最終更新日:2018/02/11
最終取材日:2017/05/13

すいどうつつじこうえん

所在地:高岡市笹八口

 大きな白い配水池と3色に塗り分けられた配水管が目印で、高岡市国吉地区の西山丘陵に位置する。ツツジ類約1万5千本、サクラ約200本のほか、万葉集に詠まれ高岡市の花であるカタカゴ(カタクリ)の球根約2万個が植えられており、花々が咲く3月下旬〜6月上旬には多くの家族連れらが散策や写真撮影を楽しむ。平日はシニアの団体や介護施設の行楽も多い。高岡市笹八口は配水池の住所。
 1979年、国吉配水場を建設する際に出た土砂を利用して整備された。配水池の前には、付近に伝わる龍梅水伝説にちなんで造られた噴水がある。雌龍が残した実を植えると鮮やかな白梅と紅梅が育ち、指定した場所から水が湧き出したという言い伝えで噴水の中心にある女神像は手にウメの小枝を持っている。
 2001年には通水70周年を記念して、伝説をイメージした「うるおい水車」も設置された。「うるおい水車」の近くには地場産業であるアルミの押出形材で作った藤棚があり、ツツジと同じ時期に花を咲かせる。ツツジやフジが終わるとサツキが花を咲かせる。
 園内の整備は地元住民が行い、1992年に発足した「水道つつじ公園を愛する会」が実施。毎年、カタカゴの球根を植える活動に励んでいる。
 公園は総面積4万840u。1997年には県が選ぶ「とやま花の名所」に、2011年には「富山さくらの名所70選」になった。配水池は容量1万2000㎥。富山県和田川総合管理所子撫川支所から送られてくる水を一時的に蓄え、市内に給水している。
 あいの風とやま鉄道高岡駅・北陸新幹線新高岡駅からタクシーで20分。能越自動車道高岡IC・高岡北ICから10分。


公園のシンボル配水池と噴水   梅は左が紅梅、右が白梅

市内各方面へ伸びる3本の送水管

富山県和田川総合管理所子撫川支所が取水する子撫川ダム

地場産業のアルミ押出形材で作った藤棚

送水管側から桜並木の遊歩道側

送水管付近のツツジ

駐車場側から

国吉側への遊歩道から送水管

藤棚、水車、東屋がある

藤棚前の水車                                                高岡市の花カタクリ

国吉側への遊歩道沿いに咲く白いウツギ

広い駐車場