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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙


水道つつじ公園配水タンク付近のミズキの花 2025/05/08 撮影
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今日の列車(あいの風とやま鉄道線)

福岡駅に到着する521系AK16編成富山行き 2025/03/22 撮影
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今日のダム湖

北陸電力が管理する発電用の新猪谷ダム湖 国道41号線から
2012/05/13 撮影
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今日の植物

小矢部市平田の農家の紅梅 2016/02/23 撮影
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自動車7年ぶり黒字 富山地鉄2025年3月期、
減便や経費低減で収益改善
2025年5月30日  05:00
 富山地方鉄道の2025年3月期決算(単体)は、鉄道事業の苦境が際立
つ一方で、路面電車の軌道事業、自動車事業(乗り合いバス、高速バス、貸
し切りバス)は営業黒字を確保した。ボリュームの大きい自動車事業は7年
ぶりの黒字転換。バスの減便など不採算事業のカットによって収益性を高め
た。

 事業別の営業損益は、軌道が前年比3.5倍 の1億959万円、自動車は
1億3619万円の黒字(前年・1億1948万円の赤字)、不動産事業や
旅行業など付帯事業が1.8倍の1億6768万円となった。鉄道事業が8億
3千万円余りの赤字だったのに対し、その他の事業は大幅に利益を伸ばした。
軌道は輸送人員も6%増となり、772万5千人だった。

 自動車事業は、24年に乗り合いバスを減便したほか、高速バスの富山−
金沢線を廃止した。営業距離が短くなり、利便性の低下もあったものの、燃
料費や修繕費といった経費を低減。人件費や経費などの営業費は前年比10
%減の25億5574万円で、コロナ禍前の2018年に比べると33%減
少し、収益は改善した。

 輸送人員は、乗り合いバスが前年比2%増の541万6千人、貸し切りバ
スが5%増の14万9千人と増加。高速バスは14万1千人で32%の大幅
減となった。インバウンド(訪日客)の回復に伴い、高速バスの需要が拡大
しているものの、生活路線である乗り合いバスに優先して運転手を配置して
おり、路線の廃止や運行数の減少を余儀なくされた。

 連結は、営業収益が8%増の102億9868万円、営業損益が6億45
10万円の赤字(前年・9億591万円の赤字)、経常損益が1753万円
の赤字(前年・4億8349万円の赤字)、純利益が9%減の11億352
8万円。配当は6年連続で無配とする。

富山地鉄の決算について説明する中田社長=地鉄ビル
記事・画像:北日本新聞から


収益が3.5倍となった富山市内軌道線


7年ぶりの黒字を確保した自動車  富山地鉄貸切バス


全ての収益を喰ってしまっても大赤字の鉄道線
あいの風とやま鉄道並行区間の越中中村駅