最終更新日:2019/11/22
最終取材日:2017/10/27

ひがしみっかいち
路線:富山地方鉄道本線
電鉄黒部 東三日市  荻生
所在地:富山県黒部市三日市

三日市駅舎

発車した16010系特急電鉄富山行き
 富山地方鉄道東三日市駅は黒部鉄道が三日市(現あいの風とやま鉄道
黒部駅)から下立まで開通した1922(大正11)年11月5日に開業
した。駅舎は今も当時のものが使われている。黒部鉄道では現在の電鉄
黒部駅が西三日市となっていたためそれに対して東三日市となった。
 片面ホームの無人駅で、桜井高校生が下車する平日の7時から8時3
0分まで駅員が配置され集改札のみ行う。電鉄黒部−東三日市間は歩い
ても600mほどで10分で到着した。宇奈月側の荻生駅とも近い。
 IC乗車券導入に際し、整理券発券は駅での発券から車内発券に変更
になり、駅舎の整理券発券機は撤去されている。2015年2月25日
まで特急が停車していたが、北陸新幹線開業で電鉄黒部−宇奈月温泉間
の区間列車が設けられたため、列車本数不足を補うため停車していた特
急停車は廃止された。
 駅近くに黒部市役所があったが、桜井高校隣に新築移転した。駅前に
は黒部市民会館があり北側500mほど先には黒部市国際文化センター
「コラーレ」がある。南側400mくらいの所に黒部市役所、富山県立
桜井高校がある。
 駅のすぐ前、市民会館の敷地内に天神社馬場の桜の碑がある。馬場の
桜はエドヒガン桜だったが、すでに枯れて無く、碑の傍にはソメイヨシ
ノが補植されている。佐野源左衛門常世ゆかりの桜と言われ、付近に常
世の記念碑も建てられている。
 鎌倉時代の佐野源左衛門常世と北条時頼の物語は、能の「鉢の木」で
知られる。黒部市の前身である「桜井町」の町名の元になった桜井庄は
常世が北条時頼から授けられた地所だと伝えられている。
 「鉢の木」の物語は、所領を失っていた佐野源左衛門常世は、ある雪
の夜、旅僧に身をやつした北条時頼を家に泊めて、屋敷にあった

の鉢植えをおしげもなく、折っては火にくべて暖でもてなし、い
ざ鎌倉の際の覚悟を語る。後日痩せ馬に鞭打って馳せ参じた常世、時頼
の激賞と雪の夜のもてなしへの恩賞そして本領安堵がその内容となって
いる。
 恩賞として上州
井田の庄、越中井の庄、加賀の田の庄の三つを
与えられ六万三千石の大名として小田原城主となった。桜井高校付近に
ある旧三日市小学校跡地にソメイヨシノの老木、百年桜がある。

駅前の黒部市民会館

到着する14760系特急電鉄富山行き

富山県立桜井高校(桜井高校から)

黒部市役所

ホームから電鉄黒部駅方向

ホームから荻生駅方向

ホームの駅名標

駅舎の駅名標

ホーム宇奈月温泉側端から

ホーム上屋下の長いベンチ

駅舎の出入口からホーム

ホームと駅舎の出入口

駅舎待合室

ホームと駅舎の出入口

窓口 現在は無人駅

駅舎待合室の飲料自販機

駐輪場

駅舎入り口から駐輪場

駅舎側面

駅舎の銘板

パーク&ライド駐車場

駅舎側から電鉄黒部側の踏切

電鉄黒部側の踏切

踏切から電鉄黒部駅方向

踏切から三日市駅

駅前通り

駅前の喫茶店と食堂

駅前の馬場桜記念碑

ソメイヨシノの老木百年桜

発車した14760系特急電鉄富山行き

停車中の16010系特急宇奈月温泉行き

発車した14760系特急電鉄富山行き