年度に達成できる見通しだ。
 2013年1月にまとめた経営計画概要によると、2015年度は運賃収入26億円と貨物線路使用料24億円を中心に56億円の収入を見
込み、支出は経常的経費と減価償却などで59億円を想定していた。
 総合交通対策特別委で市井社長は、取締役会前であることを理由に、2015年度実績の概数のみを報告。貨物線路使用料が想定額より6億
円少ない18億円にとどまる見通しを示したものの、保線や検査、土木工事関連の支出も抑えられることから「初年度の赤字は回避できる」と
述べた。
掲載日:2016/10/21

あいの風とやま鉄道市町イベントタイアップきっぷ(朝日町)発売

 富山県内の東西交流の促進を図るとともに、あいの風とやま鉄道の利用者の増加を促すことを目的とし、平成28年度第1弾として、朝日町
の「あさひ舟川・春の四重奏」とタイアップした「春の四重奏」きっぷが4月1日に発売された。
 この切符は石動駅〜東滑川駅の各駅からイベント開催最寄駅の泊駅までの往復運賃が1,000円になった
あいの風とやま鉄道の有人16駅
の各駅窓口で発売された。
 イベントにて復路きっぷを提示の先着100名に、
オリジナルメモ帳」がプレゼントされた。 往復運賃1,000円以下の区間についても、
往復普通乗車券の復路きっぷ提示で同様の特典を提供した。


あさひ舟川「春の四重奏」きっぷ             訪れた4月11日は桜は散っていて三重奏だった 山、桜、菜の花、
チューリップで四重奏
掲載日:2016/10/21
あいの風とやま鉄道1周年「2年目へ出発進行」

 あいの風とやま鉄道の開業1周年記念出発式は3月13日、富山駅であり、関係者は今後も安全で快適な運行を続けることを誓った。1日駅
長に委嘱された児童3人が 駅員業務を体験し、記念行事を盛り上げた。式では市井正之社長が「安全を第一に運行してきた。今後も利便性を向
上させ、利用者に応援してもらえるよう努めたい」とあいさつ。作業員が1番ホームに到着した高岡行き普通列車の413系7編成の先頭車両
に、海越しの立山連峰をデザインした記念ヘッドマークを取り付けた。
 1日駅長に委嘱された小学2年生の児童3人が、藤井敏明富山駅長と共に「あすに向かって出発進行」と出発合図を出した。児童は改札業務
や案内アナウンスも体験した。
 あいの風とやま鉄道の12駅で9時から「開業1周年記念1日フリーきっぷ」が発売開始された。限定2000枚の発売で4月30日まで使
用できる。


開業1周年記念1日フリーきっぷ                            開業1周年記念列車 小杉−呉羽間
掲載日:2016/10/21
あいの風とやま鉄道 観光列車2018年度運行へ

 あいの風とやま鉄道は、3年後の2018年度に観光列車の運行を始める予定にした。あいの風鉄道には現在、新型521系が16編成、旧
型413系が5編成ある。県の補助を1年前倒しし2016年度に521系1編成(通勤・通学用)の新造に取り掛かり、2018年度に納車。
通勤・通学に影響しない態勢になることを待ち、同年度に413系1編成を1億5千万円かけ観光列車化する。2016年度には旧型1編成を
簡易改造しイベント列車も造る。
 JR城端線・氷見線では、観光列車「べるもんた」が行されているが、県内を東西に走るあいの風とやま鉄道では、美しい富山湾や立山連峰
などコンセプトをプロポーザルで選定し、サービス内容や区間などを検討することにしている。観光列車は、2018年度後半から土日と祝日
に運行する計画。
 また、昨年11月16日の利用促進協議会で、あいの風とやま鉄道は今年度見込まれていたおよそ3億円の赤字について、運賃収入の増加と
経費の効率化によって、解消できるとの見通しを示した。


新造される あいの風とやま鉄道521系のイメージ            あいの風とやま鉄道イコカ  JR西日本のイコカとJR東日本のSuica
掲載日:2016/10/21
あいの風とやま鉄道独自のICカード発売

 あいの風とやま鉄道は2月27日、独自のデザインのICカード乗車券「AinokazeICOCA」と「ICOCA定期券」の販売を始
めた。駅員が常駐する県内14駅で購入できる。
 ICカードは、事前に入金しておけば改札機の読み取り部分に触れるだけで精算できる。関東・関西の主要駅でも利用可能で、昨年3月にJ
R西日本の「ICOCA」システムを導入し、越中宮崎−石動の県内全19駅に簡易改札機を設置している。
 IC定期券は定期区間外に乗り越しても自動で精算できるメリットがある。万が一カードをなくしても、データ管理されているため、手数料
を払えば再発行も可能。市井正之社長は「今後は金沢など県外での利用も視野に、浸透させていきたい」と話した。
 2種類のカードには雄大な立山連峰があしらわれており、記念に購入した大阪府の30代男性は「できたてのカードを早く使いたい」と話し
た。 カードはJR西日本発行で、記念デザインカード扱いで、あいの風とやま鉄道限定発売となっている。 
 同日、高岡駅ではICカード専用のゲート式自動改札機が稼働した。ゲート式自動改札機の稼働は1971年の電鉄富山駅以来45年ぶり。
掲載日:2016/10/21

あいの風とやま鉄道 平成28年ダイヤ改正を発表

 1月26日、あいの風とやま鉄道は2016年3月26日に実施するダイヤ改正の内容を発表した。列車の増発・増車や新幹線・在来線特急
列車との接続の見直しなどを行う。「あいの風ライナー」は輸送力が適正化される。
 昨年3月の北陸新幹線長野〜金沢間開業にともない、JR西日本から経営分離したあいの風とやま鉄道は同時に快速タイプの列車「あいの風
ライナー」を設定したが、来春のダイヤ改正から、表示字幕を現行の「快速」から「あいの風ライナー」に変更。朝の上り「あいの風ライナー
2号」は利用実態に合わせ、4両編成から2両編成となる。現行の上り「あいの風ライナー6号」は、富山県東部の学生から「部活終了時間帯
に列車がない」との声があったことを受け、普通列車に変更して運転されることに。泊駅から富山駅まで各駅に停車し、土休日は運休となる。
 富山県東部を中心に増発・増結も実施。朝の混雑緩和を目的に設定された臨時列車1本、臨時増結を行う列車2本が定期運転となる。富山駅
7時47分発の黒部行が定期列車となり、引き続き413系3両編成を使用。富山駅6時52分発の泊行、高岡駅7時45分発・富山駅8時1
0分発の黒部行は4両編成で定期運転を行う
15時台の黒部発富山行が泊発となり21時台に富山駅21時9分発の黒部行を設定するなど、
普通列車の空白時間解消する。
 夕方以降にも列車の増結が行われ、富山駅19時54分発・金沢駅20時50分着の列車は4両編成に。富山駅21時38分発・金沢駅22
時35分発の列車は金曜日のみ4両編成となる。土休日には富山駅11時42分発
金沢駅12時40分着の列車を4両編成に増車するという。
金沢〜富山間では停車時分の適正化・待避時間の解消などによる最大5分の時間短縮も図る。
 富山〜泊間の上り始発列車・下り最終列車の時刻を北陸新幹線「つるぎ」(金沢駅で特急「サンダーバード」「しらさぎ」に接続)に合わせて
変更し、富山県東部から関西・東海地区へ利用しやすくする。

掲載日:2016/10/21