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HP「北陸の私鉄」今日の壁紙

富山市内電車諏訪川原電停前にある諏訪社の拝殿と亀の池
2025/10/12 撮影
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今日の列車 万葉線


信号を動作させるため東新湊駅を発車した7073高岡駅行き
2024/10/15 撮影
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今日のダム湖 関西電力 小牧ダム
富山県砺波市庄川町小牧 管理所は関西電力小牧発電所
総貯水量37,957,000m 3、有効貯水量は18,858,000m 3


南砺市下原地区から利賀大橋 2020/06/24 撮影
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今日の植物 富山県中央植物園 2016/05/21 撮影

香りの植物園の原種系の薔薇
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コメ高騰、精米機受注増 タイワ精機とマルマス機械
2025年10月22日  05:00
 コメの価格高騰を受け、富山県内の精米機メーカーの受注が増えている。
大規模農家の収入アップに伴い、設備投資への意欲が高まったことに加え、
消費者が生産者から玄米を直接購入し、自ら精米するケースが増えているた
めとみられる。ただ、中長期的には人口減少によってコメ消費量が下降トレ
ンドにあるとして「一時的な『特需』ではないか」と、慎重な声も聞かれる。
(笹谷泰)

 米価は「令和の米騒動」と言われ始めた2024年夏以降に上昇。県庁所
在地などを対象にした総務省の小売物価統計調査では、富山市のうるち米の
小売価格(5キロ)は2千円台が続いていたが、24年10月に3千円を超
え、2025年5月には4920円に達した。

 タイワ精機(富山市関)は2024年10月以降、業務用、家庭用ともに
精米機の受注が増え、例年より約25%伸びているという。

 米価高騰で、生産者が一般の消費者に直接販売するケースが増加。販売用
に精米をするため、多くの大規模農家が業務用精米機を導入しているとみら
れる。石仙博男社長は「機種を更新したり、新たに購入したりと、農家の設
備投資への意欲が高まっている」と語る。

 家庭用の精米機は、容量が3キロ以上で、大半が県外からの注文という。
「令和の米騒動」でコメが品薄になり、スーパーなどで入手しにくくなった
ことを受け、大規模農家などから玄米を直接購入する消費者が急増。家庭で
精米するというニーズが高まった。

 同社が県内に設置している「コイン精米機」の利用も増えている。うまみ
成分を残す独自技術「うまみ精米機能」を搭載しており、備蓄米の放出も行
われる中、同社は「少しでもコメをおいしく食べたい」という消費者意識の
高まりを受け、高機能の精米機のニーズが拡大したとみている。石仙社長は
「業界への追い風を生かしていきたい」と話す。

 主に兼業農家向けの精米機を手がけるマルマス機械(上市町若杉)でも、
注文は増えている。北海道や関東など東日本からが多く、例年と比べて売上
高が50%アップとなっている。

 兼業農家は規模が大きくないため設備投資が難しく、精米機も30年以上
更新していない農家が少なくないという。米価高騰で農業収入が大きく伸び
たことで、更新需要が高まったとみられる。

 ただ、平野泰孝社長は「一時的な状態ではないか。人口減少が進むことで
コメの消費量も減る。安心はできない」としている。


タイワ精機が製造している家庭用の小型の精米機=富山市関


農家向けのマルマス機械の精米機=上市町若杉
記事・画像:北日本新聞から