犀川水系犀川　辰巳ダム　犀清の湖                            　2020/06/25 更新
 
　石川県金沢市二又新町にある犀川ダムは犀川にある石川県の洪水調整のみ行う防災ダムで、常時空になっている。堰堤は重力式コンクリートで、ダム湖の最大貯水量は６,０００,０００m³、有効貯水量は５,８００,０００m³。２０１２年２月に行われた湛水試験時はダム湖が存在したが、通常は存在しない。湛水試験時は雪が多く雪原のように見えた。
　しかし、ダム湖は犀清の湖(さいせいのうみ)と名付けられ、このダムで最も立派な銘々碑が立っている。当初は多目的ダムの計画であったが、少子化などにより水の需要が見込めないことから、防災専用の穴あきダムとなっている。
　すぐ近くまで金沢の市街地が伸びてきており、近くに金沢学院大学のキャンパス(大学、短大、付属高校)がある。西側には天池や、新内川ダム、内川ダムが、上流には犀川ダムがある。
　堰堤下流の右岸に兼六園を流れる辰巳用水の東岩取水口がある。取水口は２度場所が代わり、東岩取水口は三代目。辰巳ダムの堰堤は当初、現在位置より１５０ｍ下流に計画されていたが、東岩取水口を残すために現在位置に変更された。