最終更新日:2016/07/15
最終取材日:2016/07/11

ふたつか
路線:JR西日本城端線
新高岡 ← 二塚 → 
所在地: 富山県高岡市二塚2209

二塚駅舎

停車中のキハ47-66+キハ47-1092高岡行き
 二塚駅は1899(明治32)年4月3日に中越鉄道の二塚駅として開
業し1902(明治35)年5月15日に廃止となったが、1914(大
正3)年2月20日に中越鉄道の二塚停留場として復活した。1957
(昭和32)年に砺波製紙(現:中越パルプ)二塚工場が操業を開始し、同
時に工場への専用線ができた。ホームは相対式で線番表示は無く、駅舎
側が城端方面、跨線橋を渡って反対側が高岡方面となっている。
 2015年9月30日に中越パルプ工業二塚事業所への貨物輸送が廃
止となり、JR貨物に駅業務を委託していた二塚駅は無人駅となった。
乗降客は少なく、城端線新高岡駅の開業で更に少なくなった。誰も利用
しない汲み取り式トイレが撤去され、トイレが新築されスロープも設け
られた。駅前に高岡市立二塚公民館と高岡市農協二塚支所がある。
 二塚地内には高岡テクノドーム済生会病院高岡スポーツコア、お
とぎの森公園、イオン高岡がある。いずれも駅から1q以上離れており
二塚駅の利用には結びつかない。たまに、城端方面からの中、高校生が
二塚駅から徒歩でスポーツコアへ向かう姿が見られる。イオン高岡へは
高岡駅前から加越能鉄道鉄道が運行するシャトルバス(160円)があり
城端線利用の場合も新高岡駅となる。
 二塚駅は跨線橋を備えた立派な駅で、貨物駅の操作機器が設置された
駅務室の窓際に瓢箪が沢山吊してある。旅客列車用2線の他に貨物列車
用側線が2線ある。
 駅から約800mの所に、この地へ流刑後、殺された後醍醐天皇の皇
子の墓がある。 富山県で唯一の宮内庁が管轄する御陵募となってい
る。名越時有により恒性皇子が殺害された時、日野直通、勧修寺家重、
近衛宗康の3人の侍臣も殺害された。その首をさらした場所は、「三ケ
首」また、皇子を火葬した場所は「皇子三昧」(みこざんまい)と言われ
ている。三ケ首は高岡スポーツコア近くに、皇子三昧は林駅近くにあり
石碑が立っている。

恒性皇子の墓碑文の内容
 恒性皇子は、第96代天皇後醍醐天皇の皇子で、元弘の変(1331
〜33)の折り、父天皇と共に鎌倉幕府(北条氏)の討伐を企てられたが
失敗し、天皇は隠岐の島に配流、恒性皇子は幕府に捕らえられ元弘2年
(1332)越中の守護名越時有のもとに幽閉された。
 元弘3年(1333)2月天皇が隠岐の島を脱出されてから天皇方の軍
が各地に興り、幕府の形成は日々傾いたが、皇子は鎌倉幕府滅亡の直前
に当る、同年6月30日(旧暦5月10日)幽所で、時有によって殺害さ
れた。この東二塚地区には、古来、皇子にまつわる遺跡が数々伝えられ
ており、明治45年(1912)1月29日宮内省ならびに地元官民有力
者の尽力によって射水郡二塚村二塚の俗称太子墓の古墳(現在地)宮内省
告示第1号により皇子の墓と定められた。
地名以外の漢数字置き換え

恒性王子の墓

中越パルプ工業二塚事業所

高岡おとぎの森公園シンボルタワー

高岡スポーツコア

ホ−ムから新高岡駅方向

ホ−ムから林駅方向

城端方面ホームの駅名標

高岡方面ホームの駅名標

柱用駅名標シール

駅舎の国鉄時代の駅銘板

高岡方面ホームから城端方面ホーム

城端方面ホームから高岡方面ホーム

高岡駅側からホームと跨線橋

城端方面ホームの跨線橋階段

跨線橋から新高岡駅方向

跨線橋から林駅方向

役務室のひょうたん

高岡方面ホーム待合室

高岡方面ホーム待合室内

ホームから駅舎への入口

駅舎からホームへの入口

駅舎待合室

駅舎の時刻表

駅舎の運賃表

駅舎の列車運行情報ディスプレー

新築されたトイレ

城端駅側から駅舎

駅前の2次元バーコード付き案内板

JR貨物の銘板がある駅舎  2001/05/06

下島踏切から二塚駅  2001/05/06

下島踏切から二塚駅  2001/05/06

城端側の藤平蔵踏切とポイント

乗車口表示と案内装置

高岡方面ホーム待合室案内装置

ホームの積雪標柱

高岡方面ホーム跨線橋階段

跨線橋通路

城端方面ホーム跨線橋階段

階段前からホーム駅舎前

高岡駅側の下島踏切

下島踏切から下島町方向

下島踏切から二塚方向

下島踏切から二上山

高岡市立二塚公民館

高岡市農協二塚支所

恒性王子の墓碑文

宮内庁の注意書き

発車したキハ40系キハ40形高岡行き

発車したキハ40系キハ47形城端行き

発車したキハ40系キハ47形高岡行き

到着する40系キハ47形城端行き

到着するキハ40系キハ47形高岡行き

発車したキハ40系キハ47形高岡行き