2020/09/11 更新

JR金沢駅から珠洲市の、すずなり館前行き特急バスで約3時間〜3時間40分、6往復、2730円、特急バスは経由地により所要時間が異なる。
禄剛崎灯台へは、すずなり館前から北鉄奥能登バスから木の浦行きで47分、狼煙下車。休日5往復、770円。
すずなり館は、2005年3月31日まで運行されていた、のと鉄道能登線の珠洲駅跡地にバスターミナル・タクシーのりばを併設し新築された。珠洲駅ホームが敷地内に保存されている。

 狼煙は日本海航路の要所として重要視されていたため、能登半島の先端にありながら古くから集落が発展した。一帯は海難事故が多かったため、航路を照らすのろしが古くから上げられていた場所で、地名の由来となっている。珠洲市の珠洲も古い言葉で「のろし」に由来すると言われている。狼煙町、狼煙港、狼煙海岸などの地名が残っている。
 狼煙は1883(明治16)年に石造の禄剛埼灯台が建設されるまで活躍していた。禄剛崎灯台は背が低いが断崖絶壁にあり、海面から48mの高さか発する光は35km先まで届く。日本の灯台50選に選定されている。
 禄剛崎一帯には海岸段丘が発達し沿岸には千畳敷と呼ばれる海食台地があり、禄剛崎灯台の敷地からも見ることができる。能登半島国定公園の代表的な景勝地で、灯台一帯は公園として整備され、観光拠点となっている。能登半島の外浦と内浦(富山湾)に跨がっており、立山連峰から昇る朝日と日本海に沈む夕日が同じ場所で見られる。
 公園には「日本列島ここが中心」の石柱が立っている。日本の陸地面積重心は富山湾沖の日本海にあり、禄剛崎はそこから最も近い陸地。日本の中心を名乗る場所は数多いが、ここが中心。
 狼煙駐車場から海岸沿いに「岬自然歩道 狼煙」が整備されている。県道28号線が海岸を通る区間は県道と重複している。
 インターネット上に電波塔がある画像も掲載されているが、2008年4月10日に無線方位信号所(レーマークビーコン)が廃止され、電波塔は解体撤去された。灯台制御に必要なアンテナは灯台傍にポールを立て移された。


狼煙の禄剛崎灯台

狼煙の禄剛崎灯台

禄剛崎灯台敷地から千畳敷の一部

千畳敷の先の海面

禄剛崎灯台解説板

能登半島国定公園案内板

「日本列島ここが中心」の石柱

灯台の銘板 菊の御紋と
明治十六年七月十日初点燈と記載

公園の芝生広場

公園の芝生広場の植栽

禄剛崎灯台入口

禄剛崎から珠洲岬 手前にウツギの花が咲いている

灯台への遊歩道から狼煙港と珠洲岬

灯台への遊歩道から狼煙港と珠洲岬

珠洲岬の空中展望台スカイバード

珠洲岬の空中展望台スカイバードからランプの宿

寄り道パーキング木の浦から

寄り道パーキング木の浦の夕日パネル

寄り道パーキング木の浦から

木の浦 椿の展望台から

奥能登絶景街道 珠洲市馬緤町春日神社付近の岩

北陸最北端のダム 寺家ダム湖

禄剛崎灯台付近に咲くウツギ

狼煙駐車場前の古民家アート

古民家アート前の岬自然歩道案内板

禄剛崎灯台の「近代化産業遺産」プレート

珠洲岬の空中展望台から

珠洲岬の空中展望台から岩礁の灯標

寄り道パーキング木の浦入口

木の浦 椿の展望台の国定公園概要

金沢駅西口に到着する珠洲特急バス