2025/07/04(金)
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

射水市黒河の富山県民公園太閤山ランドの紫陽花 2025/06/13 撮影
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今日の列車(デジタルカメラ黎明期の加越能鉄道万葉線)

庄川橋梁を渡る7073越ノ潟行き 1998/08/29 撮影
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今日のダム湖

砺波市庄川町金屋にある庄川用水合口ダム湖 菖蒲、水芭蕉園からダム湖
2012/05/20 撮影
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今日の植物

朝日町舟川右岸の桜 2016/04/11 撮影
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産業廃棄物最終処分場反対で連盟設立へ 庄川上流の
計画巡り富山・岐阜7漁協、要望書や署名検討
2025年7月2日 05:00
富庄川上流域にある岐阜県高山市荘川町六厩(むまや)地区で計画されて
いる産業廃棄物最終処分場の建設を巡り、富山、岐阜両県の七つの漁業協同
組合が7日、計画に反対する連盟を立ち上げる。早期に岐阜県知事へ要望書
を出すほか、組合員から署名を集めることなども検討する。主導する庄川沿
岸漁業協同組合連合会(射水市広上)は「水源地に建つと影響の及ぶ地域が
大きすぎる」と訴える。(野村達也)
産廃処分場はリサイクル・廃棄物収集運搬のアルト(富山市水橋市田袋)
が建設を目指し、10万6千平方メートルの敷地に容量243万立方メート
ルの施設を造る計画。廃棄物から出る水分は、全て基準を満たすよう処理し
た上で庄川支流の六厩川に放出する。1月、岐阜県条例に基づく環境影響評
価(アセスメント)を始め、約2年かけて庄川に及ぼす影響などを予測、評
価する。
計画については、富山、岐阜両県で反発の声が相次ぐ。2023年11月、
庄川沿岸漁連を含めた富山県西部5市の農業・漁業団体や自治会組織など2
5団体が対策協議会を設立。ただ、メンバーの業種が異なる大所帯の協議会
は足並みがそろわず、具体的な活動が十分できていなかった。
そこで庄川沿岸漁連は富山漁協(富山市丸の内)や、岐阜県飛騨、高山両
市にある庄川(しょうかわ)、宮川、宮川下流、丹生川(にゅうかわ)、高
原川の5漁協と独自で連盟をつくることにした。名称は「飛越7漁協河川環
境保全連盟」。庄川水系に加え、同じく飛騨を水源とする神通川水系の漁協
に声をかけた。
庄川沿岸漁連の田子泰彦代表理事会長(67)は地震や豪雨などが起きた際、
有害物質が庄川に流出し、農水産物や水資源の安全性が損なわれる可能性を
指摘。「市民の生活の根幹に関わる。死活問題だ」と語気を強めた。風評被
害も懸念され「処分場は必要なものと理解しているが、水源地という場所が
悪すぎる。清流を守りたい」と語った。
連盟は国土交通省の「川の日」である7月7日を「飛越地方の河川環境を
見つめる日」とする。処分場計画の反対活動のほか、河川や林道の工事が魚
類に悪影響を及ぼさないよう、実施主体に働きかける取り組みなどを連携し
て進める。同日、高山市内で各漁協の代表者が協定書に調印する。
アルト社長「最善の対応検討」
産廃処分場の建設に反対する連盟が設立されることを受け、アルトの坂下
明義社長は「社会的責任を果たすためにどうしても必要な施設。今後も住民
にはしっかり寄り添う」と強調した。
周囲の生活環境に十分配慮するために不可欠な環境アセスを粛々と進めて
いるとし、「最善の対応を検討していく」と話した。

産廃処分場の建設に反対するポスターを手にする田子代表理事会長(左)ら
庄川沿岸漁連の職員=射水市広上
記事・画像:北日本新聞から

庄川支流の六厩川 六厩地区を流れ森茂川と合流し御母衣湖へ
六厩金山跡付近の林道から

御母衣ダム堰堤付近の駐車場から御母衣湖

国道257号線魚帰橋から魚帰りの滝 庄川本流(三尾川)