JR高岡駅前から加越能バス氷見市民病院行きで雨晴駅前まで33分。義経岩(岩崎バス停)、もみじ姫公園(岩崎口バス停)、松太枝浜(松太枝浜バス停)へは加越能バスが直通。JR高岡駅前からJR氷見線で雨晴駅まで20分 雨晴海岸は、富山県高岡市北部の海岸で能登半島国定公園に含まれ、日本の渚百選に選ばれている。万葉集歌で大伴家持が「馬並べて いざ打ち行かな 渋谷の 清き磯廻(いそま)に 寄する波見に」と詠んだ雨晴海岸は、岩礁多く白砂青松の景勝地。晴れた日には富山湾越しに3000m級の立山連峰を望むことができる。また、源義経が奥州へ落ちのびる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという「義経岩」があり、地名「雨晴」の由来ともなっている。特に元旦には、初日の出を見るために多くの人が集まる。冬晴れの休日は早朝から多くのアマチュアカメラマンが集まる。 2018年4月25日に道の駅「雨晴」がオープンして、更に多くの人が訪れるようになった。 道の駅は鉄筋コンクリート3階建てで客船を模したデザインになっている。カフェスタイルの飲食スペースでは、国名勝・雨晴海岸をイメージしたスイーツや地場産食材をふんだんに使用したパスタなどを提供する。雨晴海岸や立山連峰を眺めることができる展望台や高岡の伝統工芸品の販売スペースもある。 前を通過する氷見線列車を展望デッキから撮影することができる。高岡市と氷見市を結ぶJR氷見線の越中国分−雨晴間は雨晴海岸に沿って走るため車窓からの眺めも良い。また海岸線のすぐ横を通る列車の撮影ポイントとして、鉄道ファンにも人気があり、青春18きっぷの販促ポスターに採用されたこともある。 雨晴から氷見までには海水浴場が多くあり雨晴に松太枝浜、島尾に松田江浜がある。1970年以前は氷見線列車のデッキから溢れんばかりの海水浴客を運んだが、今はワンボックスカーで訪れ、着替えも車内で行うようになり浜茶屋が姿を消した。 6月から7月にかけて海岸にはハマナスやハマヒルガオが咲き、松田江浜ではハマヒルガオの群生が見られる。高岡市雨晴マリーナから松太枝浜海水浴場にはアツバキミガヨランの群生も見られる。 道の駅「雨晴」から海岸を離れ氷見へ向かう国道415号線沿いに雨晴温泉 磯はなび、櫻谷古墳、重要文化財武田家がある。武田家は、甲斐の武田信玄の弟逍遥見信綱の子孫と伝えられており、代々太田村の肝煎を務め高300石といわれた豪農であった。武田家住宅は、約230年前に建てられた豪農住宅そのままの姿を現在に伝え、1971(昭和46年)に国の重要文化財に指定されている。