2025/03/24
11:00
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

京都市伏見区淀水路の河津桜 2010/03/03 撮影
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今日の列車(万葉線・新湊港線)

越ノ潟駅を発車した7074高岡駅行き 2024/04/04 撮影
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今日のダム湖

飛彈市河合町保の小鳥川にある関西電力の下小鳥ダム湖 右岸展望台から
2011/06/20 撮影
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今日の植物

富山市西二俣のあいの風とやま鉄道沿いのススキ 2015/07/25 撮影
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アルハイテック(高岡)の技術活用、環境配慮コンクリ
開発 JR東海など、廃アルミでCO2削減
2025年3月23日 05:00
JR東海、大成建設などは3月22日、高岡市オフィスパークのアルハイ
テック(水木伸明社長)の独自技術を活用し、環境負荷を大幅に低減できる
コンクリートを開発したと発表した。アルハイテックの技術で、新幹線車両
の製造時に出るアルミくずから水素と水酸化アルミを生成。この水酸化アル
ミを材料のセメントの代替品として用いることで、グリーンなコンクリート
を実現した。二酸化炭素(CO2)の排出量を従来より8割削減できるとい
う。(高橋良輔)
今後は耐久性の検証を進めながら、量産化を図る。脱炭素社会に向け、新
たなコンクリートとして普及を目指す。
JR東海と大成建設は、リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)を設ける
相模原市と共に、環境配慮型コンクリートの共同研究に取り組んできた。
コンクリートの主な原料であるセメントは、石灰石などを高温で熱して生
成するため、製造時にCO2が多いことが課題となっている。
水酸化アルミは、アルミの製造過程でできるもので、燃えにくく、電気を
通さないなどの特性があり、住宅の壁材や人工大理石、半導体など幅広い用
途がある。アルハイテックの技術は、廃アルミに独自溶液を加えると化学反
応によって水素が生成され、副産物として水酸化アルミが出る。
新たなコンクリートの開発を進めていた3者はCO2の排出のないグリー
ンな過程で製造されるアルハイテックの水酸化アルミに着目。新幹線車両ア
ルミ切削くずも有効活用できる上、エネルギーである水素も取り出せること
から、同社に協力を求めた。
環境配慮型コンクリートはセメントを使わず、製鉄の際の副産物である
「高炉スラグ」や、ごみ処理時に出る焼却灰などを使った「溶融スラグ」に、
水酸化アルミを加える。
試作品として、道路用建材の「L形側溝」を製作した。従来のコンクリー
トと比べCO2を8割削減。強度や作業のしやすさは遜色ないという。水木
長は「新たなコンクリートが普及すれば、将来のまちづくりはいっそう環境
を意識したものになる」とした。

記事・画像:北日本新聞から

画像:TBSから