黒瀬川水系大谷川　大谷ダム　大谷池                         2020/05/25 更新
 
　富山県黒部市吉城寺地先にある大谷ダムは２級河川黒瀬川の支流大谷川にある富山県が管理するの洪水調整、流水確保消雪用水を目的とするアース式の多目的ダム。ダム湖の面積は農業用溜池よりも狭い。堰堤天端からすべてが見渡せる。
　ダム湖の最大貯水量は３２５,０００m³、有効貯水量は２００,０００m³と小さく、小規模生活ダム事業により造られた生活貯水池で堰堤前は公園として整備されている。洪水吐は自然越流式だが河川維持水を流す水門が有る。ダム湖側は積んだ石が見えるが石の間からキバナコスモスが生え９月には一面キバナコスモスの花で覆われる。
　大谷ダムは、地域に密着した小河川の治水・利水対策を図るため、１９８８(昭和６３)年に創設された「小規模生活ダム(生活貯水地)事業」の建設採択全国第１号。ダム自体がほとんど土でできている上、基礎地盤も砂礫層という全国でも珍しいゾーン型フィルダム。工事に伴って排出された土砂をダムの下流側に集めたため、なだらかなスロープが生まれ、緑地化し、コミュニティースペースとして有効活用してる。富山県では珍しいラジコンサーキット場がある。堰堤下流面は１ｍくらい石積が見えるが下は排出土で覆われている。
　上流には大谷堰堤という砂防堰堤があり、更に上流に北枕野溜池がある。このあたりには大小沢山の溜池が存在する。右岸の道路を更に行くと、くろべ牧場まきばの風へ行くことができる。
　ここから宇奈月温泉に近く、多くのホテル、旅館で日帰り入浴が可能。宇奈月温泉へ行く途中の愛本橋を渡った先にある「バーデン明日」は日帰り入浴が可能で入浴時間は１０時から２１時までで大人５５０円、３才〜小学生４００円、３才未満無料。

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