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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


射水市の富山県民公園太閤山ランド第3駐車場付近から立山連峰
2025/01/18 撮影
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今日の列車(万葉線・新湊港線)

海王交通車庫前を走る7075高岡駅潟行き 2023/10/25 撮影
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今日のダム湖


高山市朝日町にある中部電力の朝日ダム湖  2011/06/20 撮影
国道361号線旧道から堰堤

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今日の植物

射水市の県民公園太閤山ランドのヘメロカリス 2015/06/22 撮影
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すしのブランド化加速「業界活気づく」 
総務省24年家計調査で富山市すし支出額、初の全国1位
2025年3月4日  05:00
 富山のすしに脚光が当たっている。総務省の2024年家計調査で、富山
市の1世帯(2人以上)当たりの外食ですしにかけた金額が初めて全国1位
になった。県内のすし店関係者は、すし好きの県民が増えることで「業界が
活気づく」と喜ぶ。県は「寿司といえば、富山」、市も「すしのまち とや
ま」のブランディング戦略を掲げ、観光誘客や関係人口増に取り組んでおり、
追い風になりそうだ。

 総務省の調査は全国の都道府県庁所在地と政令指定都市が対象。2024
年は富山市が2万3185円と、全国平均の1万6236円を大きく上回っ
た。飲食店や出前などの「外食」と、スーパーやコンビニで購入する「弁当」
の合計支出額も1位となり、前年の5位から順位を上げた。富山市のすし
(外食)の順位は、2020年が18位、21年が4位、22年が15位、
23年が7位。23年まで2年連続1位だった金沢市は、今回4位に後退し
た。

 県内のすし店は「良い風が吹いている」と喜ぶ。富山市一番町で「寿司正」
を営む県鮨商生活衛生同業組合の山下信夫理事長(79)は「富山湾で取れ
る魚はレベルが高い。すし好きな県民が多いとアピールできれば、観光客が
『富山ですしを食べよう』と思うようになる」と期待する。

 同店では平日でも観光客らの予約で満席になる日が多いとし、「行政の取
り組みもあり、富山のすし人気が高まっていることを肌で感じる」と話す。
一方で、後継者不足に悩む店が多いといい、「店が少ないと、すしを楽しみ
にしている人たちを受け入れられない。担い手育成が一番の課題」と指摘し
た。

 県は2023年度からブランド戦略「寿司といえば、富山」を展開。11
月1日の「全国すしの日」を中心に2024年から県民キャンペーンを行っ
ている。毎月第3日曜の「とやま県民家庭の日」に家族ですしを食べてもら
おうと、県内のスーパーと連携して旬の魚を紹介するなど、県民への浸透を
図る。担当者は「これからも市町村や民間と連携して、認知度向上につなげ
たい」と話した。

 富山市は、23年12月から「すしのまち とやま」事業を進めてきた。
米新聞大手ニューヨーク・タイムズの「2025年に行くべき52カ所」の
一つに富山市が選ばれたことも踏まえ、市観光政策課は「国内外から訪れる
人を温かく迎えられるように、受け入れ態勢を強化していく」と語った。
(金田侑香里)

藤井市長「すしを身近に感じている表れ」
 富山市の藤井裕久市長は3日の定例会見で、すしの支出額が1位になった
ことについて「市民が日頃からすしを身近に感じていることの表れだ」と述
べた。人気のますずしの食べ比べセットを各地で販売し、PRしていく考え
も示した。

 市は昨年、市役所や富山駅でますずしの食べ比べセットを販売し、すぐに
完売するほどの好評だった。市長は、4月の全日本チンドンコンクールの会
場で販売するほか、秋には東京駅でも企画すると説明した。

地魚を使った「富山湾鮨」を紹介する山下理事長=富山市一番町の寿司正

記事・画像:北日本新聞から