寺田駅舎	発車した10030系特急宇奈月温泉行き
富山地方鉄道の本線と立山線が分岐する駅で、電鉄富山駅側に変電所 が設けられている。寺田という駅名は１９１３(大正２)年６月に開通し た軌間７６２mmの軽便鉄道立山鉄道の駅名として最初に現れる。これ は現在の寺田駅とは異なり１９３２(昭和７)年末に廃線となった。現在 の寺田駅は富山地方鉄道の前身の富山電気鉄道の駅として設置され、変 電所もこの時設置されている。 　ホームは立山線と本線別々にあり、駅舎側から４番、３番、１番、２ 番となっている。１番線が電鉄富山方面、２番線が宇奈月温泉方面、３ 番線が立山線の電鉄富山方面、４番線が立山方面となっている。晴れた 日はホームから立山連峰が眺められ、特に剱岳は間近に見える。 　立山−宇奈月温泉間には団体利用以外は利用客の少ない特急「アルペ ン特急」が運行されているが、立山からの乗客の流れは立山−電鉄富山 間が主で半分くらいの乗客がここで電鉄富山行の列車に乗り換える。現 在「アルペン特急」からは待ち時間無しで電鉄富山行きに乗換えること ができる。１号は上市発の普通列車、３号は岩峅寺発普通列車となって いる。乗換えを喜ぶのは鉄道ファンだけ。 　宇奈月温泉行きのアルペン号はここで電鉄富山から来た「うなづき号」 に併結されていたが２００２年のダイヤ改正では併結運行は無くなり寺 田駅での併結作業も見られなくなった。	それでもアルペン特急があるおかげで鉄道ファンはここでスイッチバ ックする、特急の様子を見ることができる。 　スイッチバックは立山線ホームで電鉄富山へ行く乗客を降ろし、上市 発の普通列車が発車した後に行なわれていた。 　地鉄電車には１６０１０系のアルプスエキスプレス編成以外はトイレ が無いため、寺田駅の立山線と本線の間にトイレがある、車内でビール を飲んだ団体客はここで用をたす。但し、宇奈月温泉までは更に１時間 近くかかるので飲酒はここまでにした方が良さそう、以前、トイレが我 慢できなくて困っている人を１６０１０系の車内で見たことがある。 「飲料の自動販売機があるのに、なぜトイレが無いのだ」と怒っていた。 　寺田駅すぐ傍の舟橋村舟橋地区で宅地開発が行われている。ほとんど 空き地はないほどに家が建っている。もちろん歩いて１、２分の距離で 電車通勤にはパークアンドライドも必要ない。駅近くに立山黒部貫光の 美女平−室堂間を走る立山高原バスの冬季駐車場がある。高原バスの冬 季車庫は稲荷町駅近くにもある。   立山町により駅前整備が行われ、２０１３年７月に完成し１２台分の 駐車場とパーク＆ライド用の駐車場が増設さた。２０１６年８月には老 朽化していた駅舎が改修された。
駅舎前からホーム	発車した16010系特急宇奈月温泉行き
3番ホームから剱岳	３番ホームから上市方向　池田模範堂、上市総合病院が見える