庄川水系庄川 小牧ダム 小牧湛水地                                                  2020/06/25 更新

 富山県砺波市庄川町小牧にある小牧ダム湖、ダム本体は戦前に作られたアーチ式ダムで17門のラジアルゲートを備え当時は東洋一のダムと言われた。現在は国の登録文化財に指定されている。関西電力の発電用ダムで最大出力は小牧水力発電所で認可出力82,200kW(完成時72,000kW)となっている
ダム湖名は小牧湛水池で流域に沿って長く総貯水量は37,957,000m3有効貯水量は18,858,000m3
 小牧ダム建設にあたっては庄川流木事件が発生している。富山県氷見市出身のセメント王、浅野総一郎が小牧ダムを計画したときに起きた事件でダムができると木材業者は木材を流せなくなり、大損害をこうむると反対した事件で、争いは裁判となり、庄川の使用権をめぐって約8年にわたって争った。その結果、木材運送の権利が認められ、それを侵害した電力会社側に賠償金支払と代替道路を作るよう判決が下りた。
 堰堤近くの船着き場から秘湯大牧温泉への連絡船が発着している。連絡船は最近までダムを保有する関西電力の関連会社が運行していたが、大牧温泉旅館を経営するトナミ運輸関連会社に引き継がれた。
 大牧温泉へは船でしか行けないと言われている。かつて国道156号線が未整備で冬期間通行止めとなった頃は五箇山地区へ物資や新聞、郵便を運ぶ重要な役割を担っていた。もちろん大牧温泉へは車でも行けるが、車1台やっと通れる林道で危険、温泉利用者が通れる道ではない。やはり船でしか行けない温泉である。堰堤の国道156号線側にシャガの群生が見られる。
 堰堤天端から下流には100%掛け流しの湯谷温泉が見える、日帰り温泉は9時〜16時までで、大人500円。ダム天端からロッジ風の建物が見える「おまき温泉スパガーデン和園は日帰り入浴が可能で入浴時間は10時から21時までで、大人420円、小学生以下130円、毎週水曜日は休館(祝日の場合は翌日)。


乗船場前から

利賀川合流地点

利賀村長崎地区から長崎大橋

長崎大橋から上流側   利賀大橋

長崎大橋から下流側

国道156号線から長崎大橋

右岸から利賀大橋

左岸から利賀大橋

堰堤天端右岸側からダム湖

国道471号線から堰堤

国道471号線から遊歩道の吊橋

遊歩道の吊橋から

国道471号線からダム湖

国道471号線からダム湖

おまき温泉スパガーデン和園付近から堰堤

おまき温泉スパガーデン和園付近から堰堤

堰堤天端から下流側の減勢池

堰堤天端から湯谷温泉

遊歩道の吊橋から上流方向

遊覧船発着場

双胴遊覧船「クルーズ庄川」

遊歩道の吊橋から国道471側

遊歩道の吊橋

遊歩道の吊橋から堰堤

大牧温泉行き観光船乗り場前から

右岸から堰堤

左岸から堰堤

堰堤天端から下流側

堰堤天端から湯谷温泉とおまき温泉

関西電力小牧発電所

堰堤天端は遊歩道

小牧発電所への取水口

おまき温泉から洪水吐

ダム湖側から洪水吐

ダム湖管理艇

堰堤天端のゲート開閉機器

堰堤天端の放水サイレン

流木引き上げ装置

灌漑用水取水口

灌漑用水取水装置と送水管

国道156号線から堰堤天端

国道471号線から堰堤天端

堰堤天端から減勢池

右岸から減勢池

大牧温泉行き定期船乗船場

大牧温泉行き定期船待合室

観光船上げ下ろしのインクライン

左岸駐車場の銘板

登録有形文化財プレート

土木遺産プレート

近代化産業遺産の標柱

ふるさと眺望点の標柱

おまき温泉スパガーデン和園

ダムサイトの桜(エドヒガン)


 私が初めてダムを見たのは小牧ダムで小学校3年生の遠足でした。初めて観光バスを利用しての遠足でした。小学生にとっては今よりも、も
っと巨大に感じた事でしょう。当時高岡市内のビルは大和百貨店のみでそれよりも巨大です。
   写真を見ると右岸に何か新しい配管が増えています。ゲートは交換され安全柵が取り付けられています。天端のライトも円形から円筒形の物
に交換されています。この場所からは雑木が茂り、冬以外は堰堤が隠れて見えません。国の登録文化財に指定されていることでもあり、雑木を
刈り取ってダムサイトパークとして整備した方が良いのではないかと思います。

1956年5月の小牧ダム堰堤

2009年 比較の為グレースケール化

遠足の集合写真

1956年5月

2007年 2月

洪水吐ゲート  2010年4月