2018/02/18 更新
 入善町は、かつて北陸街道(加賀藩往還道)の宿場町として栄え本陣が置かれていた。北陸銀行入善支店前に大正初年に建てた木製の路程標が
立っている。1959年に舟見町を合併したが、舟見町も宿場町だった
2018年2月18日の推計人口は25,156人となっている。あい
の風とやま鉄道の駅は入善駅と西入善駅がある。
 富山県北東部の町で日本海に面し黒部川が形成した広大な扇状地にある。特産品にはチューリップ、入善ジャンボ西瓜
(黒部スイカ)がある。 
地下水が湧出する海岸に近い平地にわずかに残る「杉沢の沢スギ」は全国的にも珍しく、国指定の天然記念物で、全国名水百選にも認定されて
いる。
 杉沢の沢スギ西側の海岸に、平安時代前期の初期荘園関連施設の跡とみられる、じょうべのま遺跡がある。21棟の建物の遺構が確認され
1979年に国指定の史跡となっている。遺跡の東側に入善浄化センター風力発電所の風車が見える。
 チューリップ栽培は砺波市が有名だが入善町や朝日町でも栽培されている。毎年、4月の中旬から下旬に「にゅうぜんフラワーロード」が開
催される。イベントが北陸自動車道入善スマートインターチェンジ南側駐車場で行われ、周辺の畑に見頃を迎えたチューリップが一面に咲き誇
る。メーン会場の5ヘクタールには110品種220万本のチューリップやクロッカス、スイセンが咲く。 
 舟見街道=県道13号線を東に入った舟見前山の頂上に舟見城趾がある、飛騨守五郎左近尉の居城であったと伝えられ、上杉勢との戦いで、
城の水源地を止められて落城し、城主が身を投じたのが墓ノ木自然公園の近くにある飛騨が淵と伝えられている。城趾は舟見山自然公園となっ
ており黒部川扇状地や富山湾が一望できる。舟見山自然公園の南側に温泉施設のバーデン明日があり、そこから舟川をたどって行くと生活貯水
池の舟川ダムがある。
  西入善駅から黒部駅側の下飯野の海岸に入善海洋深層水活用施設、ゼネラル・オイスターグループの牡蠣専門レストランの入善牡蠣ノ星、海
洋深層水牡蠣センターがある。その奥に米販売の神明の子会社ウーケ富山入善工場がある。海洋深層水牡蠣センターは全国から集めた牡蠣を海
洋深層水を使って浄化し、全国に出荷している。一部は牡蠣ノ星で提供されている。
 ウーケ富山入善工場では入善産の米と黒部川の伏流水を使い「北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん富山県入善町のこしひかり」などの
パックご飯を作っている。パックご飯特有の匂いが無いと好評で工場の増設が計画されている。
(ウーケ富山入善工場はテレビ東京カンブリア宮殿で紹介された)

あいの風とやま鉄道入善駅

あいの風とやま鉄道西入善駅

入善駅前通り国道8号線方向

入善駅前から北アルプス白馬岳と朝日岳

国指定天然記念物 杉沢の澤スギ

国指定天然記念物 杉沢の澤スギ

杉沢の澤スギ自然館

杉沢の澤スギ自然館の展示物

じょうべのま遺跡から入善浄化センター風力発電施設

じょうべのま遺跡の河川跡と建物跡

舟見城址の模擬天守舟見城址館

舟見城址の移築古民家、山の本陣

舟見城址から黒部川扇状地の散居と舟見街道

入善駅北側のトーキン富山事業所

入善里山観光開発の温泉施設「バーデン明日」

堤体が立派な溜め池、舟川ダム

特産のチューリップ畑

スイセン畑とあいの風とやま鉄道413系列車

特産のチューリップ畑

墓の木自然公園

入善海洋深層水活用施設

ウーケ富山入善工場