最終更新日:2018/02/11
最終取材日:2017/10/01

ふがんふんがかんすい

所在地:富山市湊入船町

 富岩運河環水公園は市街地と岩瀬地区をつなぐ長さ約5.1km の富岩運河の最上流に位置し、運河を中心に広々とした緑の空間が広がる。天門橋、泉と滝の広場などがあり、花火大会など多くの催しが開かれ、年間約140万人が訪れる。
 この場所は以前、富岩運河の船だまりだった。富岩運河は富山市の発展を支えてきたが、船による物流の衰退で次第に使われなくなり、水質が悪化し、運河は沼地と化していった。1988年から水辺環境を活用した整備が始まり、約20年の歳月をかけて市民の憩いの場に再生した。公園の人工島として整備されている。人工島とは天門橋を含め3つの橋で結ばれている。
 現在は富山市の観光名所に定着し、2017年8月に園内で富山県美術館がオープして、ますます人気が高まった。
 敷地面積は9.7ヘクタール
天門橋や泉と滝の広場、野外劇場、野鳥観察舎を備え人気のカフェやレストランもある。花火大会やコンサートなど四季折々の多彩なイベントが開かれる。3月末から11月末にかけて、遊覧船・富岩水上ラインが運航する。天門橋展望塔の利用は9時から21時30分までとなっている。
 夜は、オレンジ色の照明で彩られた富岩運河環水公園はひときわロマンチックな雰囲気を漂わせる。運河にはライトアップされた天門橋が架かり、橋の両端の展望塔をつなぐ糸電話を示す「赤い糸」のイルミネーションが見える。
 富岩水上ラインは、2007年6月に松川の遊覧船を利用した富岩運河チャータークルーズが始まりで、現在は環水公園から中島閘門(こうもん)を通り、港町岩瀬のカナル会館を結ぶ運河クルーズを行っている。1時間10分の船旅で、歴史ある運河や美しい景観を楽しむことができる。中島閘門では国内でも珍しい「水のエレベーター」を体験でき、平日便では閘門操作室の見学も組み込まれている。同乗するガイドが運河の歴史や船から見える景観を丁寧に解説する。
fugan(ふがん)」「soraそら)」(ともに定員55名)と「もみじ」(定員11名)の3隻で運航している。乗船券には富山地方鉄道富山港線の乗車券が1枚付いている。 JR富山駅北口から徒歩9分。車では北陸自動車道富山ICから国道41号を経由し約25分。駐車場171台分あるが、富山県美術館がオープン後は満車状態が続いている。


富岩水上ラインのソーラ遊覧船「fugan」から公園のシンボル天門橋

富岩水上ラインのソーラ遊覧船「fugan」と富山県美術館

富山県美術館屋上から富岩運河環水公園

天門橋から泉と滝の広場

人工島の野鳥観察舎

泉と滝の広場

岩水上ラインのsoraからスターバックスコーヒー富山富岩運河店と桜

富岩水上ライン乗船場とフレンチレストランLA CHANCE

乗船場付近の富岩運河といたち川を繋ぐ牛島閘門

人工島とスターバックスコーヒー前を繋ぐ湊橋

人工島と木場橋を結ぶ橋

泉と滝の広場前でUターンする電気ボート「もみじ」と天門橋

泉と滝の広場前でUターンして乗船場に到着するソーラ遊覧船「sora」

天門橋から富山市街地方向

富山県美術館前から天門橋

富山県美術館屋上から富山駅方向

野鳥観察舎からアオサギとアカミミガメ

野鳥観察舎からカルガモ

湊橋からスターバックス入口

野鳥観察舎から富山県美術館

富岩水上ラインが通過す中島閘門

中島閘門を通過するソーラ遊覧船「fugan」から