2023/07/13 更新
 氷見駅は中越鉄道が氷見まで開通した1912(大正元)年9月19日に開業した。現在の駅舎は1958(昭和33)年の富山国体を機に建て替え
られたものである。JR西日本金沢メンティックの委託駅員が配置され、みどりの窓口が設置されている。券売機は簡易型から通常型に交換された。
ホームは2面だが現在氷見駅での行き違いは無く改札前の1番線のみが使用されている。
 かつて魚の積み出しで賑わった氷見駅も今はキトキトの魚を求めて観光の駅となっている。駅前からは加越能バスが氷見市から受託運行する氷見市
街地周遊バスと氷見高校スクールバス以外は廃止された。駅前右手にスーパー銭湯「有磯の湯」があり氷見観光の立ち寄り湯として利用できる。
 1月2月は氷見ブリのシーズンで全国から大勢の観光客が氷見線を使って訪れ、満員の列車から降りた観光客は次々に迎えに来た民宿や観光ホテル
のバスに乗り込む姿が見られる。
 市街地を流れる湊川に架かる中の橋(国道415号線)のすぐ横に、忍者ハットリくんの「虹の橋カラクリ時計」がある。朝9時から、夏は21時
まで、毎正時(土・日・祝日は30分毎)にハットリくんに登場する人気キャラクターたちが約4分間、音楽に合わせてショーを繰り広げる。子供はも
ちろん、大人にも大人気。春は川の両側にツツジの花が見られる。駅付近に日帰り温泉施設スーパー銭湯有磯の湯があり、地蔵愛宕社、祇園宮日吉神
社、伊勢玉神社がある。

 光禅寺は、650年以上の歴史を持つ加賀藩前田家ゆかりの古刹で、漫画家藤子不二雄A(我孫子素雄)氏の生家でもある。我孫子素雄氏の父がこの
お寺の第49代住職で、我孫子素雄氏は小学5年生のときに高岡市へ引っ越すまで、このお寺に住んでいた。
 光禅寺は昭和13年に起こった氷見の大火で全焼しており、本堂や庫裏、開山堂などを順次再建。平成20年には山門が再建された。この山門をく
ぐると、忍者ハットリくん、怪物くん、プロゴルファー猿、喪黒福造の石造が迎えてくれる。
 石像の奥には本堂と庫裡があり、庫裡の広間には、光禅寺開山650年を記念して藤子不二雄A氏により「笑ゥせぇるすまん」喪黒福造の達磨像が
描かれた衝立が飾られている。さらに、広間の奥には、昭和29年に藤子不二雄A氏がトキワ荘14号室に入居した際、前の入居者だった手塚治虫先
生から譲り受けた机が保管されている。市街地の漫画ロードには藤子不二雄A氏キャラクター銅像が多数飾られている。

 上日寺の創建は681(白鳳10)年に泰澄が開いたのが始まりと伝えられている。現在、本堂、観音堂、鐘楼、薬師堂、閻魔堂、稲荷堂、地蔵堂が
ある。観音堂前の鐘楼の鐘をつくゴンゴン祭りは氷見の総祭りとなっている。観音堂前に雌雄の銀杏があり、鐘楼前の雌株は毎年秋に多数の味をつける。境内にある上日寺の大イチョウは樹高36メートル、幹回り12メートルで上日寺が創建された681年に植樹されたと伝わる古樹で、日本屈指
の大きさと歴史的背景などから1926(大正15)年に国指定天然記念物に指定されている。

 朝日山公園は市街地の高台にある公園で春から初夏にかけてサクラ、ツツジの名所として有名で、展望台からは北は灘浦海岸、その奥に能登半島の
丘陵地が広がり、南には白砂青松の松田江浜が望める。朝日山公園から氷見高校を経て、ふれあいの森がある。氷見ふれあいスポーツセンターを中心
に桜や紫陽花の名所になっている。桜の数は朝日山公園より多い。

 十二町潟水郷公園は、万葉歌人大伴家持が舟を浮かべ「布勢の水海」詠んだ潟で貴重な歴史性と自然資源を生かした都市公園。国指定の天然記念物
であるオニバス発祥地や、イタセンパラ等の数々の水生植物を観察・学習することができる。
 横断橋は潟の北側に整備された万葉植物園や菖蒲園、憩いの広場などと、南側のオニバスの池、水生植物の池などを連絡する横断歩道橋。この橋の
デザインは、昭和40年頃まで存在していた「アド」と呼ばれる漁法をイメージし、ダイナミックな景観と幾何学模様で公園のシンボルとなっている。
 オニバス池は、現在ほとんど見られなくなったオニバスを育て保護するための池で、オニバスの花の見ごろは9月中旬頃だが変色した葉を突き破っ
て咲く花は綺麗ではない。万葉植物園には各種の蓮が育てられている。冬は白鳥(オオハクチョウ)の飛来地で水路を泳ぐ親子連れの白鳥が見られる。
 氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」オープンと同時に氷見市街地周遊バスが運行を開始した。検修時を除き、車体に氷見市出身の漫画家藤子不二雄A
氏のキャラクター怪物くんのラッピンがされた専用バスが使用されている。運行は加越能バスに委託され、運賃は1回100円の均一制で、既存路線
の並行区間も100円に値下げされた。平日、土曜は福祉バスの性格も持ち、氷見市民病院が終点折り返しとなっている。日曜、祝日はひみ番屋街で
の折り返しとなっている。
 ひみ番屋街の北側に阿尾城跡が見える。阿尾城跡は、海に面した丘陵上に築かれた戦国時代の城跡で、ここは越中と能登をつなぐ、海沿いや山越え
の街道をおさえ、海上交通も把握できる重要な場所だった。城主は阿尾一帯を治めた豪族の菊池氏で菊地武勝は、上杉謙信、佐々成政、前田利家に仕
え戦国の世を生き抜いた。ここから氷見市街地や阿尾の浦温泉を一望する事ができる。
 稲積地区に氷見あいやまガーデンがある。小高い丘の森の中あり、花と緑あふれる西洋風の庭園で、チューリップ、バラ、ユリ、プリムラなど花が
四季を通じて楽しめ、条件の良い日には、富山湾越しに立山連峰が一望できる。
 


氷見駅舎

氷見駅に到着したキハ47-1064+キハ47-36

湊川の忍者ハットリくん からくり時計

湊川の忍者ハットリくん からくり時計 ハットリくん登場

湊川の忍者ハットリ君からくり時計より上流側

湊川の氷見市民会館付近

JR氷見駅近くの地蔵愛宕社

地蔵愛宕社 拝殿

氷見祇園祭の日宮神社 赤い車は新車のお祓い

中央町ポケットパークのブリに乗ったハットリくん

からくり時計前のまんがロード案内板

光禅寺の藤子不二雄A氏キャラクター石像

光禅寺の藤子不二雄A氏キャラクター石像

市街地から旭山公園の途中にある 丸まげ祭りの真言宗千手寺

公園名になっている真言宗 朝日山 上日寺観音堂

上日寺観音堂前の鐘楼

上日寺観音堂前の雌株の銀杏

上日寺本堂前の大銀杏

ふれあいの森駐車場前のソメイヨシノ

ふれあいの森のソメイヨシノとモクレン

ふれあいの森の氷見ふれあいスポーツセンター

氷見高校裏から氷見市役所 廃校になった有磯高校の校舎を再利用

ふれあいの森睡蓮池を囲むアジサイ園

ふれあいの森氷見高校裏から国道160号線  和蔵の宿・氷見北部中学校

朝日山の富山県立氷見高校

朝日山公園展望広場から氷見市街地 阿尾城跡  比美乃江大橋 桜

朝日山公園展望広場から氷見市街地  比美乃江大橋

朝日山公園展望広場から氷見市街地 阿尾城跡  比美乃江大橋 紅葉

十二町潟水郷公園の南側エリアから潟横断橋

十二町潟水郷公園の潟横断橋から下流側

十二町潟水郷公園の北側エリアから潟横断橋

十二町潟水郷公園南エリアの菖蒲園

十二町潟水郷公園南エリアのオニバス池

十二町潟水郷公園北エリアのオオハクチョウ

氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」

氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」バス停付近

ひみ番屋街の店舗

ひみ番屋街の氷見温泉「総湯」

ひみ番屋街の氷見温泉「足湯」

ひみ番屋街前の比美乃江公園から唐島と立山連峰

氷見序業交流館「魚々座」

氷見序業交流館「魚々座」の定置網などの展示

比美乃江公園から阿尾城址 城ケ崎

阿尾城址から阿尾の浦温泉

阿尾の浦から城ケ崎と民宿「城山」

阿尾の浦から阿尾の浦温泉

氷見あいやまガーデン ロックガーデンから円形花壇

氷見あいやまガーデン マナーハウス

氷見あいやまガーデン グレートウオークからフォーマルガーデン

氷見あいやまガーデンのユリ園

十オニバス池のオニバス

オニバス池のオニバスの花

菖蒲園のハナショウブ

十二町潟水郷公園万尾川のオオハクチョウの幼鳥

十二町潟水郷公園のアオサギ

十二町潟水郷公園のマガモ

十二町潟水郷公園南エリアの睡蓮池

睡蓮池のスイレンの花

蓮池のハスの花

十二町潟にあったアド小屋の再現  待ち伏せ漁法

桜の名所朝日山公園の入口

大銀杏で有名な上日寺本堂

上日寺本堂前の大銀杏の根元

ふれあいの森の枝垂れ桜

ふれあいの森のアジサイ

氷見駅前のスーパー銭湯有磯の湯

氷見駅に停車中のキハ40形高岡行き

氷見駅前の氷見周遊怪物くんバス