猪谷駅舎	停車中の853D富山行き　キハ120-346＋キハ120-318
猪谷駅は高山本線の猪谷−笹津間が開通した１９３０(昭和５)年１１ 月２７日に開業した。高山までの全線開通は１９３４(昭和９)年１０月 である。 　１９８７(昭和６２)年４月１日国鉄分割民営化により岐阜〜猪谷間が 東海旅客鉄道(ＪＲ東海)、猪谷〜富山間が西日本旅客鉄道(ＪＲ西日本) に承継され猪谷駅は２つの鉄道会社の境界駅となった。ここで乗務員の 交替が行われるため、特急が停車する。 　ホームは島式で駅舎側の１番線がＪＲ西日本発着列車と特急の高山方 面、反対側２番線がＪＲ東海発着列車と特急の富山方面となっている。 以前は相互乗り入れが行われていたが現在は、特急以外すべて猪谷発着 となっている。２番線の切欠きホームの３番線からは猪谷と奥飛騨温泉 口を結ぶ神岡鉄道が発着していが、２００６年１１月３０日限りで廃線 とり、線路は撤去されている。 　駅舎には運転関係の職員がいるが旅客扱いは無人駅となっており、駅 はＪＲ西日本が管轄している。実際の清掃作業などはジェイアール西日 本金沢メンティックに委託されている。特急停車駅となっているが乗務 員交替のための停車で、駅の利用客は１日１００人に満たない。 　駅前にパーク＆ライド用の小規模な駐車場があるが無人駅のため切符 を買いに来る人もいないため駅利用者用の駐車場は無い。	マイカーで家族を迎えに来る人が車を駐めるスペースがある。富山市 内高山線の他の駅同様にトイレが綺麗に建て直された。 　ここからの乗客はほとんどが富山方面であり、高山方面への乗客は少 ない。岐阜県の坂上以北からの乗客も目的地は富山市街地であり、ＪＲ 東海列車の乗客はほとんどが乗り換え客で、ＪＲ東海列車が先着し、富 山行きの列車が発車するとホームに人影はない。 　道を挟んで細入郵便局がある。そこから少し国道４１号線へ向かって 下りたところに猪谷関所館がある。駅前に巨大な神岡鉱業株式会社の社 宅があるが、神岡鉱山が閉山となった為、ほとんどが空き家となってい る。 　駅前の道を下り、国道４１号線を渡ったところに神峡橋があり、対岸 の舟渡地区を結んでいる。この橋は車が通ると激しく揺れる。橋からは 国指定の天然記念物「猪谷の背斜向斜」が見られるが、私が訪れたとき は神通川第一ダム湖の水量が多くて見ることはできなかった。橋から下 流側に関所公園までの遊歩道が造られている。 　神通川第一ダム堰堤から神通川第一発電所までは峡谷になっており新 緑、紅葉とも綺麗。この間の右岸を通る県道１８８号線は常に通行止め になっている。
猪谷駅構内	猪谷関所館
神峡橋から猪谷の背斜向斜の一部	北陸電力神一ダム堰堤

上屋下の待合スペース	ホームの時刻表	構内踏切	ホームへの出入り口
待合室の時刻表と運賃表	待合室の自販機コーナー	改築されたトイレ	駅舎入口の駅銘板
パーク＆ライド駐車場	運転事務所・乗務員詰め所	ホームへ向かうＪＲ東海乗務員	運転事務所前から駅舎
神岡鉄道線路撤去跡	清掃に来た金沢メンティックの車	駐車場から楡原駅方向	保線車両の格納庫
神岡鉱業の社宅	細入郵便局	猪谷駅前から神峡橋方向	ダム湖に架かる神峡橋
神峡橋から猪谷駅方向	運転事務所裏から国道４１号線	神峡橋前から国道41号富山方向	神峡橋前から国道41号高山方向
神峡橋から左岸の断層	神峡橋から神通川富山方向	神峡橋から神通川高山方向	神通川第一発電所
神一ダム前の吉野橋	吉野橋から上流側	吉野橋から下流側	神通川第一発電所前の寺津橋