神通川水系神通川　神三ダム　神通川第三ダム湖            2020/05/09 更新
 
　富山市須原にある神三ダムは北陸電力が管理する発電用の重力式コンクリートダム。中流域なのでダム堰堤の高さは低く１５.５ｍで農業用の大久保用水の取水も行われている。
　ダム湖の総貯水量は１,４５５,０００m³、有効貯水量は８０６,０００m³。発電は北陸電力神通川第三発電所で認可出力９,４００kW、神通川第三左岸発電所認可出力７,１００kW、大久保用水にある自流式の大久保発電所認可出力５００kWの３つの水力発電所で１７,０００kWとなっている。大久保発電所は富山県で最も古い発電所。
　このダムは神三ダムが正式名称だが地図など、ほとんどの記述が神通川第三ダムになっている。ダムサイトの北陸電力の看板は「神三ダム」となっている。
　神通川第三左岸発電所で使用した水は神通川本流ではなく富山市内の田畑を潤す牛ヶ首用水路へ放流されている。牛ヶ首用水路に、いずれも北陸電力の薄島発電所認可出力5,0０0kW、成子発電所認可出力1,400kW、成子第二発電所認可出力1,900kW、五平定発電所認可出力1,800kW、四津屋発電所認可出力1,500kW、下井沢発電所認可出力800kWがある。
　堰堤近くの湖畔にはテレビの旅番組で、度々放送されるリゾート施設の「リバーリトリート雅楽倶」がある。堰堤付近から富山市の温泉施設「ウンイディ」と全労済の保養施設「ゆ〜とりあ越中」が見える。
　ダム湖上流部には高山本線鉄橋、国の登録文化財で歩道として利用されている笹津橋、国道４１号線の新笹津橋が架かっている。　日帰り入浴はウンイディが入浴時間は１０時から２２時(１２月〜３月は２１時まで)までで大人６２０円、小学生３２０円、幼児無料。休館
は第２・４火曜日(祝日の場合は翌日)。ゆ〜とりあ越中の入浴時間は１０時３０分から１９時までで大人６００円、小学生３００円で無休。