2025/07/20(日)
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

あいの風とやま鉄道小杉駅に到着する521系AK21+AK22編成富山行き
2025/06/19 撮影
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今日の列車(デジタルカメラ黎明期の加越能鉄道万葉線)

志貴野中学校前駅を発車した7061高岡駅前行き 1998/10/31 撮影
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今日のダム湖

富山県営朝日小川ダム湖 堰堤天端からダム湖最上流部 2012/06/03 撮影
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今日の植物

富山県朝日町境、仁王山 護國寺のシャクナゲ 2016/04/25 撮影
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チュリストやまざき(朝日町)球根育て「四重奏」挑戦
2025年7月17日 05:00
チューリップ球根の出荷が最盛期に入った。朝日町で唯一の生産農家「チ
ュリストやまざき」。舟川べりの絶景「春の四重奏」を生んだ22品種60
万本の花を摘み、4〜6月に土の中で2、3倍の球根が育った。
秋の植え付けから始まり、冬を経て春に茎や葉を伸ばす。花を咲かせると
球根の養分が取られるため、開花後に摘み取る。数が増えた球根を掘り上げ、
出荷しない分は夏に乾燥貯蔵。連作障害を避けてほ場を変え、再び秋の定植
を迎える。
毎年のサイクルで植物の命がつながっており、社長の山崎修二さん(64)は
「過去があって未来がある。数年先を見据えて生産を計画している」と語る。
国内外で知名度が高まった「春の四重奏」の景観は、修二さんや前社長の
久夫さん(82)らがつくり出した。極わせから晩生(おくて)品種まで幅
広いチューリップと菜の花を植え、舟川の桜と一緒に咲かせようと試みたの
が始まり。観光農園とはせず、会期中でも乗用農機具で花摘み作業を行う。
初成功した2009年から16年がたった。秋の植え付けから春の開花時
期を見極めるのは簡単ではなく、三つが完璧に咲きそろったのは5、6回の
み。「四重奏に出合えたらラッキーぐらいの気持ちで来てもらえたらうれし
い」と修二さん。来場者の「きれいだったよ」の声を原動力に、美しい景観
を守る挑戦は続いていく。(石川雅浩)
◆メモ◆ 朝日町舟川新で農業を営み、先祖は耕地整理事業を指揮した。社
名は「チューリップを育てる人」の造語で、社員5人、季節従業員約15人。
栽培歴60年超のチューリップのほか、コメや菜の花を作り、緑肥用ヒマワ
リも植える。地域と連携し、田んぼアートやヒガンバナ植栽にも取り組む。

「春の四重奏」の絶景が広がる中、乗用農機具でチューリップの花を摘み取
る山崎さんら (朝日町観光協会提供)

球根をきれいにし、出荷作業を進めるスタッフ
記事・画像:北日本新聞から

「春の四重奏」の景観
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