最終更新日:2020/02/09
最終取材日:2009/10/11
くずりゅうこ
路線:JR西日本越美北線
越前下山 ← 九頭竜湖
所在地:福井県大野市朝日26-18

九頭竜湖駅舎

キハ120-201福井行き

 越美北線は福井と岐阜を結ぶ路線として計画され岐阜側が越美南線、
福井側が越美北線として建設が始まったが越美南線は北濃までで、越美
北線はここ九頭竜湖で建設は中止となった。岐阜側は第3セクター化さ
れ長良川鉄道となっている。
 越美北線は昭和35年12月15日に勝原まで一気に開通し、九頭竜
湖まで12年後のは昭和47年12月15日に開業した。九頭竜湖駅は
旧和泉村の中心朝日地区にあり村役場も近かった。平成17年11月7
日に合併して大野市となった。
 駅の前を国道158号線が通り道の駅が作られている。道の駅には特
産物直売所や観光案内所が入っている「和泉ふれあい会館」がある。春
の新緑、秋の紅葉シーズンの休日は大勢の観光客が車で訪れ賑わう。
 観光シーズンの休日は1両編成の列車は鉄道ファン、ハイカーで満員
になる。
 駅は片面ホームで先にポイントがあり終端部は2線になっている。側
線はキハ120形2両が止められる長さである。委託職員が配置され、
青春18きっぷなどの乗車券も発売している。この駅での夜間停泊はな
く、すべての列車が、しばらく停車後折り返す。すべて客扱いを行い回
送列車はない。
 この駅には紅葉見物のついでにちょっと立ち寄ったが、運が良いこと
にすぐに列車が到着した。

 列車からは大勢の人が下車した。越美北線の駅は22駅だが、9つの
駅に越前が付いている。九頭竜湖駅は道の駅九頭竜運営会社への業務委
託駅だが1日僅か5本のため、列車到着の15分前くらいから発車する
まで切符売場の窓口開く。
 駅名となっている九頭竜湖は駅から直線距離で約3kmの所にある1
968年に完成したロックフィル式の九頭竜ダムによってできた人造
湖。ダムのある場所は旧和泉村の長野地区で最初長野ダムと呼ばれてい
たが、長野県にあるダムと間違われる恐れがあるため九頭竜ダムと改名
された。22万kw/hの発電所は長野発電所と呼ばれている。
 駅から約1kmの所に鷲ダムがあるが、これは電力需要のない深夜に、
鷲ダムの人造湖から発電機兼用ポンプで水を汲み上げる揚水発電を行っ
ているためである。旧和泉村の集落は九頭竜川支流の石徹白川沿いにも
点在している。
 写真のコミュニティバスの行き先「中竜」は越前下山駅近くで合流す
る九頭竜川の支流大納川の上流にある鉱山跡を利用したアドベンチャー
ランド中竜である。岐阜とを結ぶ国道158号線の油坂峠は難所だった
が、今は中部縦貫自動車道の先行開通区間の油坂峠道路(2005年9
月30日無料化)と東海北陸自動車道を利用すれば福井市より岐阜市の
方が早く行ける。
   

ホーム

駅前の恐竜親子像

鷲ダム湖

九頭竜湖

ホーム向側から越前下山方向

ホーム向側から長良川鉄道北濃駅方向

ホームの駅名標

柱用駅名標

ホーム

ホームへの出入口

ホームの観光マップ

ホームへの出入口からホーム

駅舎の待合室

1日5本の寂しい時刻標

切符売場の運賃表

駅舎の駅銘板

駐車場側から九頭竜湖駅

駅舎付近から駐車場側

終端駅の車止め

道の駅九頭竜入口

和泉ふれあい会館

大野市
コミュニティーバス中竜行き

JAテラル越前九頭竜出張所

ホーム前の公園

駅近くの鷲ダム堰堤

鷲ダム湖

九頭竜ダム堰堤

大谷橋付近から九頭竜湖

到着したキハ120-205

停車中のキハ120-205 美山行き

発車したキハ120-205 美山行き

到着するキハ120-201

到着するキハ120-201

到着したキハ120-201
 越美北線の車両キハ120形200番台は鋼製車両のため朱色一色に塗装変更されている。現在は5両とも大野市のラッピング車両となって
いる。美山行き列車は美山駅−越前東郷駅間が水害のため不通だった2006/11/05に撮影。

キハ120-201 福井駅

キハ120-202 福井駅

キハ120-205 福井駅