神通川水系熊野川 熊野川ダム湖                             2020/05/05 更新
 
 富山県富山市手出にある熊野川ダムは富山県が管理する洪水調整、上水道用水、発電を目的とする重力式コンクリートダムで、最大貯水量は9,10
0,000m
3
有効貯水量7,600,000m3。左岸ダムサイトに管理事務所があるが現在監視員がいるのみで管理事務所は下流の西小俣付近にある。
 発電はダム水路式の日本海電力熊野川発電所で最大出力7,000kW
非常用洪水吐は全幅にて越流させるタイプの自然越流型なので左岸下部に河川維持水放流用のジェットフローバルブがある。真ん中の一段低い位置にコンジットが3門常用洪水吐として設けてあり、ダム湖畔の植生もこの位置までとなっている。
 
熊野川ダムは上水道用水を富山市に供給する目的もあったが上水道の使用実績が無く、2013年に3門の常用洪水吐を2.9m下げる工事が行われ上水道用水の用途は廃止され、有効貯水量6,600,000m3に変更された。画像は2009年5月21日に撮影したもので常用洪水吐の位置と形状が現在と異なる。
 満水時でなければ上流部にはダム湖により植生が剥がされて剥き出しになった牛首活断層が見られる。ダムサイトには駐車場、トイレが整備されている。左岸の県道184号線は河内集落まで続いていたが河内集落は廃村となって久しく、地図上の県道マークは建設業者の作業場付近までとなっている。河内集落跡から登山道を登ると三枚滝があるが登山装備をしないと行くのは無理。堰堤天端は2車線の道路になっていて赤倉集落に続いていたがこちらも過疎化で廃村になっている。
 熊野川の約8km下流から立山町へ約2kmの所にあるグリーンパーク吉峰に日帰り入浴施設「よしみね温泉」がある。営業時間は10時〜20時30分で大人600円、3才〜小学生300円、3才以下無料。第1・第3火曜日は休館。


堰堤天端から上流方向

堰堤天端から上流部

左岸からダム湖

県道184号線からダム湖

ダム湖中流部

ダム湖中流部

ダム湖中流部

左ダム湖上流部

県道184号線から堰堤

ダム湖側から堰堤

ダム湖側から堰堤

ダム湖側から堰堤

ダム湖中流部

ダム湖中流部

ダム湖上流部

上流部で剥き出しの活断層

県道184号線から堰堤

堰堤天端から下流側

貯水池 周辺案内図

日本海電力熊野川発電所

県道184号線を挟んで送水管

入浴施設  よしみね温泉

洪水吐 自然越流式

ダム湖側から洪水吐

発電所取水口

インクライン 流木処理場

熊野川ダム監視所

熊野川ダム銘板

堰堤天端道路

減勢池と河川維持水放流

放水路先の熊野川

熊野川ダム原石

左岸駐車場

上流のウツギ