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射水市黒河の梨畑のナシ 2017/04/20
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無花粉スギ、供給倍増へ 県が挿し木苗を本格出荷
2026年3月14日 05:00
富山県が開発した優良無花粉スギ「立山 森の輝き」の普及に向け、県は
2026年度、種子から育てるより生育期間が短く、低コストで繁殖できる
「挿し木苗」の出荷を本格化させる。生産は2025年度から「挿し木苗」
に完全移行しており、種子から育てた分と合わせ2026年度は現状の2倍
となる年間20万本の供給を目指す。「国民病」とされる花粉症の発生源対
策として期待が高まっており、県内外の需要に応える。(谷井康彦)
「森の輝き」は春に花粉を飛ばさず、丈夫で成長が早い木材としての優れ
た性質も併せ持つ。県森林研究所が2009年に大量増殖技術を確立し20
12年秋から出荷を始めた。
スギは種子と挿し木のどちらでも繁殖し、県は当初、種子だけで生産を進
めてきた。ただ、種から育てる場合は出荷まで3年かかるほか、繁殖の際に
花粉が出る「精英樹」を掛け合わせるため、種の半分は花粉を出すスギとな
ってしまい、手作業で選別するため割高になる課題があった。
一方、挿し木は種より1年短く出荷が可能になる。繁殖で掛け合わせる必
要がないため、無花粉の苗木だけを生産できるメリットもある。県はこれら
を踏まえて生産技術の改良を重ね、2018年度から挿し木を取り入れて本
格生産に向けて準備してきた。
国は2023年、花粉の発生量を30年後に半減させる方針を掲げ、スギ
人工林の集中伐採を進めるとともに、飛散の少ない品種への植え替えを促し
ている。林野庁によると、スギ苗木の生産量に占める無花粉や少花粉の割合
は、13年の13%から2023年は60%まで高まった。
無花粉スギの需要は全国的に高まっているものの、「森の輝き」の生産量
は伸び悩んでいる。県森林政策課によると、2024年度の植栽面積は31
ヘクタールで目標の62%にとどまる。苗木の生育不良に加え、苗を植える
土地の伐採も進まなかったことが要因という。
今後は挿し木による生産に切り替えることで生産サイクルが早まり、生産
量の増加も見込まれる。県森林政策課は「需要に対応して増産体制を整えた
い」とし、今後も挿し木苗の生産業者の確保や技術普及に取り組むとしてい
る。

無花粉スギの挿し木苗=2025年10月、魚津市内
記事・画像:北日本新聞から

立山町吉峰の富山県農林水産総合技術センター森林研究所

森林研究所の優良無花粉杉「立山 森の輝き」の試験林