2023/09/24 更新
富山港線東岩瀬駅、競輪場前駅、岩瀬浜駅から徒歩1〜5分


国指定重要文化財北前船回船問屋森家
   

岩瀬運河の岩瀬橋から富山港線電車と立山連峰
   
 富山市岩瀬地区は、江戸初期から日本海を行き来する北前航路が生まれ、江戸期から明治期にかけて日本海沿岸地域には回船問屋で栄えた。
江戸前期の寛文年間の約320年前に港町としての形ができあがった。
岩瀬は重要な港だったので、富山藩ではなく、加賀藩の領地で御蔵が
あり北前船で米や木材などを大阪や江戸などに運んでいた。現在の岩瀬
の町並みは、大火後の明治期に建てられた家屋が多く残り、回船問屋群
のある街並みとなっている。
 江戸期の加賀藩参勤交代は、同じ前田家であるが、富山藩の領地を避
け岩瀬を通った。東岩瀬には参勤のための御旅屋が、江戸時代全期を通
じて置かれていた。明治21年の市制、町村制の施行で、東岩瀬村は東
岩瀬町・西宮村が合併して東岩瀬町となった。東岩瀬駅近くの養願寺前
に忠霊塔があり、岩瀬中央公園に御蔵跡がある。
 北前船回船問屋森家は、国指定重要文化財に指定され、一般公開され
ている。公開は9時30分〜16時30分で12月28日〜1月14日
まで休館。森家隣の北陸銀行岩瀬支店や富山信用金庫岩瀬支店は町並み
に合わせた店舗になっている。
町並みの東側を通る県道1号線沿いに岩瀬諏訪神社がある。有名な岩瀬曵山車祭り(けんかの曵山)は5月17日〜18日両日に開催される。
 富山港2号岸壁傍にある富山港展望台は新日本海重工業本社近くの琴平神社境内にある北前船などの航海安全を祈った常夜燈をモデルにした展望台で1985(昭和60)年11月に設置され、高さ24.85m。内部には漁網とガラス製の浮きが展示されていて富山港と岩瀬の町並みを一望できる。岩瀬琴平神社にあるモデルとなった常夜燈は高さ約6m。
 2006年4月29日にJR富山港線を引き継いだ富山ライトレールが開業し、立山連峰をバックに走る電車の撮影スポットになった岩瀬運河は、富岩運河とは直接繋がっていない。
 還水公園を出発点とする富岩水上ラインは新日本海重工付近で富山港へ出て岩瀬運河を岩瀬カナル会館前まで溯る。富岩水上ラインは観光バスの団体客が多く、還水公園からは乗船しにくいが、乗船券に富山ライトレールの乗車券が付いているので往復乗船する人は少なく、岩瀬から還水公園まで乗船すると空いていて、ゆっくりと景色を楽しめる。
   

岩瀬カナル会館と遊覧船[fugan]

岩瀬運河大漁橋の下を通り運河に入る遊覧船[kansui]

岩瀬カナル会館前から遊覧船[kansui]

到着した遊覧船[fugan]と0606富山駅行き

遊覧船[fugan]から富山港展望台

富山港展望台階段ホールの漁網とガラス製の浮き

富山港展望台から恵比寿社方向

富山港展望台から停泊中の日本タンカー第十日丹丸 4275t

琴平社 岩瀬金比羅神社

遊覧船[kansui]から岩瀬金比羅神社の常夜灯

岩瀬昭和レトロ館

遊覧船[fugan]から新日本海重工業本社工場

県道1号線沿いの岩瀬諏訪神社入口

岩瀬諏訪神社拝殿

岩瀬諏訪神社祭礼の岩瀬けんか山祭りで使用される曳山 御蔵町

岩瀬諏訪神社祭礼の岩瀬けんか山祭りで使用される曳山 浦町

回船問屋森家隣の北前船回船回船問屋馬場家

ブロンズの北前船像がある岩瀬大町公園

清酒「満寿泉」の桝田酒造店

桝田酒造店前から奥の醸造所

旧北陸道(加賀藩往還道)沿いの北陸銀行岩瀬支店

旧北陸道(加賀藩往還道)沿いの富山信用金庫支店

旅番組に度々登場する磯料理「松月」 白えび料理が有名

国指定重要文化財北前船回船問屋森家

東岩瀬駅近くの養願寺

養願寺隣の岩瀬小学校庭園