福野駅舎	停車中のキハ47-36＋キハ47-140＋キハ40−2135城端行き
福野駅は富山県で最初にできた中越鉄道が福野まで開通した１８９７ (明治３０)年に開業した。相対式ホームで跨線橋がある。駅舎側１番線 が高岡方面、反対側２番線が城端方面となっている。 　駅前広場は整備されたが駅舎はそのままの姿で残っているが、駅舎前 の樹木はすべて伐採されてしまった。駅前広場は整備に伴い車いす用の スロープが設置されている。 　簡易依託駅で、駅員はＪＲ西日本の社員ではなく、依託会社（あい・ あいタクシー）の社員で３人が交代で勤務している。窓口の営業時間は ７時〜１９時で座席指定券を発券できる「みどりの窓口」も設置されて いる。営業時間外に使用する簡易自動券売機も設置されている。城端側 に南砺市の南砺市営の大駐輪場と無料駐車場がある。 　駅前には再開発ビルの「クリゾンテムふくの」がある。これは事業所 や飲食店などの商業施設と市営住宅が入った８階建ての複合ビルで２０ ０５年８月に完成し、にぎわい創出に貢献している。全国市街地再開発 協会の平成１８年度の功労表彰を受けた。 　駅舎側は北日本新聞南砺総局になっている。通りを挟んで反対側には 和風ラーメンと一口餃子がおいしいラーメン店「ラーメン真太」がある。 駅の城端側にＪＡとなみ野広塚支店と、ＪＡとなみ野福野庄川生活セン ターがあったが農協の店舗統廃合でどちらも廃止となり、広塚支店はキ ャッシュコーナーのみ稼働している。 　駅裏には橋梁メーカーの川田工業の工場がある。駅から約５００ｍの	所に南砺市役所福野庁舎があり、その近くに川田工業の本社がある。駅 の高岡寄り２００ｍくらいの所に福野中学校があり、線路を挟んで向い 側に県立福野高校がある。 　福野高校の前身は富山県立農学校で最初の校舎は福野出身の建築家吉 田鉄郎氏が設計した。初代の校舎は新校舎建設時に移動して巌浄閣とし て保存され１９９７年５月に国指定の重要文化財となった。平日の１０ 時から１５時に一般公開されている。見学の際は、富山県立南砺福野高 校の事務室を尋ねてください。農業環境科の環境緑地コースと生物生産 コースがあり、校舎前に温室が並んでいる。 　福野駅には１９７２年９月まで加越能鉄道加越線が乗り入れていた。 現在も代替バスが石動駅から加越線にほぼ並行する県道を津沢、福野、 井波経由で庄川まで走っている。加越線駅舎は藪波駅と井波駅が残って いる。津沢駅も最近まで残っていたが取り壊され小公園になった。ま た、線路用地は一括して富山県に売却されたため、ほぼ全線サイクリン グロードとして残っている。福野駅の城端側にあった跨線橋もサイクリ ングロードとして残っている。 　井波駅は町の物産館になっているがほぼ当時のまま保存されている。 石動駅からの代替バスは福野駅前を経由するので井波町への玄関口にな っている。井波町は木彫りの町として有名で瑞泉寺、高瀬神社、井波八 幡宮など見どころも多い。加越線廃線時は溢れんばかりの乗客だった代 替バスは現在３.５往復でスクールバス状態になっている。
福野駅ホーム	発車した観光列車「べるもんた」キハ４０-2027高岡行き
富山県立農学校初代校舎巌浄閣	巌浄閣の２階展示場
福野文化創造センター ヘリオス	南砺市園芸植物園本館