2023/07/08  更新
 笹津駅は高山本線の笹津−越中八尾間が開通した1929(昭和4)年10月1日に開業した。高山まで全線が開通したのは1934(昭和9)年10
月。2005年に開業以来使われてきた駅舎は取り壊され、富山市のコミュニティ施設と一体化された駅舎に生まれ変わった。駅前広場も芝生広場な
どに整備され、高山側に新たなパーク&ライド駐車場が設置された。
 旧大沢野町は南北21kmの長い町で、笹津駅は町の南端になり、富山市大沢野行政サービスセンターは駅から離れている。富山地方鉄道笹津線の
代替バスは今も、笹津駅、春日温泉、猪谷行きで毎時3往復、朝夕5〜6往復運行されている。
 笹津には敷島紡績、現シキボウの富山工場がある。社宅のあった場所は更地になり一部が駐車場となり工場の半分以上がソーラー発電所となってい
る。バス停は今もシキボウではなく、敷島紡績前となっている。堀江謙一さんが1962年に単独ヨットによる初の太平洋横断航海の際にシキボウが
帆一式を無償提供して、シキボウのシンボルマーク「マーメード」が帆に描かれていた。ヨット名はマーメード号。

 駅前には大規模な駐輪場が設置され、多くの高校生が富山市中心部の高校へ通学している。駅から西の神通川沿いには春日温泉があり、 ウィンデ
ゆ〜とりあ、越中リバーリトリート雅楽倶 などの施設がある。雅楽倶は民放の温泉紹介番組で度々紹介されている女性に人気の施設。
 駅近くの神通川に1954(昭和29)年に完成した北陸電力神三ダム(神通川第三ダム)と神通川第三発電所がある。有効落差は約10mしかなく発
電所の最大出力も9,400kWと少ない。

 国道41号線笹津橋を渡った神通川上流の岩稲地区に 1953(昭和28)年に完成した北陸電力神二ダム(神通川第二ダム)と神通川第二発電所、最
大出力も44,000kW
がある。ダム湖左岸に、富山県漕艇場と温泉宿泊施設「 楽今日館」がある。1941年(昭和16年)架橋の旧笹津橋は歩行者
・自転車専用橋として残り、国の登録有形文化財となっている。

笹津駅

発車した富山行き列車 キハ120-349

富山地鉄バスの笹津線代替バス 笹津駅前

富山市大沢野行政サービスセンター 大沢野会館

国道41号線のシキボウ富山工場入口付近の地鉄バス敷島紡績前バス停

大沢野ウェルネスリゾート ウィンディ

春日温泉宿泊施設「ゆーとりあ越中」

春日温泉宿泊施設「リバーリトリート雅樂倶」

北陸電力神通川第三発電所  Max 9400kW

北陸電力神三ダム堰堤 左は神通川第三発電所

ゆーとりあ越中・ウインディ・ゆーとりあ越中・神通川第三発電所

ダム湖側から神三ダム堰堤

高山本線神通川第二橋梁 列車は、おわら回送を兼ねた臨時猪谷行き

国道41号線笹津橋から上流側の神三ダム湖の紅葉

登録有形文化財の笹津橋

登録有形文化財笹津橋の欄干柱

登録有形文化財の笹津橋

笹津橋の欄干柱の登録有形文化財プレート

北陸電力神二ダム堰堤

北陸電力神通川第二発電所  Max 44000kW

北陸電力神二ダム堰堤

県道188号線から富山県漕艇場

神二ダム湖畔の温泉宿泊施設「楽今日館」

北陸電力神二ダム堰堤から白幡神社

神三ダム湖畔の桐の花

神二ダム湖畔のムシトリナデシコ

笹津駅を発車した猪谷行き列車