2025/09/29(月)
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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

呉羽山公園展望台から富山地区広域圏クリーンセンター 2025/09/13 撮影
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今日の列車(デジタルカメラ黎明期の加越能鉄道万葉線)

新湊港線庄川口駅に到着する7075越ノ潟行き 2000/02/19 撮影
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今日のダム湖

国土交通省宇奈月ダムうなづき湖 2014/05/02 撮影
うなづき湖尾の沼公園駐車場から下流側
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今日の植物

石川県珠洲市狼煙町の禄剛埼灯台付近に咲くコデマリ 2016/05/15 撮影
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佐藤工業、小水力発電事業に参入 八尾で稼働、
新潟でも計画
2025年9月26日 05:00
佐藤工業(本店・富山市桜木町)は、小水力発電事業に参入した。6月に
富山市八尾地域で、同社として初となる最大出力49.5kWの発電所を稼働
させた。3年後をめどに、八尾地域の10倍以上の出力となる小水力発電所
を新潟県糸魚川市に開設する計画も進めており、脱炭素への貢献を目指す。
脱炭素化に向け、カーボンフリーの再生可能エネルギーである水力発電の
重要度が高まっている。
佐藤工業は2018年から、水資源が豊富な富山県内で、小水力発電によ
る再エネ創出の取り組みを検討。社の発祥の地である富山市内で事業に着手
することとし、適地を探した。市や富山国際大、八尾地域の桐谷地区と連携
して、発電所を建設した。
八尾地域で稼働させたのは「桐谷地区小水力発電所」。神通川水系の久婦
須川支流の大切谷川に設け、有効落差は33mある。年間発電量は29万キ
ロワット時で、一般家庭75世帯分の電力量に相当する。全て北陸電力に売
電する。年間で二酸化炭素(CO2)130トンの削減効果を見込んでいる。
糸魚川市には最大出力700キロワットの発電所を建設する計画で、富山
県内でも引き続き小水力発電の可能性を探る。同社は「2018年からかな
り時間がかかったが、経験やノウハウも蓄積された。それらを生かしていき
たい」としている。

佐藤工業が稼働させた桐谷地区小水力発電所=富山市八尾地域
記事・画像:北日本新聞から

桐谷地区小水力発電所
画像:佐藤工業から

桐谷地区小水力発電所の発電機
画像:佐藤工業から

桐谷地区小水力発電所上流の県営久婦須川ダム 2009/05/19 撮影
安全に発電へ思い新た 富山の関電蟹寺水力発電所、
稼働100周年祝う
2025年9月26日 05:00
西電力は9月25日、1925(大正14)年に運転を開始した水力の蟹
寺発電所(富山市蟹寺)の100周年を記念したセレモニーを現地で開いた。
関電が北陸で稼働させている水力38カ所の中で、最も古い発電所となる。
脱炭素社会の実現に向けて水力発電の重要性が高まる中、関係者が今後の安
全な運転に思いを新たにした。
蟹寺発電所は、関西の工業化に伴い増大する電力需要に対応するため、神
通川支流の宮川に建設された。建設費は当時の1800万円とされ、現在の
130億円程度という。その後、設備の補修、更新を重ねながら電力供給を
続けてきた。2006年には「日本の近代土木遺産」に選定された。現在は
発電機が2基あり、最大出力は5万1000キロワット。飛騨市宮川町打保
のえん堤から取水し、落差約133mを利用して発電している。
セレモニーは、関電や協力会社、地元住民ら35人が出席した。安全祈願
の神事や記念撮影の後、発電所内を見学し、配電設備や発電機、水車の回転
軸などを見て回った。関電の三澤誠北陸支社長が締めくくりにあいさつし、
「先人への感謝と敬意を忘れることなく、ゼロカーボン社会の実現に向け、
今後も安全に運転していく」と強調した。

蟹寺発電所で水車と発電機をつなぐ回転軸を見る出席者=富山市蟹寺
記事・画像:北日本新聞から

関西電力
蟹寺発電所の取水是 打保駅付近から 2009/06/10撮影
関西電力打保発電所24300kWの使用水を蟹寺発電所へ送る。左岸に魚道
が設けられている。

関西電力打保発電所 打保駅付近から
2009/06/10撮影