万葉線の車両は第3セクター移行時は加越能鉄道から引き継い
だデ7000形、デ7060形、デ7070形で運行された。
 デ7000形は富山地方鉄道市内軌道線のデ7000形とほと
んど同じでドア位置が両端に変更されたものでデ7000形は高
岡駅前から射水線を通って富山市内線へ乗り入れていたため、富
山地方鉄道のデ7000形と重複を避けるため7051から始ま
っている。
 これらは導入された年によって型式が異なっているがほとんど
同じで細部が少し変わっている。2003年12月から、36年
ぶりに新型車両MLRV1000形が登場したことにより順次廃
車となり、デ7070形のみ残っている。

2016/04/15 更新



内川橋梁   2002/04/06



7000形  705170527053

1961年日本車輌製
電動機出力:50kW×2  吊掛式歯車比4.85
制御装置 :間接非自動制御
ブレーキ :電気・空気併用
台  車 :N―105
定  員 :98名(座席28)
車体寸法 :長さ12.5m 巾2.4m 高さ3.8m

自  重 :15t



 富山地方鉄道市内軌道線のデ7000形の設計でドア位置のみ
を変更したため、側面窓が変則となっている。デ7070形に比
べて座席数が少ない。
 7051〜7053の3両在籍したが、すべて廃車となった。
最後まで残った7052はイベント電車として使用された。

デ7051 最後は万葉線一周年感謝電車   解体済

庄川橋梁 2003/06/29

新吉久駅  2002/04/20

ラジオたかおかFM76.2MHZ
1998/11/28 高岡駅前(加越能鉄道)

広告解除後  (加越能鉄道)
1999/01/01 市民病院前

旧イベント告知電車
2000/05/20 高岡駅前(加越能鉄道)

国民健康保険PR電車
2000/05/20 米島口(加越能鉄道)
デ7052 最後はビール電車   千葉県いすみ市ポッポの丘に保存 加越能鉄道標準塗装

米島口車庫 2007/05/20

中新湊駅  2007/06/22

富山県宅地建物取引業協会
2000/07/17 越ノ潟(加越能鉄道)

広告解除後
2001/09/16
 米島口(加越能鉄道)

加越能鉄道最終日
2002/03/31  高岡駅前(加越能鉄道)

1回目のデザインコンテスト
2002/11/17 庄川橋梁

一旦標準塗装に
2003/05/10
 米島口

一旦標準塗装に
2004/04/10
 内川橋梁

2回目のデザインコンテスト
2005/04/16 内川橋梁

2回目のデザインコンテスト
2005/04/16 内川橋梁
デ7053 県民共済広告電車  解体済

庄川橋梁 2004/07/24

高岡駅前  2004/05/01

英会話AEON
1998/11/28 高岡駅前 (加越能鉄道)

広告解除後
2000/07/09
 越ノ潟(加越能鉄道)

開業時
2003/12/09 庄川橋梁

県民共済広告電車
205/05/03  新吉久



デ7060形  
70617062

1965年日本車輌製
電動機出力:50kW×2  吊掛式歯車比4
85
制御装置 :間接非自動制御
ブレーキ :電気・空気併用
台  車 :N―110A
定  員 :84(座席28)
車体寸法 :長さ12.7m 巾2.44m 高さ3.83m
自  重 :15t


 デ7000形同様、富山地方鉄道市内軌道線のデ7000形の
設計でドア位置のみを変更したため側面窓が変則となっている。
 デ7060形は富山地方鉄道射水線へ連結運転することを考慮
して密着連結器付で登場している。
 翌1966年富山新港建設の港口切断で越ノ潟の橋梁が無くな
り射水線への直通運転ができなくなったため連結器は取り外され
た。デ7070形に比べて座席数が少ない。2両とも解体は免れ
静態保存されている。

デ7061 高岡市・新湊市(現:射水市)イベント告知電車 二塚かっぱ村静態保存(保存状態悪し)

広小路 2002/04/27

高岡駅前   2003/08/30

北陸コカコーラ
1998/10/03 高岡駅前(加越能鉄道)

広告解除後
2001/04/07
 高岡駅前(加越能鉄道)

加越能鉄道感謝号
2002/03/02 米島口(加越能鉄道)

開業から廃車までイベント告知車
2004/07/24   米島口車庫
デ7062 広告スポンサー:イオン高岡ショッピングセンター  解体済

高岡駅前 2006/08/05

高岡駅前   2006/05/21

日本通運広告電車
1998/10/03 高岡駅前(加越能鉄道)

側面広告解除後
2002/06/01
 米島口

廃車になるまでイオン広告電車
2002/07/02
   米島口

台車
2002/07/06
   米島口
デ7072

米島口車庫 2006/04/23

越ノ潟駅  2006/01/09

ねこの足が現在と異なる
1998/09/20 広小路

ネコ電どうしの行き違い
2009/12/27  六渡寺

時々幼稚園児のギャラリーの車内
2002/06/01  東新湊

運転台
2006/06/10  米島口車庫


旧富山地方鉄道射水線5022号

1950年日立製作所
電動機出力:竣工時 38kW×4 吊掛式歯車比4
50
            (
7070形の50kWに交換か)
制御装置 :間接非自動制御
ブレーキ :連結運転用非常弁付直通空気ブレーキ
台  車 :W―1−10
定  員 :現役時72名
(座席24)
車体寸法 :長さ12.64m 巾2.5m 高さ3.952m
自  重 :18t


 1950年に日立製作所で製造され、富山地方鉄道の600V線区間の代表的車
輌であったデ5010形も、笹津線、射水線、伏木線の廃線で活躍の場を失い相次
いで廃車となった。一部は和歌山県の野上鉄道に譲渡されたが同線の廃線によって
すべて解体された。

 デ5022は除籍とはなっていたが、走行できる唯一の5010形車輌だった。
 2004年1月23日からの久しぶりの大雪で除雪作業に活躍した。日中に除雪
する姿も見られた。
 出力は38kW×4の152kWでデ7000形の100kWより大きい。静態
保存の行田公園のデ5028が無くなった現在、現存する唯一の5010形である。



米島口車庫 2007/02/25

米島口車庫  2004/01/17

デ5022運転台(高岡駅前側) 
2002/06/08  米島口車庫

車内 ウエイト砂袋は降ろしてある
2002/06/08  米島口車庫

越ノ潟側運転台付近
2002/06/08  米島口車庫

日立製の台車
2002/06/08  米島口車庫

静態保存されているデ5022 新吉久電停前TEKリトルパーク

射水線で活躍していた頃のデ5010形   1975

新吉久電停前TEKリトルパーク 桜が満開の一般開放時
 2012年に除雪車を解除後、荻布車庫に置かれていたが、2017年に万葉線新吉久駅前にリサイクル工場がある高岡市衛生公社(TEK)が引
き取り、同社の創立60周年記念事業として復元されることになった。
 高岡市伏木のジェイアール貨物・北陸ロジスティクスの工場で運行当時の状態に復元修理を実施し、2018年10月に万葉線新吉久駅前のTEK
リトルパークに搬入され10月13日から展示されている。
 リサイクル工場敷地に桜が植えられており、桜の開花時期には一般開放され、デ7022も見学することができる。