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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

富山県民公園太閤山ランド中堤の展望デッキ 2025/06/13 撮影
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今日の列車(デジタルカメラ黎明期の加越能鉄道万葉線)


庄川口駅を発車した7072高岡駅前行き 1999/04/04 撮影
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今日のダム湖 

富山県営舟川ダム湖 左岸林道から堰堤 2012/09/05 撮影
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今日の植物

富山県朝日町境、仁王山 護國寺のツツジ 2016/04/25 撮影
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アルミ再生へ共同研究 富山大とYKK AP
不純物除去で品質向上
2025年7月29日  05:00
 富山大学とYKK APは7月28日、アルミのリサイクルに関する共同
研究講座を同大に設置したと発表した。共同研究を進め、2027年度まで
に、アルミ合金をリサイクルする際に必要となる効率的な不純物の除去技術
を確立する。産業の現場で実用化できる水準を目指す。双方トップが富山大
五福キャンパスで記者会見し、事業の概要を説明した。

 アルミ地金は100%が輸入となっている。製錬するには大量の電力が必
要で、新たな地金を1kgロ製造するのに二酸化炭素(CO2)を10キkg
排出するとされる。国内ではリサイクルの拡大が欠かせないが、アルミ合金
として活用する際に混ぜたマグネシウム、銅、ケイ素などをどう除去するか
が課題となっている。

 課題解決に向け、アルミリサイクルの研究を続けている富山大と、住宅用
アルミ建材を手がけるYKK APが、6月に共同研究を開始した。

 研究内容は、富山大で考案された不純物の除去技術の効率化。現状では産
業の現場で求められる大量のリサイクルが難しいため、不純物を分離する過
程を大幅に効率化し、「社会実装」することを目指す。

 YKK APの荒城昌弘金属材料・製法技術チーム長が客員教授として活
動。教員5人、同社の社員2人との計8人体制で、同大先進アルミニウム国
際研究センター(高岡キャンパス)が拠点となる。

 会見で、齋藤滋学長は「アップグレードでリサイクルアルミの品質を高め
たい。カーボンニュートラルも目指す」と語った。阿部浩司YKK AP副
社長は、2024年度の同社のリサイクル率が56%で、これを高めるには
除去技術の確立が必要と説明。「アルミのリサイクルは各国で技術開発が進
む。一企業ではできないことを富山大と展開し、アルミの用途も広げたい」
とした。

 アルミリサイクルの実用化に向けては、同大と三協立山も2022年度か
ら、共同研究講座を設置している。不純物の除去技術や、アルミ合金の高強
度化に向けた研究を続けている。

同研究を進めることを発表し、握手をする齋藤学長(前列右から2人目)
と阿部副社長(同3人目)=富山大五福キャンパス

記事・画像:北日本新聞から


先進アルミニウム国際研究センターがある富山大学高岡キャンバス
高岡市二上町 背後に二上山が見える