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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

富山県民公園太閤山ランドの紫陽花 ミヤマヤエムラサキ
2025/06/13 撮影
1920 X 1080
今日の列車(デジタルカメラ黎明期の加越能鉄道万葉線)

高岡駅前駅に到着する7076折返し中新湊行き 1998/10/31 撮影
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今日のダム湖

富山県営朝日小川ダム湖 右岸の阿造谷橋からダム湖 2012/06/03 撮影
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今日の植物

富山県朝日町境、仁王山 護國寺のシャクナゲ 2016/04/25 撮影
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富山地鉄、ドル箱の名古屋線強化 高速バス2台導入、
さらなる利用増狙う
2025年7月17日 05:00
富山地方鉄道(富山市桜町、中田邦彦社長)は、高速バスの「富山−名古
屋線」で使用する新造車両2台を導入した。7月19日から運行させる。高
速バス事業は、運転手不足や採算性の低下を受けて運休や減便を余儀なくさ
れているものの名古屋線は同社路線の中で最も利用客が多い「ドル箱路線」。
快適性や安全性を高めた車両の導入で、コロナ禍から回復軌道にある需要の
取り込みを図る。
富山地鉄は、生活路線である乗り合いバスに優先して運転手を配置してい
るため、高速バス路線は廃止や運休、減便が相次いでいる。2024年に金
沢線を廃止したのに続き、2025年5月から東京線を全便運休し、再開の
めどは立っていない。同10月で城端線も廃止となる。京都・大阪線、高山
線はコロナ禍からの減便が続いており、2024年度の高速バス全体の利用
客数は前年度から3割超の減少だった。
そんな中、名古屋線は競合の鉄道のように乗り換えがなく、運賃も割安と
あって、観光客やビジネス客、学生らに利用されている。富山地鉄が名鉄バ
ス(名古屋市)と共同運行しており、1日10往復。片道3時間40分で両
都市を結んでいる。
同路線の利用客数はコロナ禍以降、増加を続けている。2022年度が
10万1千人、2023年度が12万6千人、2024年度が13万2千人
で、2025年度も4〜6月は前年同期比4千人増の3万3千人となった。
需要の伸びに合わせて導入した新車両2台は日野自動車製で、4列シート
38人乗りのトイレ付き。事故防止のため、路上の歩行者やバスの運転手の
異常を検知したり、車間距離を自動制御したりするシステムを搭載したほか、
全席に3点式シートベルト、フットレストなどを備えた。燃費効率の良い自
動変速機も付く。購入費は1台5200万円で、高速バスの車両は22台と
なった。
富山地鉄は今後、高速バス事業で、名古屋線や夏季限定の東京−室堂線と
いった需要の高い路線を中心に、サービス向上に努める。

導入された高速バスの新車両。「富山−名古屋線」で使用する
=富山地鉄富山自動車営業所
記事・画像:北日本新聞から
今回導入車両は観光振興を目的とした富山県版図柄入りナンバープレートを
装着 事業用のため緑色の枠がある。

富山地方鉄道高速バスの富山−名古屋線

富山地方鉄道高速バスの富山−名古屋線