庄川水系庄川 御母衣ダム 御母衣湖                           2020/06/03 更新
 
 御母衣ダムの堰堤は岐阜県大野郡白川村牧にあり、ダム湖の御母衣湖は白川村から高山市にかかっている。ダム建設に伴い174世帯230戸が水没し約1200人が移転を余儀無くされた。湖底に沈む光輪寺と照蓮寺に樹齢約450年の桜の巨木があり、200m上に作られる国道156号線沿いに移植された。現在も桜を引き揚げる時に使用したレールが荘川桜公園近くに残っている。荘川桜は高山市(旧荘川村)にある。左岸の湖畔を国道156号線が通っている。
 ダム湖は御母衣湖と命名され、総貯水容量3億7千万m3、有効貯水容量3億3千万m3の巨大な湖で、堰堤左岸山腹の地下にある電源開発御母衣発電所の認可出力は215,000kW。
 御母衣ダムは堤体内に傾斜した土質遮水壁を有する傾斜コア型ロックフィル式ダムで電源開発の第1号ダム。堰堤の正面に「MIBOROダムサイドパーク御母衣電力館」があり、ダムの紹介や水力発電の仕組みを学ぶことができるほか、館内からは御母衣ダムの巨大な堤体を人工池を挟んで真正面から望むことができ、入口付近に発電所で交換された水車が展示されている。
 東海北陸自動車道全線開通により、国道156号線の交通量は激減し、地元の人のマイカーと自動車道を通れない危険物運搬車のみといった状態になっている。
 御母衣発電所を見学する機会があったので発電所の様子も追加した。ダム湖の上流部から更に約10km上流の高山市荘川町三尾河に庄川本流唯一の魚帰滝がある。
 御母衣ダムは庄川本流の最上流にあるダムだが、支流では大白川上流に大白川ダム、大黒谷川に大黒谷ダムがある。大白川ダムの水は、送水管で御母衣湖左岸の御母衣第2発電所認可出力59,200kWで使用後、御母衣湖に流される。大黒谷ダムの水は、送水管で大黒谷川左岸にある尾上郷発電所認可出力20,000kWで使用後、大黒谷川を流れて御母衣湖へ入る。
 御母衣発電所で使用された水は一部は河川維持水として堰堤直下へ流されるが大部分は地下放水路を通り鳩谷ダム湖左岸にある荒谷発電所認可出力11,200kWの少し上流部へ放流される。
 堰堤下流側の国道156号線沿いの道の駅「飛騨白山」に「大白川温泉しらみずの湯」がある、営業時間は10時から21時(12/1〜3/31は11時〜20時)で大人600円、小中学生400円、未就学児無料。毎週祝日以外の水曜日休館(平成21年8月中は休まず営業)。


堰堤付近の駐車場から御母衣湖

荘川桜公園から御母衣湖

堰堤天端から御母衣湖

堰堤天端から御母衣湖  取水塔

堰堤付近の駐車場から御母衣湖

荘川桜公園から御母衣湖

国道156号線水上谷橋付近から御母衣湖

荘川桜公園から御母衣湖

国道156号線尾神橋から御母衣湖

国道156号線尾神橋から御母衣湖

国道156号線水上谷橋から御母衣湖

国道156号線向平谷橋から御母衣湖

国道156号線尾神橋から御母衣湖

荘川桜公園から御母衣湖

ダム湖側から堰堤

国道156号線から御母衣ダム堰堤

荘川桜公園から御母衣湖     11月

荘川桜公園から御母衣湖     11月

御母衣発電所2号発電機

三尾河の庄川本流唯一の魚帰滝

荘川桜公園から御母衣湖

荘川桜公園の荘川桜

堰堤天端から取水塔

道156号線から堰堤

御母衣電力館から堰堤

国道156号線尾神橋から上流側

堰堤下の副ダム

御母衣発電所見学会

発電所操作室

フラップゲート付自然越流式洪水吐

洪水吐のフラップゲート

自然越流式洪水吐

非常用洪水吐放水路

常用洪水吐

取水塔

常用洪水吐放流口

発電所からの河川維持水

放水路橋から堰堤天端

堰堤天端中央から右岸

堰堤天端中央から左岸

洪水吐側から堰堤

左岸から堰堤

堰堤天端から御母衣発電所送電施設

堰堤天端から御母衣電力館

御母衣電力館

御母衣電力館から堰堤
御母衣電力館前の交換した水車
国道156号線沿いにある記念碑

御母衣発電所白水寮への入口

白水寮前の発電所へのトンネル入口

重量物運搬トラックも通る通路

1号発電機

2号発電機の銘板

520トンの巨大天井クレーン

荘川桜の案内板

案内板、桜の部分加工

荘川桜

開花直後の荘川桜

桜の引揚げに使ったと言われる
レール

ダムサイドパーク案内板

荘川桜公園の銅像と石碑

荘川桜公園から
国道156号線宮谷橋

御母衣発電所
から鳩ヶ谷ダム湖へ放流

1998
年完成の関西電力荒谷発電所

国道156号線岩瀬橋から上流側

蛭ヶ野分水嶺公園  日本海←→太平洋

蛭ヶ野分水嶺公園の石碑

魚帰滝より上流の
庄川

大白川温泉しらみずの湯