2018/02/18 更新
 魚津市は、かつて北陸街道の宿場町、富山湾の港町魚津城などの城下町一向宗寺院(浄土真宗)群の門前町、商業・産業都市として栄えた。
2017年9月30日の推 計人口は42,330人となっている。
  あいの風とやま鉄道の駅は魚津駅のみであるが、富山地方鉄道の駅は西魚津、電鉄魚津、新魚津、経田の4駅がある。 沿岸地域は世界で最
も美しい湾クラブに加盟した富山湾に面し、蜃気楼、ホタルイカ、国指定特別天然記念物の魚津埋没林が有名。また、漁業が盛んであり、北洋
漁業の基地となっている。
 南東部は山岳地帯で、毛勝山(24
,15m)山頂付近は中部山岳国立公園に指定されている。市内からは、飛騨山脈、立山連峰をはじめ、日本
三霊山の一つである立山や、日本百名山の剱岳、薬師岳、白馬岳など3000m級の山々を望むことができる。さらに朝日岳など後立山連峰も
眺望できる。
  沿岸部からは富山市の岩瀬浜、射水市の新湊大橋、高岡市の二上山、石川県の能登島・能登半島まで望むことができる。
 毎年8月の第1金・土曜日に海岸の諏訪神社で「たてもん祭り」が開催される。“たてもん”は高さ約16mもある大柱に90余りの堤灯を三
角形につるし下げ、総重量約5トンもあるそり台にたてて、80人ほどの人々によって威勢よく曳きまわす船型の万燈で、諏訪町の漁夫の宮
「諏訪神社」氏子町内から7基の“たてもん”が繰り出され、はっぴ姿の威勢のよい若者によって曳き廻される。
 魚津総合公園の中にある市立魚津水族館は「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」「日本海を科学する」「泳ぐ百科事典」をテーマに、
地元の水生生物の飼育に重点を置いた特徴ある展示をしている。初代が1913(大正2)年に創立され、現存する日本の水族館としては最も歴
史が長い。ホタルイカの生態研究では世界トップクラス。
 魚津総合公園には富山県で唯一の遊園地となった魚津ミラージュランドがあり、あいの風とやま鉄道や富山地方鉄道の列車からも大観覧車を
見ることができる。
 市の南東黒部市との境界に毛勝山、釜谷山
猫又山の毛勝三山がありそこから魚津市内を流れる片貝川流域には洞杉 (立山杉の巨木)龍石
円筒分水施設など見所が沢山ある。魚津埋没林博物館に展示されている埋没林は
片貝川の氾濫が杉林を埋め、海面上昇によって海中に残って
できたものとされる。

あいの風とやま鉄道魚津駅 駅舎

あいの風とやま鉄道魚津駅前の通り

 魚津駅は国鉄北陸線が魚津まで開通した明治41年11月16日に開業した。
 2015年3月14日北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、あいの風とやま鉄道の駅
となった。現在もJRの「みどりの窓口」が設置されている。駅舎の南側には、
「魚津駅前のうまい水」という水飲み場がある。2015年5月3日に駅舎の北側
に、ますのすしの源が運営する売店『魚源商店』開店した。

 魚津駅前通りは旧国道8号線の県道135号線まで4車線の道路が続いている。
魚津大火後の昭和40年代に整備された通りで防火建築になっている。
 通りでは、毎年8月第1金曜日から3日間「じゃんとこい魚津まつり」開催され
る。


魚津神社

魚津神社内の愛宕社

 元々は神明社という名前の神社だったが、1956(昭和31)年に魚津大火が発
生し、その復興事業として火災地域にあった5つの神社を統合し、魚津神社となっ
た。主祭神は天照皇太神で祭礼は6月4〜6日の3日間行われ、多くの露店が立ち
並ぶ。

 魚津城の守護神として祀られ、魚津城趾の魚津市立大町小学校敷地内にあったが
1966(昭和41)年に魚津神社本殿の北隣に移した。主祭神は櫛名田比売命で祭
礼は毎年1月26日に火消しの纏に似せた御幣を燃やし、1年間の火の用心と家内
安全及び無病息災を祈る愛宕社の火祭りが行われる。


諏訪神社

諏訪神社境内から、しんきろうロード

 魚津諏訪神社の起源は701(大宝元)年に諏訪大社より分霊を祀ったのが始まり
とされる。これ以前より魚津からは魚や塩、信州からは野菜などを運ぶなど交流が
盛んであり、豊漁を願い魚津の浜で獲れた魚を諏訪大社に初魚を奉納していたこと
が分霊を迎えることとなったものである。社殿は富山湾のすぐ目の前にあったため
波の浸食により何度か流され、1873(明治6)年に現在地に移った。

 現在も社殿目の前には富山湾が広がるが、護岸工事で流されることはない、神社
前は蜃気楼ロードとして整備されている。拝殿の天井には躍動感溢れる鯛やブリ、
カニ、フグ、はたまたエイなど、波間を泳ぐたくさんの魚と花鳥の絵60枚が描か
れている。毎年8月には国重要無形民俗文化財であるたてもん祭りがここと駅前通
りで開催される。


たてもんまつり

海の駅蜃気楼

 たてもん祭りは、諏訪神社の夏季祭礼で、じゃんとこい魚津まつりのイベントの
ひとつとなり、毎年8月の第1金曜日・土曜日の2日間開催される。国指定の重要
無形民俗文化財となっている。高さ約16mのたてもんは、諏訪神社氏子7町内か
ら7基のたてもんを曳き回し、航海の安全と大漁を祈願する。

 海の駅蜃気楼は、みなとオアシス魚津内の施設であり、(株)魚津シーサイドプラ
ザが運営している。毎月第2、第4日曜日の7時〜11時に朝市が開催される。朝
市では新鮮な魚や野菜が、安価で販売されている。土曜、日曜、祝日は浜焼きコー
ナーも登場する。平日も土産物・魚介類が販売され、レストランが営業している。


魚津水族館

水族館前のミラージュランド

 魚津水族館は北陸本線の全線開通を記念して1913(大正2)年9月に開催され
た富山県主催「一府八県連合共進会」の第二会場として建設された。日本海側で初
の水族館で、現存する水族館では最も歴史がある。
 現在の魚津水族館は、日本海側最大級の水族館として1981(昭和56)年4月
にオープンした。「北アルプスの渓流から日本海の深海まで」「富山湾を科学する」
を基本テーマに、富山県・富山湾の水生生物を中心に展示を行っている。富山湾大
水槽の全面アクリル製トンネルは日本で初めて設置された。2013(平成25)年
3月に創立100周年記念リニューアルを行っている。

 魚津水族館に隣接する魚津総合園内にあり、富山県では唯一の遊園地としてファ
ミリーや子供達に人気のスポットとなっている。ミラージュランドのシンボルとも
いえる日本海側で最大級の大観覧車『ジャイアントホイール(高さ66m)』からは
富山湾と立山連峰が同時に一望できる。園内には、2階建てメリーゴーランドやミ
ラージュトレインなど小さい子供でも楽しめる遊具が12種類。
 冒険広場やバーベキュー広場、夏には海水プールもオープンし、ファミリーやカ
ップルで楽しむことができる。また、幻想的な夜の遊園地を個人や団体で貸切りで
使用することができる「貸切りナイト」の営業も行っている。


魚津埋没林博物館

魚津漁港

 魚津埋没林博物館は、魚津の海岸で発見された特別天然記念物の“魚津埋没林”
をその場で保存・展示するユニークな博物館として1955(昭和30)年に設置さ
れ、1992(平成4)年4月に全面リニューアルオープンした。
 魚津市の名勝“蜃気楼展望地”にあり、敷地の中から蜃気楼を見ることがでる。
1992年のリニューアルに際し、館のテーマとして埋没林に加えて蜃気楼も取り
入れ、ハイビジョンホールや展示のなかで蜃気楼を紹介している、埋没林と蜃気楼
という自然の神秘と触れあうことができる。

 魚津魚港は、みなとオアシス魚津の施設のひとつで、魚津おさかなランドという
施設が海の駅蜃気楼と隣接している。
 港町にある魚津港(北地区)と、上口にある魚津補助港(南地区)がある。
 北地区では、南半分に近海漁船、北半分に貨物運搬船および遠洋漁船を置いてい
る。周辺には、魚津埋没林博物館や海の駅蜃気楼などがある。
 ホタルイカ、ブリ、ベニズワイガニ、白エビ、カワハギといった富山湾を代表す
る魚介類の水揚げが多い。


魚津漁協の魚市場「おさかなランド」

魚津南漁港

 おさかなランドは魚津漁業協同組合の鮮魚管理施設・水産物卸売市場の愛称で、
2002年度水産庁補助事業によって建設された。市場と観光を兼ねた「海の駅蜃
気楼」と隣接している。

 魚津南地区漁港は、1966年に造られた魚津補助港が正式名称で、その後拡張
されている。深夜に漁に出て早朝に戻ってくる沿岸の小型漁船が日中は係留されてい
る。岸釣りの場所として釣り人に人気がある。


東山円筒分水施設

片貝川上流の龍石(蛇石)

 魚津市東山地区の天神野用水・青柳用水・東山用水の3つの用水に公平に水を分
配するための円筒分水漕で、近年その美しさから観光スポット
パワースポットと
して注目され訪れる人も多い。
 円筒から溢れる水の落差がこれだけあるものは珍しく、急流河川ならではの構造
だと言われている。
 NHK−BSの「熱中人」という番組で紹介され、富山県内でも有名になった。
インターネットなどで“日本一美しい”円筒分水として評価されている。
 
対岸の片貝川貝田新分水槽から片貝川をサイフォンで横断して取水している。

 片貝川上流、南又谷の河原にある「蛇石」は龍石とも呼ばれ白い花崗岩に貫入し
た黒い輝緑岩の模様が、まるで石に大蛇か龍が巻き付いているように見える。大き
さは高さ約1.5m、幅約2m。
 昔、三太とういう狩人が巨岩を抱いた大蛇を発見し、弾を撃ちこんだところ、大
蛇は雷鳴とともに石に絡み付いて死に絶え、その恨みが大洪水をおこしたと言い伝
えられている。今でも片貝川に洪水があると、そのたたりと恐れられ、干ばつの時
にはこの石を打ちたたけば必ず雷雨を伴うと信じられている。通常は石の上にしめ
縄が掛けられている。


片貝川上流域の洞杉

片貝川上流域の岩を抱く洞杉

 洞杉とは、天然生のスギの古木、巨木で、幹の内部が空洞になっているものが多
いことから洞杉と呼ばれるようになったと言われている。
 生育地は、片貝川南又谷の標高500〜700m前後の斜面〜稜線で、大型の転
石・露岩の多い急斜面地に多く生育している。
過去の調査では大小合わせて124本が確認されているが人が近づけない場所を含
めてそれ以上の数が生育していると言われている。樹齢は古いもので千年、若いも
のでも数百年は経っていると思われる。

 洞杉の多くは、巨大な石を抱え込むような形で生息しているのが特徴で、南又谷
地区の豊かな自然環境とあわせ他に類を見ない素晴らしい景観を作り出している。
 環境省が1999年から2000年にかけて行った巨樹・巨木調査では、最も大
きい洞杉は主幹の幹周が1,560cmあり、 樹種別の巨木”杉単体”部門で新潟
県阿賀町の将軍杉の1,931cm鹿児島県屋久島の縄文杉1,610cmについで
3番目の巨木となっている。


角川の角川ダム

角川の角川ダム湖

 角川ダムは富山県魚津市鹿熊にある洪水調整を主目的とした富山県が管理する中
央遮水壁型ロックフィル式の多目的ダムでダム湖は最大貯水量1,550,000m
3
有効貯水量1,150,000m
3で水力発電は行われていない。堰堤には隣を流れる
早月川から採取したと思われる丸石が使われている。
 非常用洪水吐は自然越流式で、その下に余水吐が2門あるが開閉装置は無くほとん
ど余水吐から水が流れている。

 ダム湖を半周するようにして白倉トンネルを抜けて上市川ダムへ行くことができ
る。白倉トンネルは1車線で中ほどに待避スペースがある。ダム湖側と早月川側に
も待避スペースがあるが通行車両は少なく2車線化する必要もないらしい。途中の
湖畔に越中三大山城の1つで新川地方を統治していた武将椎名康胤の松倉城址への
登り口がある。(越中三大山城=松倉城、増山城[砺波市]、守山城[高岡市])


魚津水族館前から毛勝三山

魚津水族館前から剱岳

 毛勝山 2,414mは、富山県魚津市と黒部市の間にある山岳群、毛勝三山の一
つで、毛勝三山は片貝川の源流となっている。毛勝三山は毛勝山、釜谷山、猫又山
よりなり、釜谷山は魚津市の最高峰で2,415m。

 魚津市からは手前の細蔵山1,551mに隠れ下の方は見えない立山連峰は富山
県内全域から見ることができるが、見る場所によって山景が異なる。
  細蔵山の前は白倉山878.6m。