北陸鉄道には石川線と浅野川線の2路線があるが両線は繋がっておらず路線別に専用の車両が使われている。電化方式も異なり石川線の直流600V
に対し浅野川線は直流1500Vになっている。
 浅野川線は北鉄金沢駅付近地下化で不燃車両を投入する必要が出てきたことや、在来車の置き換えと冷房化、1500V昇圧を目的として、京王電鉄
井の頭線3000系の第1〜5編成の先頭車両を導入し、8800系、8900系とした。北鉄金沢駅付近地下化より一足先に行なわれた1500V化
と同時に運用を開始している。
 ステンレス車体で、まだ使えそうだが、第1〜2編成が1962年製造、第3〜5編成が1963年製造で、製造から60年経過し、北陸鉄道は車両
の置き換えを決め、5編成総てを東京地下鉄日比谷線の03系に置き換えることにした。1〜4編成が導入され、2024年度で置き換えが完了する。
 石川線は元東京急行電鉄の7000系で、1990年7月に竣工した。導入にあたって、1500Vから600Vへ降圧改造が行なわれた。7000
系は非冷房車の7000形、先頭車両を改造した7100形、中間車を先頭車化改造した7200形の3タイプが存在する。
 2007年1月から京王電鉄3000系の車体に7000系と同じ走行機器を取り付けた7700系が登場し、予備車として残っていたモハ3752旧型車両は廃車となった。
2023/03/18 更新

   

浅野川線の車両
03系
 
北鉄金沢駅付近地下化により、導入された8000系が経年60年となり老朽化したことから、13000系導入により廃車となった東京地下鉄日比
谷線の03系を5編成導入して、総てを置き換えることにした。2020年から1編成ずつ導入され、2024年度に完了する。
 東京地下鉄の番号がそのまま使われている。電動車の100形と付随車の800形で編成されている。電動車でも8900形の35トンより軽い31
トン。2020年10月に39編成、2021年5月に29編成、2022年3月に30編成、2023年3月に34編成が導入され2024年に第5
編成が導入される予定。34編成は試運転中で帯び色は東京地下鉄のままだったが、オレンジ色に変更され営業運転に投入される。

 東京地下鉄の03系先頭車の100形と800形は付随車両のため、100形を中間車両の機器を使用して電動化している。雪国対応として8000
系同様、前面に大型スノープロウを取り付けた。運転席からの操作で、レール面からの高さを調節できる。日比谷線の軌間は1067mmで北陸鉄道と
同じなので台車は、東京地下鉄時代と同じ100形はSS135、800形はSS035をそのまま使用している。その他、ワンマン運転対応関連機器
としてデッドマン装置、運賃箱や整理券発券器を設置している。
北陸鉄道浅野川線を訪れた2023年3月15日は日中03系の運行はなかった。ラッシュ時3編成、その他2編成での運行。
 
03系 MC100形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:約31t
定  員:122名(座席定員44名)
車両寸法:L18100mm×W2780mm×H3995mm
製 造 所:東急車両−JR西日本金沢総合車両所
台車型式:SS135
主電動機:かご形三相誘導電動機 190kw×4
駆動方式:WN平行カルダン
制御装置:三菱電機製 MAP-194-15VD337
制動装置:電気指令式空気ブレーキ(回生ブレーキ・発電ブレーキ併用)
集電装置:PT-4201
冷房装置:屋根上設置形交流インバーター式ユニットクーラー
          48.9kW 42,000kcal/h
 

内灘車庫の03 129+03 829
 
03系 TC800形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:約21t
定  員:122名(座席定員44名)
車両寸法:L18100mm×W2780mm×H3990mm
製 造 所:東急車両−JR西日本金沢総合車両所
台車型式:SS035
主電動機:
駆動方式:
制御装置:
制動装置:電気指令式空気ブレーキ(回生ブレーキ・発電ブレーキ併用)
集電装置:
冷房装置:屋根上設置形交流インバーター式ユニットクーラー
          48.9kW 42,000kcal/h
 

北鉄金沢駅の03 830+03 130
 


内灘車庫で整備中の03 834+03 134
 

内灘車庫で整備中の03 134
 

03 834  SS035台車

 

03 134  SS135台車

 

8000系
 
北鉄金沢駅付近地下化により、不燃車両を投入する必要が出てきたことや、在来車の置き換えと冷房化、1500V昇圧を目的として、京王電鉄井の
頭線3000系後期車を譲受した。北鉄金沢駅付近地下化より一足先に行なわれた1500V化と同時に運用を開始した。京王から譲り受けたのは制御
車であるため、同じ編成の電動車で使用していた電気機器を使用し、電装を行った。
 前面FRPは、京王にはなかったオレンジ色で、側面にも同じ色の帯を巻いている。雪国対応として、前面に大型スノープロウを取り付けた。運転席
からの操作で、レール面からの高さを調節できる。井の頭線は軌間1067mmで北陸鉄道と同じで台車は、京王時代と同じTS−801Aをそのまま
使用している。その他、ワンマン運転対応関連機器としてデッドマン装置、運賃箱、整理券発券器を設置している。
  03系導入により8901、8903、8802編成が廃車となっている。
 

8000系 MC8900形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:33.5t
定  員:125名(座席定員46名)
車両寸法:L18500mm×W2872mm×H4300mm
製 造 所:東急車両−京王重機工業
台車型式:TS−801A
主電動機:直流直巻電動機 TDK806/3C 100kw×4
駆動方式:中空軸平行カルダン
制御装置:電動カム軸式ES-573A
制動装置:HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
集電装置:PT−4201
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(RPU-2203)
          8500kcal/h×3
 


大野川橋梁を渡るモハ8911+モハ8901北鉄金沢行き
 
 
8000系 MC8910形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:35.0t
定  員:125名(座席定員46名)
車両寸法:L18500mm×W2872mm×H4055mm
製 造 所:東急車両−京王重機工業
台車型式:TS−801A
主電動機:直流直巻電動機 TDK806/3C 100kw×4
駆動方式:中空軸平行カルダン
制御装置:
集電装置:
制動装置:HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(RPU-2203)
          8500kcal/h×4

 

上諸江駅を発車したハ8902+モハ8912内灘行き
 
8000系 MC8800形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:32.5t
定  員:120名(座席定員44名)
車両寸法:L18180mm×W2800mm×H4300mm
製 造 所:東急車両−京王重機工業
台車型式:TS−801A
主電動機:直流直巻電動機 TDK806/3C 100kw×4
駆動方式: 中空軸平行カルダン
制御装置:電動カム軸式ES-573A
制動装置: HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
集電装置:PT−4201
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(RPU-2203)
          8500kcal/h×3

 

割出駅を発車したモハ8811+モハ8801内灘行き
 
8000系 MC8810形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:34.0t
定  員:120名(座席定員44名)
車両寸法:L18180mm×W2800mm×H4055mm
製 造 所:東急車両−京王重機工業
台車型式:TS−801A
主電動機:直流直巻電動機 TDK806/3C 100kw×4
駆動方式: 中空軸平行カルダン
制御装置:
集電装置:
制動装置: HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(RPU-2203)
          8500kcal/h×4

 

上諸江駅を発車したモハ8801+モハ8811北鉄金沢行き
 

モハ8901 運転台
 

モハ8912台車  TS-801A
 
石川線の車両
7700系
 元京王電鉄井の頭線の3000系で、2006年11月に北陸鉄道に搬入され整備が行われて、2007年1月31日から営業運転が開始された。
浅野川線の8900系と種車は同じだが架線電圧や搭載機器の相違から別形式となっている。
  モハ7701(京王クハ3761)+クハ7711(京王クハ3711) の2両編成で、足回りはメンテナンスの関係から7000系と同じ
FS−342(電動車)とDT21T(制御車)が使用されている。
 スノープロウも浅野川線用の大型とは異なり7000系と同じものを付けているので全面のイメージが異なっている。浅野川線の8900系はモハ+モハだが7700系は7000系と同じくモハ+クハとなっている。井の頭線の3000系は当初、非冷房で登場した為運転席前面に通風の為の小窓が付いていた。編成出力384kw
 
7700系 モハ7700形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:33.5t
定  員:125名(座席定員46名)
車両寸法:L18500mm×W2872mm×H4300mm
製 造 所:東急車両−京王重機工業
台車型式:住友 FS−342 (西武鉄道)
主電動機:直流直巻電動機 MT-54
  600V・96kw×4
駆動方式: 中空軸平行カルダン
制御装置:電動カム軸式CS−20A
制動装置: HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
集電装置:PT−4201
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(RPU-2203)
          8500kcal/h×3
 

鶴来駅に停車中のハ7701+クハ7711野町行き
 
7700系 クハ7710
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:28.5t
定  員:125名(座席定員46名)
車両寸法:L18500mm×W2872mm×H4055mm
製 造 所:東急車両−京王重機工業
台車型式:国鉄 DT−21T (JR東日本)
主電動機:
駆動方式:
制御装置:
電装置:
制動装置: HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー(RPU-2203)
          8500kcal/h×4
 

鶴来駅で転線するモハ7701+クハ7711野町行き
 
7000系
 元東京急行電鉄の7000系で、1990年7月に竣工した。導入にあたって、1500Vから600Vへ降圧改造が行なわれた。2両固定編成で運用する事を前提に制御車(クハ)+制御電動車(モハ)となった。台車はモハが西武鉄道のFS−342、クハは国鉄101系発生品のDT21T、TR6
4に交換された。その他、主制御器や電動発電機、抵抗器などが交換されている。
 2両編成5本の計10両が在籍しており、冷房搭載の有無、先頭車化改造の有無により3つのグループに分かれる。モハ7001+クハ7011は、
冷房装置非搭載のため、冷房使用季は運用を外れていたが、7700系の導入により、廃車された旧型車両に変わって予備車的存在になっている。中間
車を先頭車化改造した7200系は前面非貫通となっている。編成出力384kw

 
7000系 モハ7100形 モハ7200形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:32.7t
定  員:125名(座席定員48名)
車両寸法:L18000mm×W2800mm×H4030mm
製 造 所:東急車両
台車型式:住友 FS−342 (西武鉄道)
主電動機:直流直巻電動機 MT-54
  600V・96kw×4
駆動方式: 中空軸平行カルダン
制御装置:電動カム軸式CS−20A
制動装置:HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
集電装置:PT−4306S−B
冷房装置:床下設置形交流式ユニットクーラー 28500kcl/h
 

曽谷駅に到着するモハ7001+モハ7011野町行き
 
7000系 クハ7110形 クハ7210形
車両構成:片運転台 ワンマンカー
自  重:27.4t
定  員:125名(座席定員48名)
車両寸法:L18000mm×W2800mm×H4030mm
製 造 所:東急車両
台車型式:国鉄 DT−21T (JR東日本)
主電動機:
駆動方式:
制御装置:
電装置:
制動装置: HSC-D電気制動併用電磁直通ブレーキ
冷房装置:床下設置形交流式ユニットクーラー 28500kcl/h

 

陽羽里−四十万間を走るクハ7112+モハ7102野町行き
 

野々市工大前駅に到着するクハ7111+モハ7101鶴来行き
 

新西金沢駅を発車したハ7111+モハ7101鶴来行き

鶴来駅に停車中のモハ7201+クハ7211野町行き
 

馬替駅を発車したクハ7212+クハ7202野町行き
 

モハ7101 運転台
 

モハ7200形の簡易冷房装置
 

モハ7201台車 FS-342
 

クハ7011台車 DT-21T
 

電気機関車ED201

車両構成:両運転台
自  重:29.3t
軸  配 置:Bo-Bo
車両寸法:L11136mm×W2540mm×H3950mm
    所:木南車輌製造
台車型式:住友金属工業KS30L
主電動機:直流直巻電動機 WH
5580 74.6kw×4
駆動方式:吊りかけ式
制御装置:抵抗制御、直並列2段組合せ制御
制動装置:M自動空気ブレーキ
集電装置:北鉄式

 石川線の電気機関車は2両在籍したが、ED301は2010年に廃車となった。除雪用以外に用途はなく写真の様に積雪季以外もスノープロウを付けている。ED201は出力298.4kW
廃車となったED301は7000系電車と同じ台車に交換され出力も7000系と同じ384kWで電気機関車では珍しいカルダン駆動となっていた。ED301は3013年11月25日に若桜鉄道若桜線の隼駅に搬送(無償譲渡)されオロ12を従えて展示保存されている。
 除雪用と構内作業用のDLもDL11とDL31が廃車となり2010年6月に富山県高岡市伏木のJR貨物・北陸ロジスティクスの工場へ搬送され修復された後、栃木県那須烏山市の那珂川清流鉄道保存会で動態保存展示されている。現在は2008年にJR貨物から譲渡されたDL71のみ在籍。
    
    


ED201 鶴来駅留置線
  

ED301   鶴来車両基地  若桜鉄道に譲渡された