2014/09/06 更新                                             2012以前
 
JR北陸本線寺井駅 橋上駅化
 北陸新幹線金沢開業を見据え工事が進められていた、JR寺井駅周辺整備事業のうち、同駅の新しい橋上駅舎および隣接の東西へ通じる橋上の自由通
路が完成し、3月9日から全面供用が開始された。
 自由通路には階段の他、エレベーターを設置、手洗いにも「ユニバーサルデザイン」を採用するなど、バリアフリー化を実現。明かり取りのためのガ
ラスや、建物内でも落ち着きのある照明や配色が採用されている。
 同駅には元々、下り本線の隣に一時退避用の側線があり、下りの貨物列車や工臨などが停車する姿も見られたが、工事開始に伴い2012年秋までに
使用が停止、線路が撤去され、現在は保守車両の留置線として直江津方に一部残るだけとなっている。
 同駅の駅名を「能美根上駅」に改称する予定で、供用開始時は自由通路の階段部分の外壁には「JR」の文字のみ掲げられ、駅名の掲示はされていない。
 寺井駅は、旧寺井町内でなく旧根上町内にあり、地元では「根上」への改称を求める運動が明治期からたびたび起きていた。近年では1993(平成
5)年、当時の「駅名を考える根上町民会議」が署名活動を行った。新駅名は、市全体をPRする「能美」と、地元住民の思いをくんだ「根上」にを合
わせ「能美根上駅」に決まり3月14日のダイヤ改正から駅名が変更された。

能美根上駅東口                               能美根上駅橋上駅舎とホーム
掲載日:2015/05/06
     
北陸鉄道石川線に新駅「陽羽里(ひばり)」2015年3月14日開業

 北陸鉄道は、 石川線(野町―鶴来間13.8km)の四十万(しじま)駅と曽谷(そだに)駅の間に、新しく「陽羽里(ひばり)駅」を2015年3月14日に
開業した。北陸鉄道が新駅を設けるのは1943(昭和18)年の創業以来初めて。土地区画整理で新たな住宅街ができるため地元からの要望に応えた。
 陽羽里駅の所在地は白山市曽谷町ヲ40。四十万駅から600m、曽谷駅から500m北の位置。駅前には、白山市曽谷町土地区画整理組合が住宅
街を整備中で、駅名はこの住宅街の名からとった。
 組合によると住宅街の名は、田園に恵まれた環境の中で暖かい日差しを受け、晴れた日にヒバリが舞い上がり飛躍する街をイメージしているという。


曽谷駅側の踏切からホーム                          到着する7100系第2編成普通野町行き
掲載日:2015/05/06
えちぜん鉄道永平寺口駅の新駅舎完成

 2014年4月10日えちぜん鉄道永平寺口駅舎の竣工式が行われ、河合永平寺町長やえちぜん鉄道豊北社長、大本山永平寺丸子副監院ら永平寺町、
福井県県、地区代表者ら関係者約40名が集まり新駅舎の完成を祝った。
 式典で河合町長は「地域の皆さまや県の協力により、永平寺の玄関口としてふさわしい整備をすすめることができました。今後も快適で利便性の高い
まちづくりを進め、一人でも多くの観光客が訪れることを期待します」とあいさつした。
 今回の整備は、2009(平成21)年度から取り組んでいる永平寺口駅周辺整備事業の一部で、駅舎の新設、バス停やロータリー、駐輪場などの整備
が行われた。また国道416号へのアクセス道が整備され、道路が狭く観光客にわかりづらいなどといった問題点が解消された。
 今後は国道364号から永平寺口駅までの道路整備が行われる。また、国指定登録有形文化財の旧京都電燈古市変電所(通称レンガ館)の構造補強を行
い外観を整備して、地域のシンボルとして保存する、完成は2014年8月25日の予定となっている。
 旧永平寺口駅舎は1914(大正3)年に越前電気鉄道(株)の開業と同時に建てられたもので、木造平屋建、和と洋が調和した本屋は国指定登録有形文
化財となっている。かつては、永平寺門前や金津への乗り換え駅でもあり、沿線の中心的な駅だった。今後、旧駅舎は観光案内施設や地域の憩いの場と
して活用されることになっている。


永平寺口新駅舎                             新駅舎の待合室
掲載日:2014/04/26
JR石動駅にエレベーター付き渡線橋

 JR石動駅のバリアフリー化工事の完成式が4月5日に行われ、関係者がエレベーター付き渡線橋の整備を祝った。既存の渡線橋とは別に、エレベー
ター2機を備えた渡線橋を新設したほか入り口付近の段差を解消した。渡線橋は高さ5.6m、長さ20m、通路幅2m。エレベーターは11人乗り。
総事業費は約2億3千万円。国とJR西日本が3分の1ずつ、県と市が6分の1ずつ負担した。高岡駅側にエレベーターと非常階段が設けられている。
 神事の後、山田潤一JR西日本金沢支社副支社長があいさつ。桜井市長や中村重樹市議会議長らが出席した。


エレベーター付跨線橋                         2、3番ホームエレベーター       跨線橋通路
掲載日:2014/04/26
万葉線高岡駅ビル「クルン高岡」へ乗り入れ

 JR高岡駅に併設した新しい高岡ステーションビル「curunTAKAOKA」と駅前地下街「クルン高岡地下街」が3月29日オープンした。
 高岡市が中心になり、約150億円かけて進めてきた高岡駅周辺整備の主要事業。駅舎の橋上化や南北自由通路などの整備は2011年度に終えてお
り、駅や周辺を一変させる主要事業が完了した。
 整備事業の完成記念式典がクルン高岡の1階待合室であり、関係者ら約200人が出席。高橋高岡市長が「高岡駅やクルン高岡を大いに利用していただき、市街地の活性化を図りたい」とあいさつ。野上浩太郎国土交通副大臣、橘慶一郎衆院議員らが「高岡の新しい顔として親しまれることを願う」と
祝辞を述べた。
 クルン高岡は鉄骨3階建て延べ約4
,600u24のテナントが入った2階店舗フロアの入り口前で高橋市長らがテープカットし、出席者や駅の利
用客らが次々に入店した。地元の銘菓や伝統工芸品をそろえた「銘店くるん」コーナー、焼き鳥店、かまぼこ店、コンビニエンスストアなどを見て回っ
た。
 南北自由通路とウイング・ウイング高岡や市営立体駐車場と行き来できる歩行者用通路として約140mの全国で初めての全面屋根付きデッキが2階
に整備され、歩きながら広々とした駅前の風景を眺めることができる。完成により北口のJR高岡駅への不便さがすべて解消された。
 万葉線は110m延伸してクルン高岡1階に乗り入れ、電車が2列に並ぶ真新しい「高岡駅」電停にドラえもんトラムが展示され、午前中から大勢の
市民や鉄道ファンが詰めかけた。1階には電停の他に高岡駅前交番や加越能バス乗車券センターも設けられた。
 万葉線ホームは3面2線で、駅前側から1、2、3番ホームとなっている。駅ビル乗り入れに合わせダイヤ改正が行われ、高岡駅前が高岡駅に、本丸
会館前が急患医療センター前に駅名変更された。
 北口駅前広場は従来の9,530uから11,350uに拡大され、路線バスやタクシーが乗り入れ、短時間駐車場も整備された。


ウイングウイング6階からクルン高岡と駅前広場              人気のドラえもんトラム


全面屋根付きデッキから改札口方向                     ウイングウイング連絡橋からクルン高岡


 万葉線高岡駅ホーム       出発案内板            万葉線・路線バス待合室      駐車場側から屋根付きデッキ
 バスターミナル         JR駅への階段とエスカレーター  屋根付きデッキから駅前      駅中コンビニ・セブンイレブン
掲載日:2014/04/26
富山地方鉄道本線中滑川駅 新駅舎完成

 本線中滑川駅の新駅舎竣工式が3月28日が駅舎前で行われ、関係者が完成を祝った。併設されていたJAアルプスの旧滑川農協会館が老朽化のため
取り壊しが決まり、現駅舎の東側で新駅舎の新築工事が行われていた。
 新駅舎は、木造平屋建て延べ134uで、改札と駅務室と待合スペース、多目的トイレが設けられた。島式ホームへは地下道方式から構内踏切方式に
改め、階段のほかスロープも設置された。駅舎の外観は1950年に建てられた先々代の駅舎をモチーフにしたもので、駅名板が無ければ一般住宅と見
間違う。
 竣工式では桑名博勝富山地方鉄道社長が「滑川駅開業(1914/06/25)100周年の節目に、新駅舎でお客様を迎えられるのは大変な喜び。近隣地域の
活性化に寄与したい」とあいさつ。上田滑川市長が祝辞を述べた後、関係者がテープカットして供用が開始された。アルプスエクスプレスを使用した記
念列車が運行され、招待された保育園児らが乗り込んだ。
 中滑川駅は1日平均760人が利用。窓口の営業時間は平日のみの7時から19時30分までとなっている。休日は利用者が少ないため車内改札とな
る。この後、滑川市が駅前広場を整備し、バスベイやポケットパークなどが設けられる。
 中滑川駅は1線スルーになっているが、今までは電鉄富山行きが1番線、宇奈月温泉方面が2番線となっていたが、新駅舎完成後は構内踏切方式にな
り、踏切横断の危険性を少なくするため、1番線使用を原則とし、行き違いがある場合のみ宇奈月温泉方面が2番線となる。
 中滑川駅:1914年2月18日に立山軽便鉄道の駅として開業、1931年富山電気鉄道が電化・改軌、1950年4月20日駅舎改築。1969
年4月1日滑川農協会館との合築となる。


中滑川駅舎北口                                 改札口と窓口
掲載日:2014/04/26
富山地方鉄道軌道線県庁前駅バリアフリー化

 バリアフリー化工事が行われていた市内軌道線の県庁前停留所の工事が終わり、3月13日から利用を開始した。工事は3月20日までの予定で仮電
停を交差点、新富町側の北日本新聞本社前に設置して行われていた。
 電停には、雨風をしのげるよう新たに長さ12mの上屋と風除壁が設置し、ベンチも新設された。スロープの傾斜を緩くしたことで、車いすに乗った
まま低床車両のサントラム(T100形)やセントラム(9000形)に乗車できる。
 県庁前電停は富山県庁や富山県総合福祉会館に近く、高齢者や身体障害者の利用が多い。バリアフリー化を求める富山市の要望があり、乗客の利便性
向上のため改修を行った。富山市の補助を受けて整備し、事業費は6000万円。


丸の内側から県庁前電停                           電停と北日本新聞本社   
掲載日:2014/03/14
富山地方鉄道本線に新相ノ木駅開業

 富山地方鉄道本線に新設された新相ノ木駅が12月26日、上市町上経田で開業した。富山地方鉄道の新駅設置は昨年の新庄田中駅以来で65駅目。
記念式典が行われ、地元住民らが新たな交通拠点の完成を祝った。
 新相ノ木駅は相ノ木駅−上市駅間の中間より相ノ木駅側に位置し、普通列車のみが停車する無人駅。ホームは長さ65m、幅2mで20m車両2両分
の上屋が設けられている。トイレ付き待合室(駅舎)、70台規模のパークアンドライド用駐車場、コミュニティーバス停留場なども整備された。駐輪場
や駅前広場は2014年3月末に完成予定となっている。設置を要望した上市町が国の補助を受けて整備した。総事業費は約1億5000万円。
 記念式典では伊東町長が「町に活力を生む出発点としたい」と述べ、桑名博勝社長が「身近な足として利用していただきたい」とあいさつ。北陸信越
運輸局富山運輸支局の小林勝吉支局長、荒木県知事政策局長、勝戸謙町議会議長が祝辞を述べた。テープカットとくす玉割りを行い、相ノ木保育所の園
児28人がお祝いの歌を披露。住民や園児らが10030系ダブルデッカーエクスプレス編成を使用した特別列車に乗車した。
 ホームから相ノ木駅のホームが見え、特急・急行列車が走る路線のため、駅前を通る県道3号線踏切は下り列車が相ノ木駅停車中も遮断機が下りたま
まになる。


新相ノ木駅                                新相ノ木駅を発車した17480系上市行き
掲載日:2014/01/04
電鉄魚津駅前広場が完成

 魚津市が整備していた富山地方鉄道本線の電鉄魚津駅前広場が完成し、2013年12月20日、現地で竣工式が行われた。電車とバス、タクシーな
どの乗り換えが便利になり、中心市街地の交通結節点として機能が向上した。2014年には地元の協力で観光案内事業も始まる。
 電鉄魚津駅の新駅舎が6月3日に完成した後、旧駅舎の電鉄魚津駅ステーションビルを取り壊し、バス乗降場などを整備していた。市民バス5路線と
地鉄バス2路線が乗り入れる。送迎用の駐車場、観光案内看板なども設置した。事業費は3748万円。
 竣工式で澤崎市長が「中心市街地のシンボルとして新たなまちづくりの核となり、地域振興の起爆剤となるよう期待している」とあいさつ。辻川徹富
山地方鉄道副社長が「駅と地域の結び付きが一層深まる」と祝辞を述べた。テープカット後、上野方ルートなどの市民バスを出席者30人余りが拍手で
見送った。
 駅前広場完成に合わせ、同駅プラットホーム前には図書コーナーが開設された。本江、村木、大町の3地区振興会などが本棚を贈り、市立図書館との
連携でリサイクル本を置く。 漫画や文庫本など約250冊でスタートし、自由に持ち帰ることができる。NPO法人地元の大町地域振興会の平内幸典
理事長は「駅をより一層愛してもらいたい」と話す。
 来春にはレンタルサイクルステーションが新たに整備されるほか、大町振興会が中心となって観光案内所をつくり、案内人を常駐させることにしてい
る。


駅舎前から駅前広場          県道332号線から駅前広場      駅前広場のバス停           駅前の短時間駐車場
掲載日:2014/01/11
JR高山線・婦中鵜坂駅を常設化

 JR西日本は11月1日、2008年に臨時駅として開業したJR高山本線の婦中鵜坂駅について、2014年春から常設化するための認可申請を北
陸信越運輸局長に対して行ったと発表した。年内にも認可される見通しで、富山市は駅の西側からも利用しやすくするため、新たな踏切や跨線橋の設置
などに向けた検討を始める。
 婦中鵜坂駅は西富山駅−速星駅間のほぼ中間にあり富山市が高山本線活性化を目指して進めていた社会実験の一環として2008年3月に開業。ホー
ムや交通広場、駐輪場などを整備し、事業費1億4600万円余りを市が全額負担した。43台分のパークアンドライド駐車場も整備された。
 当初は2011年春までの3年間を期限とする臨時駅とされ、利用者が定着したことなどから2014年春までに延長した。現在は1日当たり普通列
車上下合わせて43本が停車する。1日当たりの乗車人数は2008年度の96人から2012年度は140人に伸びている。
 婦中鵜坂駅は2014年春から常設化される予定で、JR西日本は常設化に当たって駅名や駅の設備の変更はないとしている。富山市交通政策課はJ
R西日本の常設化方針を歓迎し、「婦中鵜坂駅は利用者が定着し、工業団地の従業員の利用も増えており、駅西側からの何らかのアクセス改善を図り、
さらなる利用促進につなげたい」と話している。


婦中鵜坂駅ホーム                            発車した860D越中八尾行き キハ120-349+キハ120-350
掲載日:2013/11/03

えちぜん鉄道勝山駅舎の改修完了

 2013年10月19日に、勝山駅舎改修が完成し、勝山駅舎改修と周辺整備の完成記念式典が行われた。式典終了後は、えちぜん鉄道全線開通10
週年を記念したイベントが開催され、お昼に運行された臨時列車は、鉄道ファンや家族連れでほぼ満員となった。駅前ロータリーを会場にしたイベント
ではステージでの演奏や飲食ブースに大勢の人が訪れた。当日はフリー切符が大人500円・小人200円で発売された。
 勝山駅は駅舎とホーム待合所の大幅な改修を行い、耐震補強やバリアフリー化、空調設備の設置や清潔なトイレの整備などが行われた。駅の機能のほ
かに勝山市の観光交流センターとして、観光情報発信を行うことができる施設となっている。
 勝山駅舎とホーム待合所は国の登録有形文化財に登録されているため、改修にあたっては、1914(大正3)年の勝山駅創建当時から昭和初期の雰囲
気を再現している。特に、以前は駅の待合室として使用していた部屋の天井が、創建当時のままの状態で残っていたため、周り縁や照明器具の台はその
まま活用し、当時の塗装色も再現された。駅舎南側に隣接して立体型駐輪場を整備された。


改修が完了した勝山駅舎                                  駅舎窓口と改札口
掲載日:2013/11/03  更新日:2014/05/18
電鉄魚津駅の新駅舎完成し供用開始

 富山地方鉄道本線電鉄魚津駅の新駅舎竣工式が6月3日、魚津市文化町の駅前で行われた。エレベーター付きのコンパクトな造りで、6月4日の始発
電車から供用開始された。旧駅舎は7月末ごろまでに取り壊し、魚津市が計画する駅前広場整備事業が本格化する。
 新駅舎は高さ約12mの2階建て約230u。1階に改札と駅事務所、待合室、トイレを設け、外にタクシー乗り場がある。旧駅舎の取り壊しを含
め、事業費は約1億4800万円。
 竣工式で、桑名博勝富山地方鉄道会長が「新しい駅が近隣地区の活性化にいささかでも寄与すれば幸い」とあいさつし澤崎市長は「商店街を含め、活
性化の起爆剤になると期待している」と祝辞を述べた。
 竣工式の後、内見会があり近くの住民が大勢訪れて、明るく使い勝手が良くなった新駅を見て回った。近く取り壊される電鉄魚津駅ステーションビル
にも感慨深げに見入っていた。
 市は旧駅舎の跡地をバス乗降場として電車との乗り継ぎをしやすくする。観光地説明板やレンタルサイクルステーションを設置し、障害者用や送迎用
の駐車場なども設ける。
 ピーク時は一日9400人余りの利用があったが、現在は10分の1以下の800人台で、新駅と駅前広場を核に新たなにぎわいの創出を目指す。市
民バスを利用して他の駅から乗車していた人も、この駅利用に戻ってくると思われる。エレベーターはもちろんだが、階段を利用しても以前より格段に
楽になった。


完成した電鉄魚津駅舎                                  2階のホーム
掲載日:2013/06/17
富山市内軌道線 新停留場 中町(西町北)開業

 富山地方鉄道が整備を進めていた路面電車・富山市内軌道線の新しい停留場『中町(西町北)』電停が西武富山店跡地前に5月17日開業した新停留
場には環状線と
2路線のうち富山駅前方面へ向かう電車が停車するホームは13.5mで 6.5mのスロープを併設し、長さ12mの上屋も設置され
た。事業費約5000万円は全額富山市が負担した。
 17日朝の始発から使用が開始された『中町(西町北)』電停では、関係者がくす玉を割るなどして新しい停留場の開業を祝った。この『中町(西町北)』電停は、環状線の『グランドプラザ前』と『荒町』電停の間、470mのほぼ中間点となる西武富山店跡地の前に設置され、ホームは片側にしかな
く、環状線と富山駅・富山大学方面に向かう電車だけが利用できる。
 環状線と他の2路線を西町付近で乗り継ぐ場合、西町とグランドプラザ前の間を約200m歩く必要があった。停留場新設によってそれらの不便が解消された。 電停名の『中町』は、路面電車の運行が始まった大正時代に実際にあった電停の名前で、戦後、廃止されていたが、今回新設した電停の位
置と当時の中町電停の位置がほぼ同じ場所であることから、名称を復活させた。
 新停留場の開業に伴ってダイヤ改正が行われ、平日朝の時間帯に大学前行きが2本増便された。また、環状線と他の2路線の乗継ぎ指定電停がグラン
ドプラザ前から中町(西町北)電停に変更となった。


停車中のT102大学前行き                         中町(西町北)電停
掲載日:2013/05/21
 
大正の風情残し福井鉄道「家久駅」完成

 1924(大正13)年建築の福井鉄道福武線家久駅舎が老朽化に伴い改修され1月19日、同駅で完成式が行われた。新しい家久駅は、89年間親し
まれてきた旧駅舎の面影をできる限り残すよう福井県産材を用いながら、外壁から内装までほぼ全面的に改修し、待合室は耐寒性を高めるため間仕切り
を施した。トイレは屋根を増設して駅舎と一体化、男女別の多機能トイレにした。ベンチ2基を新設、自転車17台分の駐輪場も整備するなど安全性、
快適性を向上させた。
 2012年10月に着工して12月に完成した。木造平屋建て、約100u、事業費は約1700万円。家久駅の2011年度利用者数は約2万52
00人。福武線は10年度から3年間で順次、駅舎改修を進めており12駅が新しくなる。
 式には関係者や地元住民ら約50人が出席。福井鉄道の村田治夫社長は「家久駅は福武線の歴史そのもの。地域のみなさんに一層親しまれるようにし
ていきたい。落ち込んだ乗客数も年間180万人に届くようになった。福武線が未来永劫残るようさらに支援をお願いします」とあいさつした。改札付
近でテープカットし、地元有志の太鼓演奏などで駅舎新装を祝った。


改修後の駅舎                                ホームから駅舎
掲載日:2013/06/17