最終更新日:2019/12/05
最終取材日:2017/05/05

しょうがわみずきねん
所在地:砺波市庄川町金屋
 庄川水記念公園は清流として知られる庄川の庄川合口堰堤による人造湖舟戸湖を中心とする公園で射水市から近く度々訪れる。
 冬は庄川峡の雪景色、春は桜並木、初夏には新緑、秋は紅葉と四季折々の景色が楽しめる、ダム湖を挟んだ対岸にはニホンカモシカが生息する。
 庄川合口堰堤という名称はダムができる前、二万七千石用水(新用水
山見八ヶ用水、二万石用水)が堰堤付近で取水していたが、堰堤でまとめて取水するようになり、合口用水となった。
 左岸は舟戸口用水、右岸は和田川用水となっている。和田川用水には上水道用の和田川ダムがある。
 最大で高さ36mまで噴き上がる大噴水は公園のシンボルとなっている。特産館では伝統の庄川挽物(木工品)の木地を展示・販売し、ろくろの実演も行っている。庄川地区は柚子が特産でウッドプラザでは人気の「ゆずソフト」など特産品を販売している。
 園内の庄川美術館では地元出身の彫刻家、故松村外次郎の作品を常設展示し、小牧ダム建設など水利の歴史をまとめた水資料館もあり、多彩な楽しみを提供している。
 遊具のあるちびっこ広場や、割り箸で作られた橋「日本箸」が架かる芝生広場は、子どもの遊び場や散歩コースとしても親しまれている。
 舟戸湖畔には縁結びキャラ「こいっぴ」の像を祀る鯉恋の宮があり、恋愛のパワースポットとして人気を集めている。
 毎年、1月7日に厄年の人が鯉に御神酒を飲ませて舟戸湖に放つ奇祭がある。鯉の虐待との意見があるが、鯉にダメージはなく、広々とした湖で暮らせる鯉にとっては幸せなことだ。釣り人もここで釣った鯉は厄が乗り移っているといってリリースする。
 毎年8月の第一土曜、日曜に行われる庄川水まつりでは、小牧ダムができるまで庄川で行われた材木の流送にちなんだ流木乗り選手権が繰り広げられる。11月の庄川ゆずまつりは特産の柚子を求めて大勢の客が訪れる。
 水記念公園は旧庄川町の観光施設として1983年に特産館の建設に着工。施設の整備を繰り返し、2001年に「ふれあいプラザ」が完工して現在の形になった。総面積は6ヘクタール。2007年から庄川峡観光協同組合が砺波市の指定管理者となって管理運営している。
 10月始めに砺波市の夢の平スキー場で開催される「となみ夢の平コスモスウォッチング」では、ここから会場まで無料シャトルバスが運行される。
 車で北陸自動車道砺波インターチェンジから約15分。約300台分の駐車場がある。公共交通は、あいの風とやま鉄道高岡駅や城端線砺波駅から加越能バスの小牧堰堤行き(1日4往復)で「水記念公園前」下車すぐ。あいの風とやま鉄道高岡駅や城端線砺波駅から加越能バスの庄川行き(1日6往復)で庄川支所前下車徒歩15〜20分。

公園のシンボルの大噴水

鯉恋の宮

縁結びキャラ「こいっぴ」

厄払い鯉の放流場

流木乗り選手権の会場(旧二万石用水) 

庄川美術館前の池 

春の桜

初夏の新緑(旧二万石七千用水) 

秋の紅葉(旧二万石七千用水) 

庄川合口堰堤

公園側から庄川合口堰堤

鯉の放流場前から上流方向

旧二万石用水のアーチ橋

船戸湖の島

ソメイヨシノ

浅野総一郎の銅像

八重桜

シャクナゲ 

ミズバショウ

カワヅサクラ

ツツジ

アジサイ

カルガモ

オオバン

ニホンカモシカ

ニホンカモシカが現れた船戸湖右岸