2020/01/24 更新
地鉄本線中滑川駅から徒歩10分


行田公園の花菖蒲
   

園内を流れる中川の清流
   
 行田公園(ぎょうでんこうえん)は市街地近くにありながら、園内に一
歩足を踏み入れると、うっそうとした森が広がっている。東西に長く面
積は6.6ヘクタール。中央には中川が流れ、ハンノキやオニグルミ、各
種シダなどの大木や多様な植物が生えている。
 かつては京都祇園神社(現:八坂神社)の荘園の一部であったことから
祇園田と呼ばれ、やがて訛って「ぎょうでん(行田)」と呼ばれるように
なった。
 四季それぞれの樹木や草花が咲くが、最も多くの人が訪れるのは6月
中旬ごろ。東西南北の各菖蒲園で計88種4万株のハナショウブが見頃
を迎え紫や白などの優美な花が咲き誇りアジサイも見頃となる。この頃
に「花しょうぶ祭り」が開催され
臨時観光案内所や売店が設置される
 園内の各所で湧き水が発生し、幾筋もの小川をつくる。2008年に
は環境省認定の「平成の名水百選」に、「行田の沢清水」が選ばれた。
6月にはホタルが舞う。
 園内にはグラウンドや遊具、市スポーツ・健康の森公園に続くウオーキングコースなどがあり、市民が自然に親しみながら体を動かす憩いの場になっている。園内の児童館には国鉄1245形蒸気機関車の日本カーバイド工業2号機が静態保存されている。1号機は魚津市立村木小学校に保存されている。
 滑川市が1959年森の自然を生かす形で公園化に着手した。1974
年に滑川市出身者からハナショウブ35種1万5000株の寄贈を受けたことをきっかけに、ハナショウブ園の整備を始めた。園内では約460種の植物、約350種の生き物が確認されている。
 富山地方鉄道中滑川駅から徒歩約10分
あいの風とやま鉄道滑川駅から徒歩約15分北陸自動車道滑川インターチェンジから車で約8分
計80台分の駐車場を備えている
コミュニティーバスは蓑輪ルートの児童館前行田公園口か大日室山ルートの泉ケ丘・児童館口で降車する。
  


南菖蒲園

南菖蒲園

西菖蒲園

西菖蒲園の花菖蒲

東菖蒲園

東菖蒲園

東菖蒲園の橋付近にのみ見られる黄菖蒲  水田脇に野生化している

東菖蒲園の花菖蒲

茂みの野生種のアジサイ

ガクアジサイ

ガクアジサイ

西洋アジサイ

シダ植物も多く見られる多彩な植栽

イワガネゼンマイ

ワラビ

クサソテツ(新芽はコゴミ)

湧水のユキノシタ

中川の清流に咲くバイカモ

児童館前の遊具広場

児童館前の日本カーバイド工業2号機(国鉄1245形蒸気機関車)