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射水市立大江コミュニティセンター付近から白馬連峰 2025/12/06 撮影
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越ノ潟駅−海王丸駅間を走るMLRV1004高岡駅行き 2024/10/31 撮影
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南砺市上平細島の国道156号線から小原ダム湖の紅葉 2014/11/05 撮影
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高岡古城公園市立体育館前の薔薇 2016/11/13 撮影
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富山県産スギで防災設備 県木材研究所、効果確認
実用化へ課題
2026年1月9日 05:00
富山県木材研究所(射水市黒河新)は、県産スギを活用した防災・減災設
備の開発に力を入れている。住宅倒壊から身を守る「木質耐震シェルター」
や、川の流れを安定させる「木製ダム」の実証を重ねている段階で、いずれ
も期待した効果を確認できた一方、実用化へ課題も見えてきた。耐久性向上
やコスト圧縮につながる改良を加えた上で、本格的に普及させたい考えだ。
(谷井康彦)
高度経済成長期に植えられた県産スギは伐採に適した時期に入っており、
太く丈夫な大径材(直径30センチ以上の丸太)の割合が高まっている。
新規住宅着工数が減少し、良質な木材の有効活用が課題となる中、県木材
研究所は地震や豪雨など近年の災害を踏まえ、防災・減災に役立つ木製設備
の開発に乗り出した。
技術移転
大学や企業と共同開発したシェルターは、木材と鋼材を組み合わせて住宅
倒壊時に安全な空間を確保する仕組み。住宅1階の居間や寝室に後付けでき、
広さ4.5畳、高さ2.4m。価格は現状で120万円ほどとなっている。
2025年7月の公開実験では、重さ3トンの砂袋を3m上から落として
も耐えることを確認した。2日程度で組み立てられる扱いやすさも特徴。2
025年末に特許を出願した。
研究所は、住宅全体の耐震改修工事よりも安価に施工できるとするものの、
普及に向けてさらに低コスト化する考え。合わせて販売、施工の体制を確立
する方針だ。「商品化を進めるため県内企業への技術移転が不可欠」として
おり、品質安定や施工技術者の確保などに企業と連携して取り組む。
大型化
木製ダムは角材を井桁に組み、中に石を詰めて造る。階段状に複数設置す
ることで川の流れを緩やかにし、土砂流出を抑制する。一般的なコンクリー
ト製ダムに比べ、工期を半分程度に短縮でき、コストも1割程度削減できる
という。
2021年度から県内3カ所に順次、高さ2〜3mの小型ダムを試験的に
設置。2025年度は4カ所目として、普及を視野に高さ5mの大型ダムを
魚津市内で施工した。部材の経年劣化を検証し、維持管理方法を検討する。
研究所は木製ダムのメリットについて、建設に伴う二酸化炭素排出の抑制、
景観への調和を挙げ「森林資源の循環利用、林業の活性化にもつながる」と
強調した。

魚津市内の渓流に設置された木製ダム

住宅内に設置する木質耐震シェルター
記事・画像:北日本新聞から