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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


射水市小杉地区鷲塚加茂社の八重紅枝垂桜 2025/04/08 撮影
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今日の列車(富山地方鉄道富山市内軌道線)

富山駅に到着するT104南富山駅前行き 2019/07/08 撮影
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今日のダム湖


上越市柿崎区松留にある新潟県営柿崎川ダムかがやき湖  2011/10/29 撮影
上流部の水辺の広場からダム湖

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今日の植物

小浜市明通時付近の県道25号線沿いのヒガンバナ 2015/09/27 撮影
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好業績も値下げ慎重 北電決算・松田社長、
先行き「変動要素多い」
2025年4月29日  05:00
 北陸電力の松田光司社長は4月28日の会見で、能登半島地震による被災
という想定外の損害を被りながら、2025年3月期連結決算は好業績とな
ったことについて「一定の成果」と手応えを口にした。一方で各種コスト高、
金利上昇などを挙げ「(先行きに)変動要素が多い」と繰り返し、電気料金
の引き下げに慎重な姿勢を示した。

 前年度に計上した地震に伴う特別損失はなくなったものの、震災の影響は
残っている。2024年9月に能登地域を襲った豪雨もあり、管内では電柱
3300本の建て替えが必要だ。

 作業が完了したのは約1400本にとどまっており、松田社長は「道路が
直っていなかったり、がれきがあったりして自社だけで進められない。被災
自治体や道路管理者との連携が欠かせない」と、復旧に時間を要する理由を
説明した。

 会見では、過去最高水準となった決算を踏まえて今後の見通しを問う声が
相次いだ。2026年3月期の業績予想は今期実績を大幅に下回るもので、
松田社長は「これからを先を考えると厳しい。気を引き締めなくてはならな
い」と慎重な構え。料金改定は「一時的な収支だけで判断するものではない。
上げ下げする時期ではない」とした。

 富山新港火力発電所(射水市堀江千石)の石炭1号機廃止を延期したこと
については「供給不安になることが電力では問題」と説明。石炭よりも二酸
化炭素(CO2)の排出量を低減できるLNG(液化天然ガス)2号機の建
設などを進めることにしているため「会社全体でCO2排出量を着実に減ら
したい」とし、安定供給と脱炭素化を両立させる考えを強調した。

AI活用で経営効率化 年132億円削減目指す
 北陸電力は28日、2025年度の経営計画「アクションプラン」を発表
した。電気の安定供給と脱炭素化の推進には強固な財務基盤が必要だとして、
人工知能(AI)の活用、賃貸や植物工場事業といった新規事業の開拓、人
員の再配置などで収益の拡大と経営の効率化に取り組むとした。一連の効率
化策で、年132億円の削減を目指す。

 北陸電力は、全国トップクラスの水力発電比率を生かした水力発電所の新
規開 発、火力ヘのLNG(液化天然ガス)発電設備の導入といった投資を進
めている。

 AIを燃料調達船の配船計画や電力需要の予測に活用するほか、リノベー
ションした旧社宅を賃貸事業に活用して収益を拡大する。7月に社長直下に
社長室を設け、経営補佐機能を強化すると同時に、アライアンス推進室を新
設し、大型再生可能エネルギー電源の開発を主導する。



2025年3月期決算やアクションプランについて松田社長らが説明した会見
北陸電力本社
記事・画像:北日本新聞から