最終更新日:2016/09/20
最終取材日:2009/11/22

えっちゅうやつお
路線:JR西日本高山本線
千里 ← 越中八尾 → 東八尾
所在地: 富山県富山市八尾町福島50番地

旧七尾駅を移築した駅舎

到着するキハ85系「ワイドビューひだ14号」名古屋行き
 おわら風の盆で全国的に知られる八尾町の玄関口。高山本線の富山−
越中八尾間は1927(昭和2)年9月1日に開業し、1929(昭和4)
年10月に越中八尾−猪谷間が開業した。1934(昭和9)年10月に
高山までの全線が開通した。
 現在の駅舎は1927年9月の開業時に石川県の七尾線七尾駅を移築
したものである。当時としてはモダンな建物で今でも風情のある街にマ
ッチしている。ホームは2面3線で駅舎側1番線が富山方面、2番線が
猪谷方面、3番線が主に八尾発着列車となっている。
 駅の北側には東西を結ぶコミュニティー通路と呼ばれる立派な自由通
路があり駅の裏手東側には駐車場と公園がある。駅前にはパークアンド
ライド駐車場が整備されている。東口には屋根付き駐輪場が無いため自
由通路の下は駐輪場として利用されている。東口にもパークアンドライ
ド駐車場が整備されている。文中、東口とは自由通路の東口で、東側に
改札口は無い。駅前にJAあおばの八尾支店がある。
 富山市の婦中地区はベッドタウンとして人口の増加が目覚しく近年は
八尾地区でも新興住宅団地が開発され、1994(平成6)年までは乗客
が増え続けたが1995年からは減少または横ばいで推移している

998(平成10)年度の乗降客は年間75万人余りで、1日2000人
余りとなっている。
 この駅にとって「おわら風の盆」は一大イベントで駅員の応援、車輌
の借り入れ関西の方面からのジョイフルトレインの受入など、おおわらわである。キハ120形が2連または、単行で走る普通列車はすべて4連化され、しかも収容力の大きい高岡のキハ40系やキハ47系、京都のキハ65系が大量に導入される。それでも乗車率150%くらいの大混雑、臨時列車ですぐに折り返さない場合は猪谷駅まで回送される。越中八尾駅はJR西日本関連会社への委託駅であるが、風の盆にはJR西日本社員も多数動員される。現在、関西の気動車は廃車になり、応援は高岡のキハ40系・キハ47系のみとなった。
 風の盆の臨時列車はすべて快速で運行される。日中は快速だが夕方以降は行き違いのため各駅に運転停車する。快速としているのは途中駅から乗客を乗せないのが目的で、以前は各駅停車だったため、各駅に会場の駐車場へ入れない大型観光バスが乗り付けて客を降ろしたため、遅延が重なり、ついには無ダイヤ状態となった。
 5月3日には立派な彫刻で飾られた曳山が坂の町を練り回る曳山まつりが行われる。諏訪町本通りの坂道を曳くのは圧巻。駅前からは町内を巡るコミュニティーバスが運行されている。経路はコミュニティーセンター−八尾駅前−八尾総合行政センター−福島図書館−健康福祉総合センター−町民広場−和紙文庫−曳山展示館−おわら資料館−ゆめの森ゆうゆう館−東町図書館−コミュニティーセンターで周回コースで運行されてたが、合併後は観光用の「八尾まちめぐりバス」と生活路線のコミュニティーバスが分離された。
 八尾町南端の桐谷地区に2002年久婦須川(くぶすがわ)ダムが完成したが、この時アンモナイトをはじめ、多くの海生化石が発見され堰堤下流の里山広場に造られた海韻館に多くの貝や魚の歯、骨の化石が展示されている。
 私鉄の七尾鉄道が七尾まで開通した時は現在地ではなく本府中町にあり、その後七尾港から奥能登の乗客を船で運ぶために矢田新埠頭まで線路を延ばし1904(明治37)年11月に矢田新駅(七尾港駅と改称)を開設した。その後1925(大正14)年に和倉温泉まで延伸され、七尾駅は再び現在地の御祓町に移転された。八尾駅に移築されたのは矢田新駅と思われる。北国新聞社が2007年12月5日に発行した「北陸線写真帳」の245ページに七尾駅の写真が掲載されていて、写真右側に旧駅の物と思われる窓が使われている。越中八尾駅の向かって右側に窓が無いのはそのためらしい。また、同誌246ページに和倉停車場の写真が載っているが、越中八尾駅とそっくりである。矢田新駅と和倉駅は同じ設計で造られたらしい。

千里側からホーム

発車したキハ120-318+キハ120-331の633D富山行き

5月3日に開催される八尾曳山祭り

おわら風の盆 諏訪社演舞場での「おわら男女踊り」

ホームから千里駅方向

ホームから東八尾駅方向

1番ホームの駅名標

2番ホームの駅名標

3番ホームの駅名標

柱用駅名標

2番ホームから1番ホーム

2、3番ホーム

自由通路からホーム

2番ホームから改札口

1番ホームから改札口

みどりの窓口と改札口

券売機

駅舎入口付近

自由通路からホーム

1番ホームから跨線橋

跨線橋から東八尾駅方向

跨線橋から千里駅方向

駅舎入口の駅銘板

東八尾駅側のトイレ

名所案内板兼バス待合所

和風木造の駐輪場

コミュニティバスのバス停

観光用
コミュニティバス(地鉄受託)

生活用
コミュニティバス(市有バス)

駅前から自由通路

富山側から自由通路

自由通路

自由通路から千里駅方向

自由通路の階段

東口のパーク&ライド駐車場

駅前の社会実験駐車場

社会実験駐車場の看板

駅舎側のパーク&ライド駐車場

駅前の福島町通り

八尾交通駅前営業所

JAあおば八尾支店

自由通路から八尾総合病院

自由通路から駅前広場

下新町の八幡社

諏訪町の諏訪社

今町の聞名寺

下新町八幡社の演舞場

諏訪町諏訪社の演舞場

今町聞名寺の演舞場の地方(じかた)

福島町八尾駅前の特設演舞場

上新町の特設演舞場

おわら踊り町流しの地方(じかた)

日帰り温泉ゆめの森ゆうゆう館

工事で化石発見の久婦須川ダム

化石を展示する海韻館

停車中の七尾色キハ58系 2002/09/01

キハ65系の臨時快速列車  2006/09/02

キハ181系特急「おわら」  2006/09/02

発車したキハ85系特急ひだ14号名古屋行き

発車したキハ85系特急ひだ14号名古屋行き

発車したキハ85系特急ひだ14号名古屋行き

3番線に停車中のキハ120形871D富山行き

1番線を発車したキハ120形869D富山行き

停車中のキハ120形風の盆臨時富山行き