黒部川水系黒部川 小屋平ダム湖                 2020/05/10 更新
 
 小屋平ダムは富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林内の黒部川にある関西電力が管理する重力式コンクリートの発電専用ダムで、ダム湖の最大貯水量は2,122,000m3 有効貯水量は505,000m3となっているが土砂の堆積率は95%以上で取水口を塞ぐ程になっている。実際の貯水量は105,000m3以下のようだ 水はほぼ自然越流状態で下流に流れている。このダムにも本格的なものではないが排砂ゲートがあるらしい。完成は1936年の古いダム。
 このダムから取水した水は、黒部峡谷鉄道猫又駅の前にある黒部川第二水力発電所最大出力は72,000kWに送られる。ダムサイトには、ヘリポートがあり、黒部峡谷鉄道小屋平駅からヘリポートへ引き込み線が延びている。
 このダムは登山経験の無い者は黒部峡谷鉄道からしか見ることができない。堰堤のすぐ前が小屋平駅だが通常一般客は乗降禁止で乗降するには関西電力の許可が必要。幸いトロッコ列車のスピードが遅いので、なんとか列車内からの撮影は可能。従ってここの写真はすべて黒部峡谷鉄道の観光列車から撮ったもの。
 日帰り入浴は鐘釣で下車する場合、鐘釣美山荘で大人500円。10分くらい歩いて河原に下りると、鐘釣温泉旅館が管理する露天風呂がある。女性専用脱衣所と露天風呂も河原にある。黒部川の増水で河原に下りられない場合は宇奈月駅や車内放送で案内がある。欅平で下車する場合、欅平温泉猿飛山荘で入浴時間は9時から17時までで大人700円、小学生400円。奥鐘橋下の展望台に設けられた足湯は猿飛山荘から引湯しており、白く濁り硫黄の臭いがする。いずれも黒部峡谷鉄道運行期間のみの営業。
 新黒部川第3発電所と黒部川第4発電所の間に関西電力仙人谷ダムがある、1940年に完成した高さ43.5mの重力式コンクリートダム。このダムでせき止められた水は下流の欅平にある黒部川第3発電所に送られている。黒部川第3発電所の出力は81,000kw、新黒部川第3発電所の出力は105,000kw。仙人谷ダムは関西電力の上部軌道見学会に参加しないと通常では見ることができない。小屋平ダムとほとんど同じ形をしている。

黒部のダム


観光列車からダム湖

観光列車からダム湖

観光列車から釣鐘状の山とダム湖

土砂が堆積しているダム湖

観光列車から堰堤左岸側ゲートから放流

ダム湖側から堰堤

堰堤と小屋平駅の駅名標

小屋平駅へ到着する宇奈月行き観光列車

発車したトロッコ電車から堰堤

ヘリポートと資材置場

最上流部 土砂で埋まっている

黒部川第二水力発電所取水口

黒部川第二水力発電所

欅平温泉猿飛山荘

洪水吐ゲート

堰堤右岸 この下に排砂ゲート

堰堤真横から

小屋平駅から
ヘリポートへ引き込み線

小屋平駅舎

小屋平駅ホーム

猫又駅から重機

黒部川第二水力発電所