2019/01/30 更新                                                            かつて活躍した車両


F1000形
 F1000形は福井鉄道では200形以来51年ぶりの新造車両、3車体連接の超低床電車で2013年3月31日から営業運転を開始。
 富山県の万葉線、富山ライトレール、地鉄環状線で走っている車両と同じドイツボンバルディア・新潟トランシス製のブレーメン形車両で初
の3車体連接型。車体幅が広く2−2の座席配置で、座席定員が多いのが特徴。
 車体長30000mm、幅2650mm、高さ3800mm、定員155人で、座席定員は53人。室内灯にはLEDが採用されている。製
造費用3億1700万円で富山県各社の車両より約1億円高い。愛称は「FUKURAM」(ふくらむ)。
 乗り心地は、台車上の座席に座ると線路の繋ぎ目での振動が気になるが、新設軌道の足羽川幸橋上では快適な乗り心地だった。LRVなので
富山ライトレールと乗り心地は同じだった。
 鉄道友の会は鉄道線と軌道線の直通運用に対応した車両である点を評価しF1000形を2014年ローレール賞に選定した。
 第2編のF1002は2015年18日から営業運転を開始した。これに伴って200形のモハ201号車が廃車解体されている。2015
年度に第3編成、2016年度に第4編成が導入され、200形、610形が廃車となった。 


F1001   田原町駅

F1002    えちぜん鉄道鷲塚針原駅

F1003   公園口−商工会議所前

F1002    木田四ツ辻−公園口

F1004   北府車庫

F1003とF1001   田原町駅

F1001-1 運転席

F1001-1 車内

F1002-3 運転席

F1001-3 運転席側の車内

F1001-2 中間車体内部

出入り口

出入り口のシート

F1001-1  ディスプレー 運賃表示

新潟トランシスの社名 F1001

型式プレート 

側面ガラスのボンバルディア社章

ディスプレー 次駅表示

新潟トランシスの社名 F1002

型式プレート

整理券発券機

スピードメーター
   


735形
 
福井鉄道は2014年1月まで高知県の土佐電気鉄道で運転されていた、元ドイツシュツットガルト市電の735号車を京王重機で整備を行
い、4月12日から営業運転を開始した。冷房装置が無いため、春と秋の土休日に運転される。2017年春の運行は3月4日(土)から6月4
日(日)の土休日で、越前武生−福井駅−田原町間1往復と田原町−福井駅間1往復だった。
 735号は「レトラム」と名付けられ、愛称は福井県内226点の応募の中から「レトロ」と2013年に導入された次世代型低床車両「F
UKURAM(フクラム)」の「ラム」を組み合わせた造語。アルファベットで「リ・トラム」と読めることから福鉄の再建に貢献するとの意味
も込められている。ワンマン対応になっていないため運行時は車掌が乗務する。


田原町駅

福井駅

田原町駅

田原町駅

運転台

車内  車掌が乗務

巨大なパンタグラフと小さな方向膜
    


770形
 
名古屋鉄道の岐阜600V路線(岐阜市内線・揖斐線・美濃町線)では初の冷房付車両で、2車体を台車によって接続する連接車である。岐阜
市内線内では道路信号や右折車等障害があるため低速であったが、忠節駅〜黒野駅間の揖斐線内における急行運転では弱め界磁を駆使し最高速
度70km/hで走行した。4編成8両が製造された。当初はスカーレット一色で登場したが、後に1997(平成9)年に登場したモ780形に
準じた塗装に改められた。
 岐阜市民、沿線住民の理解が得られず2005年3月末で600V区間は全線廃線となった。770形は全車福井鉄道へ譲渡されることにな
り、名古屋鉄道岐阜工場において内外装変更と機器類の改装を施された。改造は塗装の変更の他、機器類は福井鉄道用に改良された。
 福井鉄道では従来の鉄道線車両並みの高速性能を確保する必要があることから高速運転に備えて元からあった制御装置の弱め界磁を活用し、
運転台の主幹制御器も変更した。パンタグラフはシングルアーム式に交換し、従来2基搭載だったパンタグラフは1基のみの装備となった。A
TSや列車無線装置についても名古屋鉄道仕様から福井鉄道仕様に交換している。ブレーキは従来通り非常管付三管式直通空気制動のままであ
る。2006年4月1日の福井鉄道LRT化で正式運用に就いた。


776-777   商工会議所前駅

776-777   えちぜん鉄道三国芦原線鷲塚針原駅

774-775   福井城址大名町−福井駅間

772-773   浅水−ハーモニーホール間

777  運転台

777   車内

776の連接部

776のドア付近

774の運賃表示機

776の台車

連接部の台車

777の台車
     


880形
 
名古屋鉄道岐阜600V線区間に投入された車両で、福井鉄道オリジナルの200形同様2車体を中間台車によって接続する連接車で、日本
車輌製造により全5編成10両が1980(昭和55年)に製造された。台車は空気バネ式で、従来車両と比べて乗り心地の改善も図られた。ま
た、室内も連結部分が鍵穴の形となっており、座席は他の電車にはあまり見られないプラスチック成型のものに一人分ずつの背ずりと座布団を
敷いたもので座席定員いっぱい着席できるよう工夫されている。
 600V直流電化の美濃町線・田神線から1500V直流電化の各務原線へ乗り入れるため、複電圧対応車両となっていた。1993年まで
に冷房化改造された。岐阜600V区間は岐阜市民、沿線住民の理解が得られず全線廃線となり、まだ新しい車両は福井鉄道に譲渡された。但
し歯車比の変更など高速化改造が必要なため、同じく福井鉄道に譲渡された800形や770形より到着が遅れ、2006年3月末になってよ
うやく全車両が西武生(現:北府)車両基地に搬入された。
  福井鉄道へ譲渡にあたっては塗装の変更の他、走行機器は歯車比の変更、弱め界磁の取り付け、単電圧化等の改造などが行なわれた。集電装
置もシングルアームパンタグラフに交換された。


882-883   仁愛女子高校前

884-885   清明駅

884-885   福井城址大名町駅

882-883   田原町駅

882の運転台

882-883の室内

883の室内 運転席付近

882-883の室内  連接部

882の台車
    


600形
 名古屋市交通局名城線の1000系の車体を利用して1997年と1998年に製作された。最初に作られたモハ601は1000系の制御
電動車、1111と1112の2両の車体を使って製作されている。1111の車体に1112の先頭部分を継いで両運転台化し、1112の
側窓を使って中央のドアを塞いでいる。
 室内はオールロングシートのため、通勤、通学時間帯の急行に使用された。走行装置やパンタグラフ冷房装置は昇圧で廃車となった豊橋鉄道
1900系のものを再用している。1900系の台車は元国鉄101系のDT21。総括制御用のジャンパー栓が
無く、2連運転ができない
為、西武生の車両基地の奥に眠っていた。F1000形導入に際し、車庫スペースを確保する必要から、601は廃車となった。602は急行
色に塗装変更され冬季の居酒屋電車、夏季のビール電車に使用されていた。 高床車両はイベント用の602のみとなり、定期運行は全て低床
車両のとなった。


モ602  北府車両基地

モ602  福井駅前交差点
   


業務用車両
 電気機関車は信越化学への貨物輸送が無くなった現在活躍の場は無いが、2両が在籍している。特に貨車の車体を持つデキ11は北陸では珍
しい存在である。散石用の貨車ホキを引いての保線作業が活躍の場。


デキ3  北府車両基地

北府車両基地 線路運搬貨車 TMC100BS  D101 架線点検車

貨車型機関車デキ11   赤十字前駅

デキ11ホキ1641,1642   赤十字前駅