2025/09/22(月)
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

富山地方鉄道富山市内軌道線諏訪川原電停前の諏訪社の亀の池
2025/09/13 撮影
1920 X 1080
今日の列車(デジタルカメラ黎明期の加越能鉄道万葉線)

新湊港線中新湊駅で転線する7061高岡駅前行き 1999/10/02 撮影
1920 X 1080
今日のダム湖

左国土交通省宇奈月ダムうなづき湖 2014/05/02 撮影
うなづき湖第一展望広場から右岸側
1920 X 1080
今日の植物

石川県能登町能登線恋路駅跡のアスナロ(翌檜)2016/05/15 撮影
1920 X 1080
青池学園富山校、すし職人育成へ教材 文科省補助事業に
採択、県のブランド戦略後押し
2025年9月22日 05:00
富山市で富山調理製菓専門学校などを運営する学校法人青池学園(福井県、
青池浩生理事長)の富山校は10月から、すし職人を育成するための教材開
発やカリキュラムの設計に乗り出す。技術の習得過程を可視化して職人を目
指しやすい環境を整え、人材確保につなげるのが狙い。県がブランド戦略
「寿司(すし)といえば、富山」を進める中、関係者はブランド力の強化に
つながると期待を寄せる。(和田華奈)
文部科学省の新しい補助事業「人口減少地域の職業人材を確保するための
専修学校振興プログラム」に、県内で唯一採択された。地方の人口減が加速
する中、地域に必要な職業人材を確保するため、新たな教育モデルを開発す
る専門学校を後押しする事業。富山校は2027年度までの3年間に、毎年
2400万円の補助を受けられる。
学園によると、すしを体系的に学べる教材や講座は全国の調理師養成施設
にほとんどない。職人の後継者不足を招いていると分析しており、今回開発
した教材は約140校ある調理師養成施設に提供するという。
事業初年度の2025年度は事前調査に重点を置く。県内のすし店や漁業
関係者らへのヒアリングを通じて職人に求められる知識やスキルを洗い出す。
2年目の2026年度は魚やコメ、水といった食材に理解を深める教材の
作成や、店での実習計画の検討を進める。職人のインタビュー動画も制作し、
働きがいや苦労を含め、仕事内容を多面的に伝える。
最終年度の2027年度は富山調理製菓専門学校で教材を使った授業を行
うほか、海外からの留学生や一般向けの公開・短期講座も開く予定。外国籍
の人に対応できるよう、教材の多言語化も進める。
県や富山市、富山大学など18の組織で構成する実行委員会を設置し、関
係者の協力を得ながら調査や地域活動を行う。県ブランディング推進課の前
山巌課長は「富山のすし文化を継承していく上で大変ありがたい取り組み。
協力しながら進めたい」と語り、青池理事長は「志のある幅広い人に対応で
きる教材やカリキュラムをつくりたい」と意気込む。
富山市一番町で「寿司正」を営む山下信夫代表(80)は「職人が一人前
になるのに最低でも10年はかかると言われる。修業の道のりが分かりやす
く示されることで、一人でも多くの人が職人を目指してくれればいい」と期
待した。

職人が握ったすし。青池学園富山校が教材の開発に乗り出す=富山市一番町
の寿司正

記事・画像:北日本新聞から

富山市総曲輪4丁目の青池学園の富山校 左は富山市民プラザ
画像:GoogleMapから