旧高山駅舎	１番線に停車中の特急「ワイドビューひだ16＋36号」
高山駅は高山線の飛驒小坂−坂上間が開通した１９３４(昭和９)年１ ０月２５日に開業した。この時、既に開通していた富山−坂上間の飛越 線と繋がって高山線と飛越線を合わせて高山本線となった。 　ホームは駅舎前の片面ホームが１番線で跨線橋で結ばれた島式ホーム が２番線、３番線となっている。特急列車は１番線から発着する。現在 高山駅での特急列車同士の行き違いは設定されていない。普通列車は当 駅で系統が別れるため、全てのホームが使用される。猪谷−美濃太田間 の直通列車も長時間停車し列車番号が変わる。 　１番ホームと駐車場の間にキハ８５系３両の留置線がある。高山から 岐阜へ直通する上り普通列車は早朝２本しかなく、ほとんどが美濃太田 で多治見線列車に乗換えとなる設定になっている。 　駅舎はコンクリート造り２階建てで、１９３４(昭和９)年の開業時に 建てられたもの、高山駅周辺の整備事業に伴い改築される予定になって いる。改札口は駅舎中央にホームへの入口があり、駅舎北側に出口の改 札がある。更に北側に団体専用の改札口がある。改札は列車別改札で入 口改札上に列車案内板があり、普通列車は発車番線を確認する必要があ る。 　駅員配置のＪＲ東海直営駅で管理駅として、飛驒小坂駅−杉原駅間の 各駅を管理している。みどりの窓口が設置され待合室にキヨスク売店、 駅弁販売店がある。駅舎入口に音声案内の駅案内板が設置してある。	２０１８年８月に高山駅東西自由通路及び東西駅前広場整備事業が完 成し、東西自由通路と駅はバリアフリー化された。新駅舎は２０１６年 １０月２日から使用されている。 　高山駅は高山市の代表駅で、日本一面積の広い高山市の市域は東西に 長く南北を貫く高山線には北から飛驒国府、上枝、高山、飛驒一ノ宮、 久々野、渚の６駅がある。 　高山市は中部地方有数の観光地で飛驒の小京都と呼ばれ、年間を通し て多くの観光客が訪れ外国人観光客も多い。最も多くの観光客が訪れる のは二之町、三之町の古い町並みで、通りには観光客を乗せた何台もの 人力車が行き交っている。 　観光名所は市内を流れる宮川周辺に点在しており、駅から広小路通り 駅前中央通り、国分寺通りを通って歩いて行くことができる。列車で訪 れる人が多く駐車場は祭礼やイベント開催時以外は比較的空いている。　桜山八幡宮には祭礼で使用される曳山車の常設展示場がある。宮川沿 いの朝市や、高山陣屋にも多くの人が訪れる。 　３０年くらい前、富山県や石川県では大型スーパーが進出し、中心商 店街が衰退していたが、高山市の商店街は元気だった。訪れた時は本町 通り商店街で買い物をしたが、市内の国道４１号線が４車線化され、大 型スーパーやロードサイト店が進出後は、本町通り商店街の人通りはま ばらになっている。
高山駅舎　　　　　　　　　　　　　　　　　画像:Wikipediaから	2018年８月に駅周辺整備事業が完了した　　　　　画像:高山市から
高山桜山八幡宮	三之町通り　上三之町藤井美術民芸館付近
高山市内から乗鞍岳	柳橋から高山市内を流れる宮川　橋は県道462号線筏橋