最終更新日:2021/12/19
最終取材日:
2019/04/05

みんぞくみんげいむら
所在地:富山市安養坊
  
 自然豊かで多くの史跡が残る呉羽丘陵の一角に位置する。富山市が「学習」と「憩い」の一体化を目的に整備した約1万4千平方メートルの博物館施設群。
 飛騨市(旧神岡町)の板蔵を移築した民芸館をはじめ、民芸合掌館、民俗資料館、考古資料館、陶芸館、売薬資料館、篁牛人記念美術館の7博物館と、付属の茶室円山庵、とやま土人形工房がある。
 先人の暮らしをしのばせる工芸品や「売薬さん」に関する資料、埋蔵文化財など展示品は多彩で、歴史や民俗を幅広く学べ、年間を通じて多くの行事が開かれ、陶芸教室や四季折々の草花を使った染め物講座は人気となっている。
 市街地の近くにありながら木々に囲まれ、四季それぞれの表情を見せる。立山連峰を一望でき、散策にぴったりの場所。市内の観光関連施設を巡る「市内周遊ぐるっとバス」のコースにもなっており、県外、国外から訪れる観光客も多い。
 富山市が1965年に民芸館を開館し、民芸合掌館、民俗資料館、考古資料館も設置。1979年に市制90周年を記念し、全体を「富山市民俗民芸村」と命名した。陶芸館、茶室円山庵、売薬資料館、管理センターに続いて1989年には市制100周年を記念し篁牛人美術館が開館した。開館時間は9時〜17時。観覧料は1館100円、全館530円で、高校生以下は無料。
 土人形工房隣に佐々成政剃髪跡があり、剃髪地を示す石碑が立っている。茶室円山庵から北側へ歩くと五百羅漢で有名な長慶寺がある。五百羅漢を拝んで上の道路に出てから南西へ歩くと北陸新幹線の撮影スポットがあり多くの鉄道ファンが訪れる。
 富山市民俗民芸村の下を牛ヶ首用水が流れている。牛ヶ首用水はJR高山線東八尾駅付近の神通川か取水し、北陸電力薄島発電所5000kWで使用された後、井田川と山田川の下を潜りに入り、富山市民俗民芸村の下を流れ、呉羽山を回り込んで、射水市下地区で新堀川に合流して富山湾へ流れる約10kmの用水路で2,057.6haの田畑を潅漑している
 富山駅前から呉羽老人センター行きバスで富山市民俗民芸村下車。北陸自動車道富山、富山西両インターチェンジから車で約20分、富山空港から約25分。駐車場は東側、西側、民芸合掌館南側に計95台分ある。

富山市民族民芸村民芸合掌館

富山市民族民芸村富山市売薬資料館

富山市民族民芸村民俗資料館           Wikipediaから         

富山市民族民芸村陶芸館

富山市民族民芸村篁牛人記念美術館

富山市民族民芸村とやま土人形工房

とやま土人形工房隣の佐々成政剃髪阯

佐々成政剃髪阯の解説板

曹洞宗法羅陀山(ほらださん)長慶寺

長慶寺の五百羅漢

長慶寺から とやま土人形工房方向

車道から長慶寺への階段 途中に五百羅漢がある

富山市民族民芸村下の牛ヶ首用水 橋を渡り遊歩道を登ると陶芸館

JR高山線東八尾駅付近の西勝寺から牛ヶ首用水