2025/04/11
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

富山市 県道172号線(海岸通り)沿いの三菱ケミカルの河津桜
2025/03/29 撮影
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今日の列車(富山地方鉄道富山市内軌道線)

富山駅に到着する7017南富山駅前行き 2019/02/17 撮影
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今日のダム湖

上越市柿崎区松留にある新潟県営柿崎川ダムかがやき湖
2011/10/29 撮影
右岸からダム湖と尾神岳
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今日の植物

万葉線中伏木駅のムクゲ 2015/07/28
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支援結論「もう待てない」 富山地鉄・中田社長
インタビュー、県・自治体に早期実行求める
2025年4月11日 05:00
7経営悪化が続く富山地方鉄道鉄道線への支援を巡り、県と沿線7市町村
による分科会の議論が始まるのを前に、同社の中田邦彦社長が北日本新聞の
インタビューに応じた。「もう待てない。これ以上赤字を垂れ流せない」と
強調。自治体が設備の維持管理費を負担する「みなし上下分離方式」を含め、
早期の支援策実行を求めた。(和田華奈)
―1日に運賃を上げ、4月15日からは減便する。県議会2月定例会では
「さらなる経営努力を」との声が聞かれた。
「当社の特徴を正しく理解してほしい。3路線計93.2kmで営業してお
り、これだけの距離を運行する地方ローカル鉄道はあまり例がない。当然だ
が距離が長いほど管理コストがかかる。今後、自前で維持していくのは非常
に難しい」
「この20年間で、鉄道事業の累積営業赤字は約50億円に上る。駅の無
人化やワンマン運転などで経費削減に努めてきたが、現状維持で精いっぱい
だ。沿線の宅地開発や主要駅の商業施設の運営などで収益を得ようにも体力
がない」
―廃線の可能性は。
「自社で完全に黒字で営業できる区間は、本線は上市駅、立山線は五百石
駅、不二越・上滝線は月岡駅まで。その先の路線は『(行政側が)支援する
からどうしても残してほしい』と言われるなら努力するが『財政的な支援も
しないし必要ない』とされるなら、廃線も考えないといけない」
「国鉄時代、自社単独で維持できない不採算線区を見極める一つの基準は
1km当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が4千人未満だった。地鉄は現
在、1500人程度。路線を維持している現状は、もっと評価されてもいい
はずだ」
―県や沿線自治体にはどんな支援を求めるか。
「特定の方法にこだわっているわけではない。行政が線路の維持費用を負
担する『みなし上下分離方式』は一つの方法だ。2年前から早く結論をと言
い続けており、今年いっぱいも待てない。年間の営業収益が約50億円の会
社で、7億円も赤字を出す事業をやっていては持たない」
―人口減が進む地域で鉄道の果たす役割は。
「今後、沿線の人口がさらに減る中で、中規模の大量輸送機関である鉄道
が本当に必要なのかは疑問が残る。将来的には鉄道に比べコストがかからな
いバスで代替する手段もあるだろう。今はその過渡期にあるから難しい。人
手も不足している。行政の支援も得ながら、できる限り維持できればと思う」
2分科会で議論
富山地方鉄道の鉄道線は、コロナ禍による需要の落ち込みや物価高騰など
で、経営悪化が深刻化している。2023年度の乗降客数は2018年度比
86%の529万人。2023年度の赤字は9億9千万円で、県や沿線市町
村の支援金2億6千万円を差し引いても7億3千万円の赤字だった。
県と沿線7市町村は2024年度以降、自治体による支援の在り方を含め
て議論してきた。2025年度は「本線」「立山線と不二越・上滝線」の二
つの分科会でそれぞれ話し合う。あいの風とやま鉄道との並行区間、立山黒
部アルペンルートへのアクセス路線としての在り方が主な議題となる見通し。

厳しい経営状況について説明する中田社長=富山地方鉄道本社
記事・画像:北日本新聞から
大企業のJR西日本が経営する城端・氷見線とは異なり10年も待てない。
直ぐに国土交通省へ廃線届を出すべき。残った区間は経営努力して運賃を値
下げすればよい。自治体が結論を出すまで、冬季の立山線のように路線維持
を兼ねて朝夕のみの運行にする。そうすれば必要ないの結論が出るかも。存
続困難区間はとにかく乗客が少ない。