年末年始ふりーきっぷ発売
 富山地方鉄道は2015年12月15日から2500円で地鉄全線1週間乗り放題の「年末年始ふりーきっぷ」を発売した。12月20日から201
6年1月9日までの自分で選んだ連続7日間が乗り放題となる。自分が使用しない時は家族や友人に貸して有効に使用できる。バスは高速バス、受託運
行バスなどは利用できない。鉄道線の特急に乗車する場合は特急券を購入しなければならない。
 地鉄のパンフレットにも「ご家族や友達同士どなたでもご利用いただけます。」と記載されている。バスや電車に全く乗ったことがない世代が増えて
いるため、公共交通の便利さを理解してもらうのも目的のひとつ。
 発売は鉄道線有人各駅、電鉄富山駅乗車券センター、西町乗車券センター、JR小杉駅前富山呉西トラベル、万葉線高岡駅加越能乗車券センター。今
年は2100円から2500円に値上げとなった。
 

表紙
掲載日:2015/12/21

スクラッチ式 今年は27年度
 

利用案内
  
 
路面電車との接触注意の啓発チラシを配布
 事故の多くなる年末となり、富山地方鉄道は12月19日、富山市総曲輪の立体駐車場入庫口で、ドライバーに路面電車との接触事故防止を啓発する
チラシを配った。
 社員5人が駐車場を利用するドライバーに対し、電車の軌道敷内に右折進入する際は、必ず後方を確認するよう呼びかけるチラシと缶コーヒーを手渡
した。富山市内電車と乗用車が接触する事故は、今年は12月18日まで13件発生している。昨年は年間で20件だった。
 事故の大半は車が右折しようとして軌道敷内に入った際、後ろから来た電車と電車と衝突するケース。宇波真一南富山運転区長は「電車とぶつかった
車の運転手のほとんどが、後ろの電車に気づいていなかった。後方確認を徹底してほしい」と話した。               掲載日:2015/12/21
 
富山市内電車 優しい音色で事故防止
 路面電車と乗用車の事故が多発していることから、富山地方鉄道は9月5日から、心地良いヨーロッパ舞曲の電子ミュージック音や軽快なチャイム音
を鳴らして車両の存在を周知し、事故防止につなげる。9月4日、富山市大町の南富山車両基地で装置が報道関係者に公開された。
 富山地鉄によると、ことし9月1日現在で10件の事故が起きており、昨年同期より4件多い。さらに7月30日から8月3日にかけては4件が集中
して発生したため、導入を決めた。全22編成のうち、計19編成の車両下にスピーカーを新設した。
 ミュージック音は、ヨーロッパの舞曲「メヌエット」で、1フレーズ20秒。100〜200メートル手前で、乗用車が軌道敷内に入っていたり、停
留場で電車を待っている人が電車が近づいてきたことに気付いていなかったりする場合に、運転室のレバーで操作して鳴らす。さらに電車が接近しても
気付かない人がいる場合はチャイム音で知らせる。 乗用車と接触しそうな緊急時には、従来から取り付けられている警笛を鳴らす。
掲載日:2015/09/07
 
富山地方鉄道企画切符「ほろ酔い特急の旅」発売
 富山地方鉄道は9月5日、観光列車「アルプスエキスプレス」で運行する特急「うなづき7号」と「うなづき12号」の指定席の一部が地酒飲み放題
となる、「ほろ酔い特急の旅」を発売する。
 特急「うなづき号」は電鉄富山−宇奈月温泉間を往復する列車で、全9本のうち、飲み物を提供するサービスコーナーやトイレのあるアルプスエキス
プレス使用の2本で実施する。同社が車窓からの景色と富山県内の地酒を同時に味わってもらおうと、初めて企画した。
 運行は9月5日から12月27日までの土曜、日曜、祝日の合わせて41日で価格は2000円。運賃と特急料金が別途必要。提供する地酒は「銀
盤」「皇国晴」と県外でも人気のある砺波市の「立山」の3種類で、ほたるいかの素干しも食べ放題となる。       掲載日:2015/09/07
 
夏休み期間中、平日もアルプスエキスプレス運行
 夏休み期間中の7月21日〜8月31日まで、平日、夏休み臨時列車の急行B1327列車と特急アルペン3号でアル
プスエキスプレスが運行している。2号車の車内販売、座席指定はない。土・日曜、祝日は特急以外の運用では2号車の
座席指定はないが車内販売がある。もちろん、運用の都合で他の車両に変更される場合がある。
 夏山シーズンを迎え、立山線列車は乗客が多くなっている。休日のアルペン4号折返しの立山線320列車は乗客でい
っぱいだった。北陸新幹線延伸の影響か昨年より乗客は多い。

電鉄富山駅で発車を待つ「うなづき7号」                 立山線320列車車内 今日は空いているとの事
掲載日:2015/07/27 
 
西魚津駅に住吉小児童の写生画パネル設置
 魚津市立住吉小学校4年生27人が魚津水族館で描いた生き物の絵が3枚の大型パネルになり、住民や児童が7月21日、富山地方鉄道西魚津駅ホー
ムに設置した。駅は水族館やミラージュランドの最寄りで、観光客や乗降客を心温まる絵で迎える。
 住吉小校区の下中島地区では、歴史ある西魚津駅をよりどころに地域を活性化しようと住民が駅を清掃したり、座布団を置いたりしている。下中島地
区社会福祉協議会が、より明るい雰囲気にしようと同小の協力で絵を飾ることになった。
 5〜6月に水族館で写生してもらい、9枚1組で縦90cm、横180cmのパネルを3枚製作した。屋外でも長期間傷まないように原画を基にしたフィルムでできている。
 西魚津駅でセレモニーがあり、児童のほか地区社協や富山地方鉄道などの関係者30人が参加した。下中島地区社会福祉協議会の飛世会長が「高校生
になっても絵を見て一緒に描いた友達を思い出し、心豊かな気持ちで電車に乗ってほしい」と述べ、稲村水族館長があいさつした。
 児童は熱帯魚やサメ、エビ、カメレオンなどホームを彩る自分の作品を見て喜んだ。               掲載日:2015/07/22
 
鉄道軌道全線1日フリーきっぷの発売
 富山地方鉄道は鉄道ファンなどから要望が多かった、鉄道軌道全線1日フリーきっぷをの7月18日から発売する。裏面には、沿線の観光案内・名所
・名産品が掲載されている。特急列車の自由席も乗り放題。大人券2500円、小人券1250円で、沿線の観光案内・名所・名産品も小人券は子ども
向けになっている。発売するのは11月30日までの夏バージョンで、12月から3月は冬バージョンを発売する。
  発売箇所は電鉄富山駅の富山乗車券センター、西町乗車券センター、鉄道線の有人駅。 大人1500円、小人750円の地鉄観光列車1日フリーきっ
ぷも引き続き販売している。こちらは軌道線と上滝線全線、本線が上市駅まで、立山線が岩峅寺駅まで、特急列車を含め区間内乗り放題となっている。
平日も利用可能。 

鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ                     地鉄観光列車1日フリーきっぷ
掲載日:2015/07/19
 
富山市内軌道線T101に「立山の水さらら」ラッピング
 富山地方鉄道富山市内軌道線SANTRAMT100形T101の外装に、立山連峰を水源とするミネラルウオーター「立山の水さらら」ラッピング
が施されている。6月から運用に入った。
 この製品のラベルは、地元の伝統産業、八尾和紙を手掛ける桂樹舎が協力し「水の波紋と氷の結晶」をモチーフに作られフィルム上で和紙の質感を表
現した。電車にも同様のデザインが使われている。斬新なデザインで、登場以来、沿道から多くの視線を集める車輌となっている。
 立山の雪解け水「さらら」はリサイクルなどの富山環境整備のグループ会社「スマートフォレスト」が4月6日から、富山県内の食品スーパーや道の
駅、土産品店、ネット通販などで販売している。500ミリリットルペットボトル入りで価格は税込み100円。

南富山駅前                                T103後部座席から撮影       地鉄ビル前
掲載日:2015/07/19
宇都宮市LRT計画の技術協力要請を受諾
 富山地方鉄道は、宇都宮市が導入を計画している次世代型路面電車(LRT)計画について、宇都宮市からの技術協力要請を受諾する。
 宇都宮市のLRT計画は、通勤時間帯の渋滞解消などを目的に、JR宇都宮駅東口から栃木県芳賀町の芳賀・高根沢工業団地まで約15kmの路線を
整備するもの。2016年度に着工、2019年度の開業を目指しており、現在は運営主体の選定が検討されている。
 宇都宮市は整備の本格化に向け、2014年11月から2015年1月にかけ全国の民間軌道事業者14社に技術協力を要請したところ、富山地方鉄
道、東急電鉄、京福電気鉄道、広島電鉄、岡山電気軌道の5社から受諾の回答を得た。宇都宮市によると開業時には約70人の運転士を確保する必要が
あり、運転士が不足しないように富山地方鉄道では南富山駅の運転士養成所での研修受け入れを検討する。
 富山地方鉄道では技術協力のほか、運賃体系についてもアドバイスしたいとしている。宇都宮市の担当者は「富山はLRTを活用した街づくりの先進
地であり、ノウハウを吸収したい」と話している。                        掲載日:2015/07/19
 
「ミラたん」ヘッドマーク付き列車運行
 富山地方鉄道は5月30日から魚津市のゆるキャラ「ミラたん」のヘッドマークを製作し、電鉄富山〜宇奈月温泉間の一部の列車で掲出している。
 ヘッドマークのデザインは魚津市が考案したという。掲出されるのは、平日は107レ〜120レ〜B129レ〜140レ、土休日は107レ〜12
2〜125レ〜142レ〜145レ〜154レの各列車。

「ミラたん」ヘッドマーク付き列車
掲載日:2015/07/19
 
富山地方鉄道決算発表
 富山地方鉄道は5月26日、2015年3月期決算(2014年4月〜2015年3月)を発表した。2014年4月からの消費増税前に長期の定期券
を購入する駆け込み需要があったことなどから、売上高にあたる営業収益は前期比1%増の61億8816万円となった。
 事業別では、電車、軌道、高速バスはともに前期比でおおむね増加か横ばいだったが、貸切バスは新幹線開業前のイベント控えの影響から同5%減と
なった。他方、全体の経常収支は、北陸新幹線開業に合わせた列車の運行本数増加に伴い運転士養成など人件費が増えたことなどから、2億7066万
円の赤字となった。経常赤字は7期連続。税引後利益は株式や土地売却により8798万円の黒字を確保した。
 この日、代表取締役社長兼会長の桑名博勝氏が社長職を退き、新社長に辻川徹・代表取締役副社長が就任することも発表された。
掲載日:2015/07/19
 
路面電車、観光客向け優待券利用者4倍超
 富山市が市内で宿泊する観光客らに路面電車の優待乗車券を配布する事業で、北陸新幹線の開業を機に優待乗車券の利用者数が前年同期と比べ4倍以
上に増えていることが分かった。
 優待乗車券の利用者数は昨年3月の1ヶ月間は2,039人だったが今年3月は8,829人で4.33倍に増えた。内訳は日本人の利用者が前年同期比
6,776人増の8,654人、外国人の利用者が14人増の175人だった。
 利用者の路線別内訳は地鉄軌道線は6,678人、富山ライトレールが2,151人だった。利用者が増えた理由について市の担当者は北陸新幹線で観
光客が増えていることに加え、富山駅の電停が駅構内に設置されたことで利便性が向上したと指摘。また日本人宿泊者に渡す優待乗車券が北陸新幹線開
業に伴い半額券から無料券となったことも影響していると分析している。
 路面電車の無料優待乗車券は2015年内いっぱい市中心部の宿泊施設で1人1枚(2回分)を配布し、来年3月末まで利用が可能。
掲載日:2015/07/19
立山観光前に買い物・観光バス−地鉄立山線乗り継ぎ
 立山・黒部アルペンルートに観光バスで向かう観光客に立山町中心部の五百石駅で富山地方鉄道立山線に乗り換えてもらい、待ち時間に近くのアンテ
ナショップで町特産品を紹介する取り組みが5月15日から始まった。立山舟橋商工会が取り組むもので、町の課題となっている平地への観光客誘致や
立山線の利用促進につなげるのが狙い。
 立山舟橋商工会が立山黒部貫光や立山町の仲介で、姫路市の神姫バスと提携。1日当たりのバス運行距離は乗り換えにより、交代運転手が必要と定め
られた600kmを下回り、神姫バスにとっても人件費を抑制できる利点がある。
 ローカル線を使った旅行を求めるニーズがあることも判断材料になった。
 この日は第1陣の27人が、立山町前沢の立山町商工交流館「休んでかれや」にバスで到着。館内のショップに並ぶ寒餅やラ・フランスジュースとい
った町特産品や、記念出店した町内和菓子店などのブースを見て回った。一行は約40分間滞在し、五百石駅から地鉄電車でアルペンルートの玄関口・
立山駅に向かった。
 神姫バスはこれまでもアルペンルートへのツアーを行っており、地元の特産品がそろった店を求めていた。同社の担当者は「品質の高い品が多く安心
できる」と話した。同社のツアーは9月まで月2〜5回行われる予定。
 立山町では、多くの観光客がアルペンルートを訪れる一方、平地の素通りが多いことが課題となっている。

今回のバスツアーの案内 神姫バスツアーズHPより                                     神姫観光バス  白川村
載日:2015/05/20
駅や市電に鯉のぼり・園児らの手作り作品展示
 富山いきいきライオンズクラブは4月30日、子どもやお年寄りが手作りしたこいのぼりを富山市の富山地方鉄道南富山駅と市内電車に飾り、利用客
を楽しませた。
 子どもたちの健やかな成長を願って毎年、南富山駅の待合室に掲示しており今年で10年目。今年から市内電車の車内にも展示することになった。
 富山地方鉄道上滝線沿線の保育園や幼稚園、老人施設など16カ所にこいのぼり作成を依頼。折り紙や貼り絵で工夫を凝らしたカラフルな作品75点
が寄せられ、待合室に54点、電車4両に21点を5月5日まで掲示した。
 この日は近くの堀川幼稚園74人、堀川保育所75人、さみどり認定こども園56人の園児が待合室を訪れ、「こいのぼり」の歌を元気に歌った。同
クラブから一人一人にお菓子が配られた。                                
掲載日:2015/05/20
 
市電7000形ラッピング更新
 富山市内軌道線7000形の7015号と7016号のラッピングが更新された。7015号は「レールウェイズ」のラッピング終了後はオリジナル
塗装となっていたが、JAライフ富山の「富山米」広告電車となった。昨年はT101が「富山米」広告電車だった。
 7016号は以前から継続してケーブルテレビ富山の広告電車であるが、昨年は「ミタスト光受付中!」だったが今年は具体的にサービスの内容をP
R、月額1980円の格安スマホもPRしている。

7015号「富山米」PR電車 大町−南富山駅前                          7016号「ケーブルテレビ富山」PR電車 富山駅前
宇奈月温泉旅館協同組合、地鉄電車で合同入社式
 宇奈月温泉旅館協同組合の合同入社式が5月13日、黒部市の富山地鉄宇奈月温泉駅前広場で開かれ、四つのホテル・旅館に入社した12人の門出を
祝った。
 新入社員は富山地方鉄道に乗って宇奈月温泉駅に到着し、拍手に迎えられて広場に登場。河田稔宇奈月温泉自治振興会長と坂井泉同組合副理事長が祝
辞を述べた。一人ずつ自己紹介した後、新入社員を代表して延対寺荘の谷口のどかさんが「新幹線開業で盛り上がる宇奈月温泉の魅力を伝え、多くの人
たちに満足してもらえるよう努力したい」と誓いの言葉を述べた。
 歓迎アトラクションでは、シンガー・ソングライターの高原兄さんが作った曲「きときとの夢」に合わせ、先輩社員がダンスを披露。宇奈月温泉のキ
ャラクター「つべつべ姉妹」も踊った。
                               掲載日:2015/05/20
 
地鉄本線西魚津駅地元住民が美化ボランティア
 魚津市下中島地区の住民有志が、地区にある富山地方鉄道本線西魚津駅の美化に取り組むボランティアグループ・にいなな会in西魚津を結成し、4
月25日、地元の住吉小学校児童らと共に駅舎を清掃したり、花を飾ったりした。魚津水族館やミラージュランドの最寄り駅をきれいに保とうと毎月活
動する。
 下中島地区社会福祉協議会長の飛世さんが、地区のパッチワーク愛好者が作った座布団を活用してもらう施設を探す中で、候補にした西魚津駅が老朽
化していることや、北陸新幹線開業に伴い、電車で水族館などを訪れる観光客に気持ちよく駅を利用してほしいと仲間を募り、60代〜70代の13人
で会を作った。併せて、児童と住民が取り組む社協の福祉活動としても行う。
 25日は、にいなな会員や児童、保護者、富山地方鉄道社員など約40人が、駅の窓拭きや草刈りをした。ホーム近くに、マリーゴールドなどを植え
たプランター8個を飾った。夏休み前には、水族館にちなんだ児童の絵をホームに展示し、乗降客に楽しんでもらう。    掲載日:2015/04/29
増結用車両クハ173号乗車撮影会開催
 富山地方鉄道は、3月29日、4月に検査期限が到来するクハ173号の乗車撮影会を開催した。参加者はホームページで応募告知され、往復はがき
で申込み会費を振り込んだ参加者は電鉄富山駅に集合。
 受付時、開催日のみ有効の鉄道線全線に乗車できる参加証とともに、10020形に連結されたクハ173号のふせられていた臨時列車のダイヤが配
布され注意事項等が説明された以降は自由行動となった。
 臨時列車は行きつ戻りつしながら本線舌山駅まで往復。稲荷町で降車後、稲荷町車両基地で各種車両を並べ撮影会がわれた。

稲荷町車両基地で各種車両を並べて撮影会       中加積駅に到着した臨時列車
掲載日:2015/04/29
「エンジン01」ラッピング車運行
 3月27日〜29日に富山市で開かれた「エンジン01文化戦略会議オープンカレッジin富山」のPRのため、ラッピング車が環状線に運行され
た。
 ラッピングは車窓部分に「エンジン01文化戦略会議」と大きく記し、大会委員長の奥田瑛二氏(俳優)、副委員長の池坊美佳氏(華道家)、実行委員の
林真理子氏(作家)が写ったポスターと同じ写真が掲示された。デ900形9001(白)、デ9002(銀)にラッピングし3月15日から走らせた。

デ9002 丸の内                                デ9001 富山駅前
掲載日:2015/04/29
さくらラッピング車運行
 3月27日、軌道線環状線に全日本チンドンコンクールの開催を告げる華やかなラッピング車が登場した。今回ラッピ
ングされたのはデ9000形9003号(黒)で、車体にはチンドンマンのシルエットが描かれ、周囲に桜の花がちりばめ
られたデザインとなっている。
 コンクール期間の4月3〜5日には、車内にチンドンマンが乗り込んでPR活動を行った。
 北陸新幹線開業を記念して環状線のデ9000形9001号(白)と9002号(銀)に「富山はじまる」ラッピングをし
て運行された。

デ9002 富山駅前 (2015/03/14)                    デ9003 富山駅前  (2015/03/27)
掲載日:2015/04/29
 
市電電停「新富山」が「富山トヨペット本社前」に改称
 富山市内軌道線の新富山電停が3月14日から「富山トヨペット本社前」に改称するのに合わせ、地鉄と富山トヨペットは3月13日、同電停で新名
称の披露式を開いた。
  「新富山」の名称は1980年に廃止となった地鉄射水線に由来しているが、北陸新幹線開業で「富山駅」電停も誕生することから、より認知しやす
いように改称が決まった。
 披露式には、品川洋一郎富山トヨペット会長ら関係者9名と演奏を披露した富山工業高校吹奏楽部32名が出席。桑名博勝地鉄社長があいさつし、岩
野裕功国土交通省北陸信越運輸局富山運輸支局長が祝辞を、田形昌敏富山トヨペット社長が謝辞をそれぞれ述べた。
 出席者は一斉にひもを引き、新名称を覆っていた幕を外した。吹奏楽部生徒によるファンファーレとともに拍手で祝った。
掲載日:2015/04/29
 
 
上滝線への市電乗り入れ、施設面の5課題指摘
 3月16日の市議会建設委員会で富山市は、地鉄市内電車の乗入れに向けて施設面の課題が5つあることを明らかにした。富山市によると具体的な課
題として、
  @南富山駅構内の複雑な軌道線形
  A軌道線(600V)と上滝線(1500V)の電圧の違い
  B駅のホームの高さ
  C使用する車両や運行管理システムのあり方
があると説明。
 また車両の関係で、高岡市が路面電車・万葉線で昨夏実走実験を行った蓄電池式ハイブリッド電車の導入について「可能性としてはないことはない」
と述べた。
 富山市は27年度予算案に、市電の上滝線乗入れの実現可能性を検討するためのLRTネットワーク事業費1550万円を計上しているが、27年度
については施設面を中心に乗入れの可能性を検討する方針を示した。
掲載日:2015/04/29
 
路面電車と車接触続発〜事業者と県警防止策強化
 富山市内で路面電車と車が接触する事故が平成26年度、3月5日現在で21件となり、前年度の18件を上回った。地鉄によると、接触事故は19
件(前年度より4件増)発生し、内訳は車の急な右折によるものが17件、並走中のものが2件あった。
 3月5日にも富山市堤町通り1丁目の県道交差点で路面電車が右折しようとした車と接触し、運転士と乗客47人にけがはなかったものの、後続の3
本が運休、5本が遅れた。富山ライトレールでは平成26年度、併用軌道区間内で2件の接触事故があり、いずれも車の右折が原因とのことであった。
 両社は事故が発生すると、全ての運転士に事故の概要や原因を伝え、指さし確認の徹底を指導している。ただ、事故原因の大半が右後方の安全不確認
で、車が右折する際に急に軌道に入り、電車と接触していることから、事故防止にはドライバーの安全確認も欠かせない。事業者はこれまでも街頭キャ
ンペーンを実施しているが、北陸新幹線開業に伴いレンタカー利用者が増えると見込まれることから県警は新たにチラシを5,000枚作成し、管内に
軌道線がある富山中央署と高岡署に1,000枚ずつ送り街頭キャンペーンなどで活用する。
 地鉄では、路面電車の屋根上の電飾広告で注意を促すほか、路面電車の路線図を記した新しいチラシを作成し、宿泊施設や観光地など県外客が集まり
やすい場所に置く予定。                                
掲載日:2015/04/29
 
市電富山駅乗り入れ開業
 北陸新幹線開業に合わせ、3月14日にJR富山駅の高架下に乗入れ運行を始める地鉄軌道線の開業式が3月13日に富山駅電停で行われ約160人
が完成を祝った。
 路面電車が新幹線駅高架下に乗入れるのは全国で初めてで、新幹線利用客の便宜を図る。駅の南側を走る軌道線が高架下まで約160m延伸され、高
架下に電停「富山駅」が新設された。
 式では、森雅志富山市長が「市にとって百年の計として取り組んできた事業で感慨深い。いつまでも親しまれる、質の高い空間に仕上がった」とあい
さつ。桑名博勝地鉄社長は「鉄軌道王国・富山を全国に発信し、より安全な運行に努めたい」と意欲を示した。
 北川イッセイ国土交通副大臣、石井知事、中川勇富山市議会議長が祝辞を述べ、関係者がテープカットとくす玉開披を行った。平日は1日432本、
土日祝日は409本の路面電車が乗り入れる。4〜5年後には、富山ライトレールと接続する予定。 富山駅開業により富山駅前電停は「電鉄富山駅・
エスタ前」に変更になった。
 2月26日に導入され試験運転を行っていたT100形の第3編成T103も、この日から営業運転が開始された。色はT101の黄緑、T102の
赤に続いて紺色が採用されている。

市内電車富山駅                     富山駅に到着するT103大学前行き

開業日は大勢の人

ホームから新富町方向

電鉄富山駅・エスタ前電停
掲載日:2015/04/29
 
「地鉄観光列車フリーきっぷ(1日ふりーきっぷ)」発売
 地鉄は3月13日から指定区間内の鉄道線と市内電車全線が1日乗り放題になる「地鉄観光列車フリーきっぷ」を発売している。北陸新幹線開業で増
加が見込まれる観光客のほか、地元客に利用をPRする。
 指定区間は本線・電鉄富山〜上市間、立山線・寺田〜岩峅寺間、不二越・上滝線・全線、軌道線・全線。なお、列車の指定はなく、観光列車以外でも
指定区間内であれば自由に乗り降りできる(特急料金不要)。価格は大人1500円、小人750円。
 特典として購入時、観光列車をあしらった乗車記念カードをプレゼントする。発売箇所は富山・西町乗車券センター、指定区間内の各駅。
 北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅の隣接して設置した新黒部駅の利便性を高めるため、「新黒部駅〜魚津往復割引きっぷ」も発売している。新黒部―西魚
津・電鉄魚津・新魚津・経田駅間で利用できる。価格は大人800円、小人400円。
掲載日:2015/04/29
本線新黒部駅開業
 地鉄本線の新黒部駅が2月26日に開業した。新黒部駅は新幹線黒部宇奈月温泉駅から歩いて約3分で、屋根付き通路が設置されている。この日鉄道
線全線のダイヤ改正も行われた。
 事業費は2億1589万円。ホームは85m、駅舎は鉄骨造平屋建てで延べ床面積は58.3u。 敷地内には黒部峡谷鉄道のトロッコのオブジェも設
置された。新幹線開業後、当面は乗り継ぎなどを案内するアテンダントを配置する。
 2月26日朝から開業し、セレモニーでは桑名博勝社長が「2次交通の期待にこたえられるよう努力したい」とあいさつ。石井知事や堀内黒部市長ら
が加わりテープカットした。
 写真は全て北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅開業後に撮影。開業日は黒部市内区間が無料となり大勢の乗降客で賑わった。

新黒部駅 駅舎                                                                          新黒部駅ホーム

新幹線駅ホームから新黒部駅

駅前のトロッコ列車

開業日のホーム
掲載日:2015/04/29 
 
くろワン、新幹線記念平日もOK、あいの風・バスも対象
 富山地方鉄道の黒部市内区間が1日500円で乗り放題となる「くろワン」正式名称「黒部ワンコイン・フリーきっぷ楽駅停車の旅2015春編」が
3月14日から、従来より拡充してスタートする。これまでは土、日曜と祝日のみだったが、北陸新幹線とあいの風とやま鉄道の開業記念として、3月
は31日まで毎日実施する。4月19日までの春編の期間中は富山地鉄のほか、あいの風とやま鉄道やバス路線にも対象を広げる。
 くろワンは公共交通の利用を促進し、歩いて暮らせるまちづくりが狙い。富山地鉄が北陸新幹線開業後の2次交通として重要な役割を果たすことも想
定し、沿線沿いの魅力を発信するイベントも合わせて企画してきた。今回、公共交通を「わが町の足」として、住民に意識をより高めてもらおうと、新
幹線開業日の3来月14日から同31日まで平日も期間に含める。富山地鉄以外にも、あいの風とやま鉄道の黒部市内区間(黒部駅−生地駅)、新幹線駅
と市街地を結ぶ新規バス路線「新幹線市街地線」、あいの風とやま鉄道の黒部、生地両駅と富山地鉄の電鉄黒部駅を経由する「生地三日市循環線」が対
象となる。
 4月は従来通り土、日曜、祝日のみ。富山地鉄沿線沿いのまち歩きやサイクリング、スタンプラリーなどを予定している。実行委員会事務局の黒部ま
ちづくり協議会は「利用期間や対象の公共交通も増えて利便性が高まるので、多くの人に乗ってもらいたい」としている。
 黒部ワンコイン・プロジェクト実行委員会と富山地鉄主催、同協議会主管、北日本新聞社など共催。実行委は1月、総務省の「ふるさとづくり大賞」で団体表彰を受けた。                                     掲載日:2015/02/21
 
新幹線高架下乗り入れ以降の市電ダイヤ発表
 富山地方鉄道は2月2日、市内電車の富山駅乗り入れが始まる3月14日以降の市電のダイヤを発表した。北陸新幹線の始発と終発に乗り継ぎできる
ダイヤとするほか、1日当たりの運行本数は南富山駅前−富山駅間が現在より10本多い372本、富山駅−大学前間は14本多い232本とする。
 新停留場「富山駅」では、日中は南富山駅前方面は5分ごと、大学前方面は10分ごと、環状線は14分ごとに運行する。朝の時間帯は大学前に向か
う乗客が多いことに配慮し午前7時51分南富山駅前発の市電は富山駅に乗り入れない。3月14日から3両連接低床車両「サントラム」を新たに1編
成導入し、サントラムは計3編成となる。
 環状線については、富山駅停留場に乗り入れることで所要時間が増え、現在の3編成での運行体制では現状維持が厳しく南富山駅前−大学前間の運行
本数が増えて運転士の確保も難しいことから、当面は1日当たりの運行本数を現在の74本から60本に減らす。
 同日から電停名称を一部見直し、富山駅前が電鉄富山駅・エスタ前に、新富山が富山トヨペット本社前に変更となる。富山駅前は北陸新幹線開業に伴い、JRと、あいの風とやま鉄道の駅と市電の新停留場がいずれも富山駅となり、混同を避ける狙いがある。新富山は1980年に廃線となった富山地
鉄射水線の駅名にも使われ、長く親しまれてきたが、あと1カ月余りで消えることになった。新富山は所在地名でなく、新幹線の駅名と混同されるから
と思われる。

新幹線高架下に市電の富山駅                          市電富山駅ホーム
掲載日:2015/02/03
 
2月26日新黒部駅の開業・ダイヤを改正
 富山地方鉄道は2月26日の新黒部駅の開業に伴い、ダイヤを改正する。西魚津−新黒部−宇奈月温泉間で10〜15本増発し、黒部方面のアクセス
向上につなげるほか、北陸新幹線乗り継ぎの利便性を高める。
 西魚津−電鉄黒部間を11本、電鉄黒部−新黒部間を15本、新黒部−宇奈月温泉間を10本それぞれ増発する。新黒部駅は北陸新幹線・黒部宇奈月
温泉駅に隣接しており、新幹線の待ち時間を10〜30分程度に収める。
 増発によって住民の利用を促進し、黒部地域内の生活路線維持にもつなげる。特急列車の停車駅も変更し、新たに新黒部駅に停車させる。電鉄富山駅
とJR富山駅との乗り換えには最低15分程度必要とみている。新幹線の始発、最終などと接続させた。
 このほか、滑川−西魚津を4本、稲荷町−舟橋間を4本、舟橋−寺田間を4本、寺田−上市間を3本、電鉄富山−稲荷町間を1本増発。新魚津駅では
新幹線開業に伴いJR北陸線の運営を引き継ぐ第三セクター「あいの風とやま鉄道」が運行する列車とも接続を考慮する。
 新幹線開業で立山・黒部アルペンルートへ訪れる人の増加に対応するため、宇奈月−立山間を結ぶ「アルペン特急」の停車駅見直しも行い、速達性を
向上させる。

地鉄電車から北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅 2015/01              工事中の富山地方鉄道新黒部駅  2014/10
掲載日:2015/01/24

JR富山駅前にバス乗り場集約
 富山地方鉄道は北陸新幹線が開業する3月14日から、JR富山駅前に点在していたバス乗り場を、同駅前に新たに整備されるバスターミナルに集約
する。これまでは富山駅前のスペースの問題などから、複数の乗り場がターミナルの外に点在していた。
 3月14日以降は現在のターミナルを新しいターミナルに移転するとともに、バス乗り場を15から8つに統合。このうち1〜7番乗り場を新ターミ
ナルに集約し、利用者の利便性を高める。
 中央病院、石金経由五百石、藤の木循環、大場・西番、流杉病院方面は白倉本社ビル前からの発着となる。地鉄ビル前バス停と新富町電停前のバス停
は廃止となる。
掲載日:2015/01/24