
庄川水系庄川 小牧ダム 小牧湛水地
2025/05/18
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富山県砺波市庄川町小牧にある小牧ダム湖、ダム本体は戦前に作られたアーチ式ダムで17門のラジアルゲートを備え当時は東洋一のダムと言われ た。現在は国の登録文化財に指定されている。関西電力の発電用ダムで最大出力は小牧水力発電所で認可出力82,200kW(完成時72,000kW) となっている。ダム湖名は小牧湛水池で流域に沿って長く、総貯水量は37,957,000m3、有効貯水量は18,858,000m3。
小牧ダム建設にあたっては庄川流木事件が発生している。富山県氷見市出身のセメント王、浅野総一郎が小牧ダムを計画したときに起きた事件で、 ダムができると木材業者は木材を流せなくなり、大損害をこうむると反対した事件で、争いは裁判となり、庄川の使用権をめぐって約8年にわたって 争った。その結果、木材運送の権利が認められ、それを侵害した電力会社側に賠償金支払と代替道路を作るよう判決が下りた。
堰堤近くの船着き場から秘湯大牧温泉への連絡船が発着している。連絡船は最近までダムを保有する関西電力の関連会社が運行していたが、大牧温 泉旅館を経営するトナミ運輸関連会社に引き継がれた。
大牧温泉へは船でしか行けないと言われている。かつて国道156号線が未整備で冬期間通行止めとなった頃は五箇山地区へ物資や新聞、郵便を運 ぶ重要な役割を担っていた。もちろん大牧温泉へは車でも行けるが、車1台やっと通れる林道で危険、温泉利用者が通れる道ではない。やはり船でし か行けない温泉である。堰堤の国道156号線側にシャガの群生が見られる。
堰堤天端から下流には100%掛け流しの湯谷温泉が見える、日帰り温泉は9時〜17時までで、大人500円。定休日は毎週木曜日。ダム天端か らロッジ風の建物が見える「おまき温泉スパガーデン和園」は日帰り入浴が可能で入浴時間は10時から21時までで、大人420円、小学生以下は130円、毎週水曜日は休館(祝日の場合は翌日)。更新時「おまき温泉スパガーデン和園」は休業中。
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