2023/12/31 更新 
 10030系は1991年から1996年にかけて京阪電鉄の3000系特急電車の車体と営団地下鉄の走行装置を利用して稲荷町工場で製造され
た。10030系はすべて2両編成で8本、16両すべてがワンマン化改造されて活躍している。走行装置は営団地下鉄(現:東京地下鉄)日比谷線
3000系のFS−336を使用したが振動の問題が発生したため、同じ3000系のFS−510に交換された。
 1996年から1999年にかけてモハ10039+モハ10040
モハ10041+モハ10042モハ10043+モハ10044モハ1
0045+モハ10046の4編成がJR発生品のDT32に交換され高出力化された。2012年4月にモハ10033+モハ10034が京阪特
急色に変更されると同時にDT32に交換され高出力化された。その後モハ10035+モハ10036もDT32に交換され高出力化された。第4
編成モハ10037+モハ10038が廃車になった後、唯一FS−510台車の第一編成も2023年4月以降にDT32に交換された。
 その他の改造では連結器の交換とスカートの取り外しが全編成で行われている。密着自動連結器から密着連結器への交換は全旅客車両で行われてい
る。密着連結器は改造直後は見ることができたが、現在は連結器カバーが付けられ通常見ることができない。パンタグラフは奇数車に下枠交差のPT
4829Aが取り付けられている。
 製造から50年、富山地方鉄道導入から32年経過し最近は老朽化が著しい、車体は傷みが激しく、春にピカピカに塗装しても外板の痛みから塗装
が膨らんでいる・座席モケットは地鉄オリジナルの赤色の物に交換されている。肘掛け部分は傷みが無いため京阪のモケットが残っている。日除けの
シートも順次新しい物に交換されている。
 導入当初は特急用を中心に運用されていたがドア位置の関係からワンマン化に最も適した車両として最初にワンマン化された。10030系は富山
地方鉄道で最も多く見かける車両になっている。
 2013年3月に京阪電鉄最後の3000系1編成が廃車になり、組み込まれていたダブルデッカーが富山地方鉄道に譲渡され稲荷町車両工場で地
鉄仕様に改修され、第2編成に組み込まれてダブルデッカーエキスプレスとして2013年8月から運行を開始した。この編成は4月から11月の間
スカートを付けて運行される。

10030系は7編成16両で、18m車体 編成出力960kW
第1編成モハ10031+モハ10032      DT32      960kW
第2編成モハ10033+サハ31+モハ10034 DT32・TR69 960kW
第3編成モハ10035+モハ10036      DT32      960kW
第4編成モハ10037+モハ10038      FS−510    600kW   2021/11/04 廃車
第5編成モハ10039+モハ10040      DT32      960kW
第6編成モハ10041+モハ10042      DT32      960kW
第7編成モハ10043+モハ10044      DT32      960kW
第8編成モハ10045+モハ10046      DT32      960kW


第8編成 普通電鉄富山行き モハ10045+モハ10046  西滑川−西加積間
 

第2編成  普通電鉄富山行き モハ10033+サハ31+モハ10034  越中三郷−越中荏原間の常願寺川橋梁
 

第1編成 越中舟橋駅に到着する普通電鉄富山行き
 

第2編成 越中舟橋駅を通過する特急宇奈月温泉行き
 

第3編成 越中舟橋駅に到着する普通立山行き
 

第4編成 舌山駅を発車した普通宇奈月温泉行き 廃車
 

第5編成 普通電鉄富山行き  越中中村−早月加積間
 

第6編成 普通電鉄富山行き  越中三郷−越中荏原間
 

第7編成 稲荷町駅を発車した普通立山線経由岩峅寺行き
 

第8編成 栃屋駅を発車した普宇奈月温泉行き
 

第2編成モハ10033運転台
 

第2編成モハ10034運転台
 

第2編成モハ10033客室 連結面側から
 

第2編成モハ10034のテレビ イベント開催時
 

モハ10033ワンマン改造部
 

モハ10033運賃表
 

両替機・ICカード読取機付き運賃箱
 

台車 FS-510
 

台車 DT−32
 

車内自動改札機
 

モハ10033先頭部台車 DT−32
 

モハ10033連結部台車 DT−32
 

モハ10033 連結器
 

製造銘板
 

京阪8800系(旧3000系)
 

長野電鉄に譲渡された営団3000系
 

京阪特急色 1999年
 

地鉄10030形オリジナル塗装
  

スカート取り外し連結器交換
 
10030系 PHOTO   写真をクリックすると1920×1080で表示します。

第2編成 イベント列車 稲荷町車両基地

第1編成 普通岩峅寺行き 月岡駅

第4編成 上市駅を発車した普通宇奈月温泉行き

第2編成 寺田駅を発車した特急宇奈月温泉行き

モハ10031形  120kW × 4
 
軌  間:1067mm
架線電圧:直流1500V
車両構成:片運転台  ワンマンカー
自  重:36.0 t
定  員:111名(座席定員48名)
車両寸法:L18700mm×W2800mm×H4150mm
製 造 所:川崎重工−稲荷町工場  
台車型式:国鉄式空気バネ台車 JR DT32E
主電動機:直流直巻電動機 MT-54 120kW×4
駆動方式:中空軸平行カルダン  
制御装置:電動カム軸式バーニヤ制御 ABFM-108-15MBH
制動装置:応荷重装置付電磁直通空気ブレーキ 保安ブレーキ付
集電装置:PT4829A
補助電源:
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー 34000kcal

モハ10032形  120kW × 4
 
軌  間:1067mm
架線電圧:直流1500V
車両構成:片運転台  ワンマンカー
自  重:36.0 t
定  員:111名(座席定員48名)
車両寸法:L18700mm×W2800mm×H4150mm
製 造 所:川崎重工−稲荷町工場 
台車型式:国鉄式空気バネ台車 JR DT32E
主電動機:直流直巻電動機 MT-54 120kW×4
駆動方式:中空軸平行カルダン 
制御装置:
制動装置:応荷重装置付電磁直通空気ブレーキ 保安ブレーキ付
集電装置:
補助電源:200V 100kV/A  SIV
冷房装置:屋根上設置形交流式ユニットクーラー 34000kcal