2020/08/26 更新

 あいの風とやま鉄道、JR砺波駅前から庄川町行き・小牧堰堤行きバスが平日10往復、休日11往復運行されている。瑞泉寺へは瑞泉寺前バス停下車1分。高瀬神社へは加越線代替バス高瀬神社前バス停下車5分たが、高校生の朝の通学時間、帰宅部の下校時間、部活の下校時間の3本のみとなっており利用できない、南砺市営バスも20分以上歩かなければならないので、公共交通利用は福野駅からタクシー7分と神社HPで紹介している。瑞泉寺からでも福野駅と距離は同じ。高岡駅北口バスターミナル2番のりばから庄川町・小牧行き。高岡駅から井波瑞龍寺前まで870円(2020/08/26)。
利用される場合は加越能バス公式HPで確認してください。

 井波は、富山県南西部散居村で名高い砺波平野の南端に位置し、八乙女山の山麓に抱かれた歴史と自然あるのどかな町。1390(明徳元)年に本願寺5代門主綽如上人が、この地に瑞泉寺を建立されたことに始まり、以来、井波は瑞泉寺の門前町として栄えてきた。
 16世紀、佐々成政の軍勢に攻められて焼き払われ、兵火を逃れて城端北野に移った後、再び井波へ戻り、現在の場所に再建された。井波神社近くに元の瑞泉寺跡がある。
 瑞泉寺の再建は、1785(天明5)年、京都の大工によって建て始められたが、京都本願寺の再建工事が始まったため、井波大工がその後を引き継ぎ完成させた。山門正面の梁の龍は、京都の彫刻師前川三四郎によって彫られたもので、正面中央の精ちな彫刻の多くが井波大工の力作で、井波彫刻の基となった。井波彫刻は、欄間・獅子頭・天神様などの伝統工芸品を生み出し、彫刻産業全国最大規模となっている。
 その後も井波は幾度も大火にみまわれ、1879(明治12)年の大火では、山門のみを残して消失した。本堂は1885(明治18)年に再建されたもので、棟梁は井波大工の松井角平恒広で、他の大工、井波の彫刻師が中心となって完成した。
 太子堂は、1918(大正7)年、井波建築、井波彫刻、井波塗師の優れた技を集めて再建された。棟梁は松井角平恒信で、大工134人が建築にあたり、7年がかりで完成させた。
 加越能バス井波中央バス停から瑞泉寺高岡門前までの間が門前町として整備され、通りには井波木彫工芸館、町興し施設「よいとこ井波」のほか、多くの木彫作家の工房が並んでいる。
 高瀬神社は、富山県南砺市高瀬にある神社で越中国一宮。主祭神は大己貴命(大国主命)で、天活玉命と五十猛命を配祀する。他に、礪波郡内の氏神と越中国内の式内社34座の神を祀っている。
 越中の国府は長らく伏木にあり、伏木一宮気多神社があるが、平安時代の末に一時国府が礪波郡に移転したことから、それ以降、越中国一宮とされた。越中国一宮は全国で最も多い4社あり、高瀬神社、雄山神社、射水神社、気多神社が一宮を名乗っている。
 16世紀、越中国の一向宗徒が福光城主の石黒氏を滅ぼし、その領地にあった高瀬神社は一向宗徒の支配下に入った。その後も戦国時代の戦乱により荒廃したが、江戸時代に加賀藩主前田氏の崇敬を受け、手厚く保護された。
  高瀬神社の南部に位置する高瀬遺跡一帯は、以前から須恵器、土師器などの土器類や銅銭の出土する地帯として知られており、1970(昭和45)、年圃場整備工事中に柱跡が発見され、翌年より発掘調査を開始しされた。
 調査の結果、柱根部の整然と並ぶ建物三棟を中心とした平安時代初期の荘園の役所の遺構が出土し、1972(昭和47)年に古代荘園跡として、我が国初の国指定の史跡となった。この遺構は、当時この地方にあった東大寺領荘園の役所跡であろうと言われている。隣接した井波歴史民俗資料館では、数々の出土品の常設展示や特別展が行われている。
 史跡の側を流れる勧行寺川を挟んだ向側に「あずまだち高瀬」がある。この施設は砺波市野村島の民家を一部移築・再現したもので、アズマダチ母屋と納屋に分かれた木造2階建ての家屋。イベントやギャラリーとしても多彩に使用できる広間のほか、カウンター・ラウンジ、研修室が整備されている。清水が流れる勧行寺川では、6〜7月にかけて幻想的なホタルの乱舞が見らる。


瑞泉寺 本堂

瑞泉寺 太子堂

瑞泉寺 勅使門

瑞泉寺 本堂から山門

瑞泉寺 藤棚

浄土真宗大谷派井波別院瑞泉寺高岡門

瑞泉寺側から八日町通り 

観光駐車場側から八日町通り 

八日町通り 井波木彫工芸館

八日町通り  木彫樹楽

八日町通り 酒蔵「清都本家」

八日町通り 彫刻処「井口」

井波城址本丸に建つ井波八幡宮拝殿   井波城は一向一揆の城

宮司を務める綿貫家は淡路島の有力者で鳥居の石も淡路島から運ばれた

井波城址二の丸に建つ招魂社

井波城址庭園の白浪水 

登録有形文化財井波物産展示館  1972年に廃線になった加越線井波駅舎

井波物産展示館裏の加越線廃線跡 サイクリング道路

高瀬神社二の鳥居

高瀬神社三の鳥居

正面から高瀬神社拝殿

側面から高瀬神社拝殿

高瀬神社功霊殿の拝殿

伊勢神宮外宮から移築された高瀬神社手水舎

高瀬稲荷社

高瀬遺跡史跡公園の「あずまだち高瀬」

道の駅井波木彫りの里創遊館

大門川河川公園芝生広場と木彫

大門川河川公園の道標

井波観光駐車場・観光案内所

瑞泉寺 太子堂

瑞泉寺宝物殿

太子堂の彫刻

瑞泉寺 し藤棚

瑞泉寺 水盤の蓮

瑞泉寺のアジサイ

八日町通り瑞泉寺方向

井波木彫工芸館

井波木彫工芸館の表札

高瀬神社大鳥居(一の鳥居)

神社森に囲まれた高瀬神社本殿

高瀬遺跡史跡公園 手前:脇殿跡、奥:正殿跡

大門川河川公園のスイレン

八日町通りのシャクナゲ

金沢駅西口の南砺市井波行きバス 加越能バス